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光秀2

 姫路城は毛利の水軍に度々海岸線を襲われていた。だが毛利は弾正の約束をかなえずまだ秀吉と戦っている。やはり毛利は天下を狙っていないのだ。弾正も薄々感じていた。だが弾正は信長の運に勝てなかったのだ。城下にいる年寄りと繋ぎを取って長老の隠れ家に行く。
「大変なことでしたな?」
 長老が商人の隠居として泊まっている旅籠だ。
「秀吉はどうだ?」
「毛利の攻撃が強く苦戦をしています。それと応援の諸侯とうまくいっていません。遂に明智勢が引き上げる始末です」
「今は何をしている?」
「黒田殿の指示で高松城の地形を調べています。ご覧ください」
 これは長老たちがこしらえたものだ。狗は2人の下忍を長老に預け調査をしている下忍を連れて高松城に向かう。
「城の周りは沼地で攻め込むのは難しいかと?」
 調査をしている下忍が答える。
「これは忍者でも手こずるな?」
「城からは沼地を縫うように寄せ手が来ます」
 地の利を得ているのだ。だが黒田殿は何かを考えているようだ。城を取り囲む丘の高さも測っている。
「あれは?」
「あれはやはり調査をしている蜂須賀隊です」
「蜂須賀隊か?」
 狗も一夜城の話は聞いている。その時矢が飛んできた。
「毛利の忍者です。蜂須賀隊も10人ほど殺されています。こちらも1人が足に矢を受けています」
 蝙蝠が姿を現した。
「秀吉殿が会いたいとのことです」
 蝙蝠は城の警備にあたっている。

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