ジョアンナ
スティーブンはレミーに笑いかけた。
(すまん、ジョアンナの事をたのむ、あ りがとう)
レミーは(はいっ)と答えた。
レイジェルも少し、緊張がとけた。
スティーブンはこれからどうすればい いのか考えた。
まず、ジョアンナと話さなければなら ない、休暇をとって、バルボアに会わ なくてはならない
病院の費用をようだてる。ジョンソン の葬式を手配する。
関係者と話す。
いろいろありすぎて、頭がパニックに なりそうだった。
とりあえず、今できることを考えた。
そうだ、ジョアンナだ。
スティーブンは考えをまとめてから言 う。
(先生、とりあえず俺はこれからジョア ンナのところに行く。何かあったら電 話をかけたいのだが••••••)
レイジェルはポケットから紙とペンを 取り出して書いた。
(スティーブンさん、これが私の電話番 号です)
と言ってスティーブンに渡した。
スティーブンはその紙をしまい、(じゃ あ、行ってくる)と言ってドアを開けて 去っていった。
レイジェルとレミーは言う。
レミー
(スティーブンさん、これから大変です ね)
レイジェル
(ああ、そうだね、我々も全力でサポー トしょう)
と言った。
スティーブンは病院をでて駐車場に行 き、車に乗るとジョアンナのいるアパ ートに向かった。
いろいろな厄介ごとが頭によぎったが 、それを振り払いやるべき事だけに意 識を集中した。
やがて、アパートについた。
車を降りてジョアンナのまっている部 屋に行く。
鍵はサリーから渡されていたので問題 はなかった。
スティーブンは、ドアにキーを差し込 み中にはいる。
ジョアンナが眠っている寝室のドアを 開けた。
暖かいベットの上でジョアンナが眠っ ていた。
スティーブンがはいると、ジョアンナ が目をさました。
(ハイ、ジョアンナ、まだ寝てなかった のか)
ジョアンナはパンダのぬいぐるみをだ いて目を擦りながら言う。
(ハイ、スティーブン、どうしてここに いるの、ママはどこ)
スティーブンは困った顔をしながら言 った。
(んー、そうだなジョアンナ、それはパ ンダのぬいぐるみか、可愛いな)
ジョアンナは笑って答えた。
(そうよ、この子はパンダのミーシャて いうの、私の一番の友達なの)スティーブンはジョアンナを優しく抱 き締めた。
ジョアンナは言う。
(スティーブン、ママはどこ)
スティーブンはジョアンナになんと言 おうか迷った。そんな中ジョアンナは 驚愕なことを言った。
ジョアンナ
(ねえ、スティーブン、パパは死んじゃ たの••••••)
スティーブン
(な、なに、)
ジョアンナ
(さっきね、寝ていたらママの声がして ね、パパが死んじやったて言ってた• •••••)
ジョアンナは涙を浮かべながら言った 。
(ママがさっきね、パパがいないなら生 きていけないって、だからママもパパ のところに行ったの)
スティーブンは意を決して言った。
(ジョアンナ、今から言うことをよくお 聞き、そうだなまずママは死でなんか いない、病院に
いるょ••••••そしてパパの事だ が••••••今日大きな地震があっ たろう、わかるかい)
ジョアンナ
(うん••••••)
スティーブン
(それでね、パパがお仕事中事故が起き た。その事故でパパがまきこまれてし まってね、
すぐに病院に運ばれたが、手遅れで• •••••今日息をひきとった)
ジョアンナ
(じゃあ、パパは今日死んじゃたの•• ••••)
スティーブンは苦しくなりながら言う 。
(そうだょ、ジョアンナ、ジョンソンは 今日亡くなった••••••)
二人は沈黙した。
5分もするとジョアンナが言う。
ジョアンナ
(ねえ、スティーブン、パパは今どこに いるの、ちゃんと天国に行けた)
スティーブン
(ああ、パパは今ごろ天国についている ころさ、天国からみんなを見ていて守 ってくれてるょ)
と、スティーブンは言った。
ジョアンナは泣きながらスティーブン にしがみついた。
スティーブンも強く抱き締める。
スティーブンは言う。
(ジョアンナ、ママの所に行こう、いい ね)
ジョアンナ
(今すぐに••••••)
スティーブン
(いゃ、明日になったらだ、荷物をまと めていくよ)
ジョアンナ
(わかったは、ママに会いたい)
スティーブン
(じゃあ、今日はあと少しだが寝るとす るか、ジョアンナ、今日は俺もここに 寝てもいいかい)
ジョアンナは嬉しそうに笑う。
(いいは、スティーブン、でも、今日だ けよ)
時刻は4時を過ぎていた。
スティーブンは思わず笑った。
(く、ふ、は、は、は、は、ジヨアンナ 、大丈夫だよ、病院にはママに会いに 行くのが目的
だから、そんなことを心配していたの か••••••)
ジヨアンナは目をうるうるさせながら 言った。
(だ、だって、スティーブンが1週間も 病院に行くって言うから••••••)
ジヨアンナは泣きそうになる、そんな 姿を見たスティーブンはこの子を何が あっても守って
やりたいと思った。
(さあ、ジヨアンナ、そろそろ食事にす るか、台所をかりるぞ)
そういつて2人は台所に言った。
スティーブンは冷蔵庫を開けた。
中にはいろいろな材料があったが、そ こから玉子とベーコン、パン、レタス 、キュウリ、
大根、マヨネーズ、バターを取り出し た。
まず、サラダを作る。
次にフライパンで、ベーコンを焼き玉 子を割ってベーコンの上にかけて焼く 。
皿にのせて、最後にパンをトースター で焼き、バターを塗って、出来上がっ た。
スティーブンはジョアンナを呼び、2人 は席につき、朝食を食べた。
スティーブン
(どうだ、ジョアンナ、うまいか••• •••)
ジョアンナは笑いながら(うん、美味し い。でも、ママの方が美味しいわ)
と言った。
スティーブンは笑いながら言う
(そうだな、ママには負けるよ•••• ••)
と言った。
2人は食事を食べ終わると、(ごちそう さま)と言い、食器をかたずけた。
ジョアンナがゆっくりしていると、ス ティーブンは学校に電話した。
(プルルル、ぷるるる、プルルル、はい 、おはようございます、学校ですけど 、どなた)
女性の教員が出た。
スティーブン
(はい、おはようございます、俺はジヨ アンナの友人のスティーブンと言いま す)
女性教員
(スティーブンさん、待って、担任は誰)
スティーブン
(あ、そうか、ちょとまってくれ、おい 、ジヨアンナ、担任の名前はなんてい う)
ジヨアンナ
(私の担任は、アイリス先生よ•••• ••)
スティーブン
(ジヨアンナの担任はアイリス先生だ• ••••)
女性教員
(分かったわ、すこしまって•••••)
少しすると担任のアイリスが出た。
(はい、おはよう、貴方はスティーブン 、こんな朝からどうしたの••••• •)
と言った。