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古城に住む男って絶対Sでしょぉっ! その2

 ♪シザーハンズは、はさみの手。

 ♪ディルドハンズは、ディルドの手。

 不気味な童謡が、古城には流れていた……。

 

 冴渡刑事は、連続婦女暴行事件の容疑者として、佐渡伯爵とディルズをしょっ引きたかったが、これといった証拠が無かった。

 

「M探偵、どう思う?」

「……凄く……感じます」

「やっぱり彼らだろ? どう考えても」

「いえ……ディルズさんの……あれが……」

「そっちか! さすがM探偵!」

 冴渡は、突然、ジン子のブラウスを剥ぎ取り、ブラジャーのカップを力任せにずり下げて、感慨深くジン子の乳首を見つめた。

「やだ……」モジモジするジン子。

 その様子を見つめる悲しそうなディルズがいた。

 

 佐渡伯爵がみるみる不機嫌になり、

「聞こえとるんだよ、君たち」

 ハッとなる冴渡。

「……実は彼女は、類まれないM気質を持っていまして。それで、数々の難事件を解決してきたのですよ」

「ほぉ。では、昨今の事件も彼女の力に頼ってみては?」

 佐渡伯爵は、絶対にばれない自信でもあるかのように悠々と言ってのけた。

「ではそうしましょう? よろしいんですか?」

「ああ結構。お手並み拝見」

「M探偵を見くびるな」

 にらみ合う冴渡と佐渡伯爵。

 

 その時。

「ああ。イヤ……ディルズ……もっと……」

 M探偵こと、奥葉ジン子はすでにディルズの両ディルドの虜になっていた。

 左はジン子の股間に当てられ、右はジン子の剥き出しになった乳首に押し当てられていた。

 

 真性のえげつないピンク色をしたそのディルドは医療用シリコンでできており、ドンキで2000円ほど出せば買えそうな代物ではあったが、それでもその振動(全11パターン)を10秒ごとに思いのまま変える事ができた。

 

「伯爵、伯爵。初めてわたしの腕が役に立ってます。今までのどの女の人よりも、もの凄く役に立ってると思います! 見てくださいこの感じよう」

 

 思いがけないディルズの告白に、佐渡伯爵は狼狽を隠せなかった。

「た、たわけ! 何をほざいとる! このシザーハンズもどきが!」

 冴渡が、持っていたペンを佐渡伯爵に見せ、

「しっかり録音させてもらったぜ」

 さすが、冴渡刑事。いついかなる時でも、M探偵の羞恥映像を記録できるようにカメラ内臓型ペンを持っていたのだった。

「話は署で聞こう。その前に……」

 

 執拗にディルズに犯され続けるジン子の映像を、しっかりと記録することを忘れない冴渡刑事だった。

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