光秀1
「これからどうする?」
久しぶりに洞窟のさらに奥の隠れ家に行く。
「でも酷いことするね?」
服部の襲撃を言っている。
「でも筒井とは太いパイプができた。だが大和はまだ筒井のものにはならないだろう」
「京之助が裏切ったわけ?」
「・・・」
洞窟に残った者たちが集まってくる。今洞窟にいるのは蝙蝠を入れて下忍は3人、くノ一が2人、年寄りが4人、子供が4人ですべてだ。殺されたものは全員お婆の墓の横に骨を埋めた。
「光秀を追いたい」
果心を追いたいと同義語だ。
「でもどこから金が出る?」
「秀吉だ」
今播州で秀吉の仕事をしている。秀吉は順慶と違って金回りがいい。
「光秀にはくノ一を1人入れている。それを頼って狐は光秀のところに入ってもらいたい。果心は必ず光秀の中に入るはずだ」
「鼠はどこに行ったの?」
「京之助を調べている」
鼠は京之助の繋ぎをしていたのだ。今回京之助は順慶から暇を出されてた。
「蝙蝠は一緒に播州にこれから向かう。後2人下忍を連れて行く。それとしばらくはこの洞窟で暮らすのがいい」
その夜狐は年寄りを連れて坂本城に向かう。狗は1人の下忍を連れて先に走る。その後を蝙蝠がもう1人を連れて追いかける。