よくある婚約破棄なので (外部サイトで読む)
ディアモンテ公爵家の令嬢ララが婚約を破棄された。
その噂は風に乗ってすぐにルーベ王国中に広がった。なんといっても相手は美男子と名高いフィルガルド王子。若い二人の結婚の日を国民は今か今かと夢見ていたのだ。
言葉数の少ない公爵令嬢が友人からの慰めに対して放った一言は、社交界に小さな波紋を呼ぶ。「災難だったわね」と声を掛けたアネット嬢にララが返した言葉は短かった。
「よくある婚約破棄なので」
・すれ違う二人をめぐる短い話
・前編は各自の証言になります
・後編は◆→ララ、◇→フィルガルド
・全25話完結
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- ジュブナイル
- 冒頭の、芥川の「藪の中」のような試みが挑戦的で好きです!!人格に歪みのある人はやはり恐らく一人称視点ではその歪みに気づいていないので、読者も読み途中で「あれ、この登場人物って……」と次第に気付いてゆく仕掛けに面白みを感じました。お話の筋も魅力的で、双方気持ちを言葉として伝えられる関係性に辿り着いた後は互いを好き合っている展開になり、安心して読み進めることができました。ララが王宮を逃げ出したくなった気持ちは至極もっともだと思いますし、彼女が再び王宮入りするにあたって、腐敗した貴族階級を正していくという(難しいですけれど)自分のいる場所を自分らしく生きられる場所に自ら変えていくという道を選んだ姿が美しく、大きな納得感・充足感がありました。
- 2024年10月02日 17:15
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