第2話 異世界へ
はぁ 疲れたぁ
結局異世界の事を分かってくれなかったなぁ
若返りも丈夫になったのも信じないし
はぁー
常さんは大丈夫だろうか
自分で呼んどいてなんだけど
異世界でやっていけるのかな
まぁ
包丁とかの扱い方は大丈夫になったし
魔法と異能力も扱えるようになったけど
あとは見守るだけなんだけど
心配だなー
常サイドへ
「ジンパのヤツ
街とか人のいるところまで連れてってくれたっていいのに
こんなジイチャンをー
こんなところにおいてぎやがって
近くに道があるって言ってたがなー
コッチであってるよなー」
常の歩く目の前には辺り一面見渡す限り広大な荒野が広がっていた
「それにしても異世界って外国かなんかかぁ?
こんなところ日本には
日本にもあるかもな
行ったこと無いとこもあるからなぁ
それにしても結構歩いてるけど疲れないな
本当に丈夫になってたりしてな」
ひたすら歩く常
「喉渇いたな
ここらで少し休憩するか
はぁーぁっと
収納にあの水筒を入れておくってジンパが言ってたな」
常は地面に座り込んで水筒をだした
「ぷはーっ
やっぱり旨ーな
しっかしこの水はなんの水なんだべな
それにこの水筒も水は無くならねーし、洗う必要も無ーなんてな」
常は休憩しだした
「金も入れてあるって言ってたな
給料を先にくれるなんてな
それも1年は暮らせる位の給料とはな
年金は貯めとくか
どれ位入ってんのかな」
常は収納からお金をだした
「なんだこの金?
日本の金じゃ無ーな
全部硬貨じゃねーか
やっぱりココは日本じゃ無ーのか」
常はお金を収納にしまった
「それにしてもこの見えない収納は便利だなー
包丁も掃除機も便利だったしなー
こんなところに放っぽられたがジンパには良いモン貰ったな
それに信じて無かったがこの年で魔法なんてモンまで出来るようになって
異能力なんてモンまで使えんだからなぁ
長生きするもんだなぁ
ジンパにも感謝だな
さぁてとソロソロ行っかぁ」
常は立ち上がり、また歩きだした
「そういや
灰色な部屋の事も
ジンパが何物なのかも
なんで俺の事知ってたのかも
なんにも教わって無ーな
まぁ いっか」
歩き続けた常の目の前についに
「これが道か?
ただ道っぽさがあるだけだな」
一直線に荒野とは違う色の道があった
「人はー
車はー
おっ
あそこに何かいるな
動くなよー
待ってろよー」