第23話 開拓15日目 土台の固定、床の施工②
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<続き>
土台が完成した後、一旦昼食を摂ることにした。
食料と調理器具一式を置いている軽自動車のトランクを開け、そのままそこで袋麺の塩ラーメンを調理する。
いつもは車内の座席上で食べることが多いが今日は建設現場で食べることにした。
建築資材の上に腰掛けて建築エリアを眺める。
半月かけてようやくの土台の完成まで辿り着くことができた。まだ土台だけの状態だがある意味、芸術品の様に感じる。
自分で作った土台を眺めつつ食べる塩ラーメンは格別なものだった。
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[ 床下断熱材の施工 ]
床に合板を貼る前に断熱材を入れる必要があるが、発砲プラスティック素材である断熱材はそのままビス打ちして固定することはできないので、"断熱材受け金具"を大引に取り付けて固定する。
この受け金具を使って断熱材を固定すると、断熱材が床板にちょうど密着する様になるため非常に便利なアイテムと言える。
ただ今回は断熱材が床下の地面に直接暴露する設計としてるため、念のため断熱材の下に横木を何本か追加して、断熱材の重量を受け止めるようにした。
受け金具を大引に取り付けた後、断熱材を設置する作業に取り掛かるが、断熱材は少し大きめなものを買ってきており最初から床下のスペースに"スポット"っと入ってくれるわけではない。なのでぴったりはまるサイズになるように切断する必要がある。
この発砲プラスティック系断熱材を切るための道具としては、ニクロム線を利用したものや専用のカッターなど発売されているみたいだが、今回は普通にノコギリを使用することにした。
切断する目印の線を引いた後、土台の上に床板を仮置きして作業台代わり使い、その端に断熱材を置いて切断作業を行く。断熱材は軽い力でサクサク切れていくためとても心地よく作業が進む。
どんどん作業を続け、出来上がったものからどんどん床下スペースに嵌め込んで行く。
全て終わると既に床施工がほぼ完成していると言っても過言ではない見た目となった。
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[ 床合板貼り ]
最後に行うのは床合板の貼り付けである。
苦労して運んだ24mm厚の構造用合板を貼り付ける。今回は小屋は土台が合板の規格サイズになるように設計したので合板を切断する必要はなく、そのまま断熱材の上に蓋をするように乗せて、専用のビスで留めれば床の完成である。
しかし、ここでも思うようにいかない場面に遭遇してしまった。
土台と仮置きした合板が2cmほどズレいたのである。
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どこの段階でズレが生じたのか分からないが、目の前の現実してズレが生じているので対処しなければならない。しかもかなりのズレである。
方法としては土台の方をなんとかするか、床合板の方をなんとかするかの2パターンが考えられるがどちらを選ぶべきか悩む。
土台はガチガチに固定されているため、これを外して修正するのは容易ではない。
なので合板の方で対処したいと思って考え、試しに6枚ある合板の配置を並べ変えてみた。すると不思議なことにズレが1cmほどになった。
なぜだろうかと思ったが、おそらく合板には若干の個体差があるのではないか考えると納得いった。規格サイズの商品といっても原料は木材であり、輸送や保存の過程で多少の歪みが生じるというのはいかにもありそうな説だろう。角材については個体差があることは知っていたが、それは合板にも言えることだったのだ。
結局、この床合板のズレについては何度か組み合わせを試行錯誤した中で一番マシと言える配置を見つけ出し、それでも残る多少のズレは妥協することにした。
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場所が決まったので、試しに1枚目の床合板を土台に固定していく。
床合板のうち、壁側になる外周部の固定にはネダレス工法用のとても長いビス用いるが、これも土台の時と同じくあらかじめ下穴を空けてから順に打ち込んでいく。
これは数がとにかく多いので、丁寧にやればやるほど時間が掛かる作業となる。
1枚目の貼り付けが終わったあたりで夕方頃となっていたため、今日中に床板張りの作業を終わらせることは難しいと判断して作業を切り上げた。
作業途中ではあるものの、急いで失敗したくはないので、日が暮れる前に作業現場にブルーシートを施してこの日の作業を終えた。
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--経過--
進入路の工事 完了
資材の購入(基礎・土台)完了
資材置場(仮)の建設 完了
基礎工事 完了
資材の購入(床材・壁材)完了
土台 完了
木材の加工 完了
組付け 完了
固定 完了
床の施工 進行中
断熱材 完了
床板貼り 進行中