【とりあえずあんぱんまでの主な登場人物紹介】
・エリザベス=バートレイン(エリー)《ランクB冒険者》
ロイズや一部を除いて、ほとんどの男が恐怖対象を抱く体質の持ち主
だったはずが、ラティストひいてはスバルにはまったくと言っていいほど症状が出ない
見事、ロイズやルゥの出した試験に合格して『スバルのパン屋』の専属
資産家の娘として、いずれは家に戻り家督を継ぐ身だがそれまで精一杯自分の道を歩むつもりでいる
以降も、ヴィンクスを前にしても恐怖症の症状はほとんど出ず
・スバル=カミジョー(上條昴)《ポーションパン屋の店長》
錠剤や液体が主流のポーションに革命を起こしたと言われてる、『ポーションパン』の製作者
どう見ても超絶美少女顔なのに、残念ながら男性
接客は丁寧、サービス精神旺盛なところがある
異世界からの転移者、通称『時の渡航者』なのは基本的に秘密
知れば知るほど、パン屋どころか飲食店関連の技術を身につけていたチート職人
餡子を炊けて、肉の筋取り作業も可能にし、酒粕からパン種を作ろうと思えば作れる技術
すべて、こだわり過ぎた祖父の影響と修行、専門学校での教育の賜物とされている
まだ見ぬ、異世界の色んな国の食文化を知りたいところに、師の誘いで可能になったので嬉しい
・ラティスト《パン屋の副店長兼見習い》
女性にとって目の保養、狙ってモノにしたいと思われるくらいの美貌の大精霊
精霊故に人間の食事は不要なのに、スバルが生み出す料理の虜に
そのせいで、たまに人の話を聞かない
人の話を聞かずとも、気遣いはそれなりに出来るのかエリーの事を心配にしてたのは秘密
・サクラ《ラティストの咲き狐》
春の訪れを思わせるような、可憐な桜に似た花を首回りに咲かせていた愛らしい狐
桜は異世界では、クレイアと呼ばれている
咲き狐とは、愛玩目的で飼われる事の多い『ペット』対象の精霊と獣の
人懐っこくて、二回目でもエリーにはすぐに飛びつくほど
最後に、『簡易あんぱん』を食べて首回りのクレイアの花が更に輝いた
・ヴィンクス=エヴァンス《スバルの師匠》
アシュレインでは腕利きの錬金師ではあるが、身なりを気にしなさ過ぎで外見は浮浪者一歩手前
普段は籠りがちで依頼をこなすが、二週に一度はスバルのパン屋に出向いて『からあげパン』などを買いに来るように
④でいきなりの登場に加え、スバル達を連れて白鳳などに行く事を決定したと伝える
スバルと少し違い、転生での『時の渡航者』
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【あんぱんの由来】
あんぱんは、『あんパン』でお馴染みの東京銀座にある木村屋さんが、明治の初期に作られた代表的な菓子パンです。
日本人に合うパンを作ろうと言うコンセプトの元、生地に使われる酒種から『酒種あんぱん』と名付けられたのを起源とし、現在のあんパンになったそうです。
完成するまでには、どうやら5年も要したと言われています。
こうして試行錯誤の末に生み出された初の日本発祥のパンである「あんパン」は桜の花の塩漬けを添えて「桜あんパン」として明治天皇に献上された事でも知られており、明治天皇もお気に入りの一品であったと伝わっています。
また、あんぱんは現在も木村屋の人気商品となっていますが、現在のあんパンがパン酵母を使って発酵させている事に対して、開発当初のあんパンは「酒種」を使用しているなどの違いがあります。
あんパンの特徴はやわらかい生地と中身の甘みの強いあんがあげられますが、あんに関してはこしあんのものとつぶあんのものの両方があります。トッピングについては写真のようにゴマがふりかけられているものや、中央にあなが開いていてあんが見えているものなど、細かい違いではありますが様々なバリエーションのものが存在しています。
尚、クリームパンやジャムパン、コロネなど、日本発祥のパンの多くの種類であんパンと同じ生地が使用されています。
*作者の勤めてるパン屋でも、甘酒を酵母のもととして生地に使用しています。