第5話 エピローグ!
――エピローグ――
キスをしたまま見つめ合う2体のAndroid。
やがて山を吹き上がる風を受けて彼等は崖より転落して行く。
――――後進に路を譲るように。
崖の下には夥しい数のAndroidが折り重なって転がっていた。
男性のAndroidが99体。
女性のAndroidが99体。
その場所から僅かに離れた墓地には、顔の潰れた内保さんが100体。規則的に並べられていた。
4月1日。今年もまた嘘のような嘘の1年が始まる。
朝日を浴びて街が目覚め始めた。
空を覆う天使の羽の様な雲は誰にでも祝福を与える。
――――そう。君にも。
『西暦2150年の青年達』fin