※ 短いあらすじ ※
我が家の『犬小屋』がダンジョンになりました…………。
※ 長いあらすじ ※
21世紀前半。
未曽有の大災害が発生した。
突如、世界中に出現した巨大な建造物に大穴。
のちにダンジョンと呼ばれることになるそれらに、地表と人々が取り込まれてしまったのだ。
混乱の渦に巻き込まれた世界は、
多数の行方不明者をだしたその厄災に対し、軍隊を派遣することを決定。
それぞれの国•地域で、捜索と調査を兼ねて重装備の大部隊が送り込まれたのだが、その内部で脅威の生物に遭遇……。
そして、全滅した────。
……それから10数年後。
ダンジョンの発生は沈静化したものの、未だ各地にそれは存在し続けていた。
破壊不能。撤去不能。
内部には無数の資源を秘めたフロンティア───。
それがダンジョンだ……。
そして、そんなダンジョンが、またひとつ──。
日本。
都内の一軒家に出現したのだった。
奥行き不明、内部不明、
入口…………………。
高さ45cm、幅35cm、
木製、築数年──表札には『ポンタ』の文字……。
獣臭のする、正体不明の新ダンジョン──。
──そう。
それはどうみても、犬小屋。
横から見ても犬小屋。縦から見ても犬小屋。
なんということでしょう。
愛犬ポンタの家がダンジョン化したんですけどぉ……。
以来、ポンタは毎夜毎晩、犬小屋から巨大なモンスターやアイテムを咥えてくる。
……それは、どうみてもドラゴンにオーガ。
……そして、どうみてもオリハルコンにミスリル。
犬しか入れぬダンジョンが、世界を震撼させていく──。
「ポンタ! それ、クラーケーーーーーン」
『わんわんお♪』
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