『尾を持つ娘』(『赤い蝋燭と人魚』) / 化野生姜 (外部サイトで読む)
土間の戸を開けたとき、つんとした磯の臭いが鼻についた。男は娘が来るのを待っていた。魚の尾を持つ娘がいる話を耳にし、檻を持ってろうそく屋を尋ねてきたのだ。しかし、障子戸から聞こえる老夫婦のささやきは男の抱く考えとは裏腹に、恐ろしい事実を浮き彫りにしていくのであった……
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