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3話 その風呂のお湯はイチゴ味?変態ですか?

僕達はの家に着いた。

他人が見たら深夜に女の子を連れ込んで熱い夜を過ごすように見えるだろ…。

何気に緊張したが…外で冷えたルルが心配で、まず風呂に案内した。

そして、我が家のお風呂場で子供のように燥ぐ彼女。

「お風呂ー♩ お風呂〜♩ ふぁ〜あったまるぅー久しぶり(2000年)のお風呂…感謝感激あられだわ〜♩」

何時も誰も居ない家…何だか、嬉しい。

「ルルさん タオルと着替え置いて置きますね」

ルルさんの薄着を洗い、着替えを用意した。

「おー !ありがとうーハルト君!ふふふ…どうじゃ 一緒に入っても良いぞー♩お背中、洗って差し上げまっすぜ旦那…」

意地悪そうな声…誘いに乗って見る?

だが我が家の客人、命の恩人だ。

「…………遠慮して置きます…」

僕は少し悩んだが断った…童貞の僕にはまだハードルが高過ぎる。

「ふふふ…恥ずかしいのかい?」

「いや…それより、今軽く夜食作ってますので一緒どうですか?」

「それよりって何だ!それよりって!でも食べるーー♩」

うーん、見た目によらず食べ物に釣られる…。

「少し、時間がかかりますので…ゆっくりして下さい」

僕は夜食を作りにキッチンに去った。

「しかし…中々広くて心地よい風呂場だな…この バブゥっての?良い良い!……あやつらと一緒に風呂に入ってた事、思い出すのぅー元気にしてるやら…」

誰かを思い、心配で寂しそうな顔。

1時間後…風呂を済まし、僕が用意した召し物を着替えてキッチンに来たルルさん。

「良い風呂であった!え…と…うん……着替えありがとう……」

「似合ってます!可愛いです!」

100点満点!思った通りに似合ってる!

白いウサギの着ぐる服!

「うん、ありがとう……これ誰の?」

「母の普段着ですが…女性用はそれしかなくて……」

「な!…ふ、ふ、普段…?中々よい趣味で…」

最初はその服に抵抗感があったがすぐ慣れてくれた。

意外と気に入った見たい。

「夜食、出来ました!どうぞ」

僕が椅子を出すとそこに腰掛けるルルさん

中々上品な座り方だった…さすが女神様

「軽くって聞いたが……中々豪快な夜食だな……」

……ちょっと舞い上がり作り過ぎた。

「つい…嬉しくて色々作ってしまいました…あはは…すみません」

カツにギョウザ、唐揚げ、グラタン、卵スープ、苺のショートケーキなどなど…どれも高カロリー…夜食と思えない高カロリーメニュー。

「いや……嬉しいよ!ハルト君の気持ちが伝わるよ、頂きます!……おいひいよ!」

がっつく食べるルルさん、中々の気持ちのいい男前の食べっぷり!それを見ると嬉しくなった。

「お口に合って良かったです!」

「これ、全部ハルト君のお手製かい?」

「はい…家に引きこもってから…やる事無かったから料理や色々…」

「そうか…中々の腕前だ!どれも美味しいよ!……しかし、立派な家じゃのう…」

父は、近隣では志村家を知らない人は居ない程、ちょっとした資産家で……母は高金利の消費者金融の超やり手だった

「……うーん…そうなんだ…ウサギの着ぐるみのね……想像がつかんわーー!」

あら…さらっと言ってくれますね…実は僕もそう思ってますよ。

僕達は食べながら、こん後の事で話しをした。

「ハルト君は、もう問題解決してるから、学校とやらに行けるんしゃ…?」

……そうだな、でも気が乗らない。

「…正直言って…あまり行く気が無いです…」

「そうか…あれ程の事があったからにはね…気持ちの整理とか必要であろな…」

…いや、もう行く気はない!正直、両親が残してくれた財産で、一生引き篭もれる!でも、そう言ったら怒られると思うから黙って置こう…。

「それより、ルルさんはこれからどうします?」

「む……」

はい、ノープラン決定!…それもそうだな、2000年も幽霊のように彷徨った人?に行成聞いても…。

返事に困ってるルルさんに提案した。

「あの…良かったら……ずっとここで住んで貰ったら…嬉しいというか…恩返しというか…」

照れ臭いてあまり声が出ない…うん…やっぱ僕ってヘタレです。

「そうじゃのう…行く当てもないし…君となら良いかもな…」

「じゃ!!!!」

「うむ!世話になる!宜しく頼むぞ、ハルト君」

「や、やった!!!」

嬉しくて、ガッツポーズをしてしまった僕を見てルルさんは微笑んでるが…何かどこか暗い雰囲気もあった。

理由は分かってる…自分の世界に戻りたいだろう…。

勿論、自分の世界に帰れるならそれがルルさんとしては一番いいだろ…でも正直、僕の心の底にはこのまま一緒に居て欲しいと思ってしまった。

いかんいかん!気を取り直して僕も風呂に入ろう…

「ルルさん、僕も風呂入りますのて…あの部屋を使って下さい!客室で寝具や色々整ってありますよ、今日はゆっくり休んでください」

「ありがとう!」

客室に案内してから僕は廊下のクロゼットを開けてお風呂に入る準備をしていた。

「………ハルト君?風呂入るのになぜそのような……」

僕はエプロンにゴム手袋、長靴…掃除道具一式完全装備した。

「き、き、貴様ぁぁー!!私の後湯がそんなにいやなのかーーぁぁ!!」

「違います!違います! 2000年ぶりの風呂だと聞いたので……そのまま僕が入いるとルルさんがあの…恥ずかしいんじゃないかな…っと」

「ふん!元々霊体のままだったので、汚れてなどいない!」

「へぇ!そうだったんですね!分かりました!」

正直、女の子が入ったあとのお湯に浸かるのは僕にはまだ刺激過ぎる…だからその装備をしたまま風呂に向かった。

「ほぅ…人の話し聞いてたかい?むきー!!!」

風呂場でルルさんにその装備を剥ぎ取られ、無理やり僕の服を脱がされてる。

「ルルさん何を…やめてぇー!!」

「ふふふ…いやでもその湯に入ってもらうぞ!女のプライドをかけてな!!あとちょっとで……ふぅはぁふぃはぁ……コックリ!」

あとちょっとって何?鼻息荒くなってますよ、どこ見てますか?

「分かりましたから!!入ります!入ります!!」

「ちぃ……」

ちって…ノリでやってるか、本気かさっぱりわからない。

「ふん…宜しい! あと神々が使った水は聖水に変わり魔除けや飲むと病気とか魔力回復にもよいのだぞ!」

神が浸かった水は聖水になるらしい…ん?

「え…と……飲むんですか?……」

「………た、た、た、例えばの話じゃ!わかったならササっと入れー!」

ルルさんは急ぎ客室に戻り、僕はその後湯に浸かった。

うーーん…聖水ね…言われて見れば何か何時もと違う感じかする。

飲んで見る?コックリ…いやいや……しかし、聖水ってどんな味…いやいや!

お湯をじーと見つめる…今この状況は僕としては複雑な悩みであった。

風呂を済まして出たらキッチンに電気が付いていた。

「あっ!ルルさんまだ起きてたんですか?」

「うむ 今食器を洗い終わったところだ」

「ありがとうございます…」

「風呂上がりの一杯飲むか?水だがな」

コップ一杯の水を出してもらったが飲めない。

「すみません、水はもういいです………」

「ん?あらそう?」

僕は未知の世界に足を踏み入れてしまった。

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