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光秀3

 秀吉の居間に行くと、そこに軍師の黒田が控えている。
「ご苦労だったな」
 これは弾正の件を言っている。
「最近光秀殿の動きが気になるが?」
 軍師が口を添える。
「光秀殿は弾正殿とは深い縁があります」
「そうだな。前回の謀反の時は仲介役になった。今回はなぜ間に入らなかった?」
「これは話しても理解していただけないかもしれませんが?弾正を動かしていたのは果心居士です」
「彼のことは聞いている。不可解な妖怪のようよな?」
 秀吉の耳にも入っているようだ。
「果心は光秀殿との約束で謀反が失敗した時点で弾正から離れ光秀殿に」
「今度は光秀殿に付いたか?」
 信じられないと言う感じではない。
「徳川殿に秘密裏に会ったとか?」
 軍師が指摘する。彼も忍者を抱えていて調べていたようだ。
「徳川殿と光秀殿を結びつけたのは柳生宗矩です」
「奴も怪しい男よな?」
「今回の弾正の謀反も双方知っていた節がありますが、どちらも動かなかったのです」
「それは事実でしょう」
と軍師が認める。
「高松城を見て来たか狗よ」
「水攻めですか?」
「忍者にしておくにはもったいないな。よし光秀殿を見張れ」

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