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やっぱりなめてるでしょ?

勇者「あのさぁ、冒険なめてんの?」
王様「どうした勇者よ何か不満か?」
勇者「いやいやいやw俺これから魔王倒しに行くんだよ?そのための軍資金が50ゴールドと檜の棒ってどうなの?ブラック企業も真っ青だよこれw」
王様「そういわれても代々我が王家に伝わるマニュアルによると魔王が現れた際、勇者の血筋を継ぐもののなかで一番武芸が達者なものを宮殿に呼び寄せ、50ゴールドと檜の棒を渡し旅立たせるって書いてあってのぉ…。」
勇者「うん、マニュアルってとこ突っ込みたいけどまあ、置いといてさ、勇者の血筋を呼ぶの分かるよ?武芸達者なやつ呼ぶところも分かるよ?50ゴールドと檜だけ意味が分からない。」
王様「…。」
勇者「あとお前、そうそうそこに突っ立ってる近衛兵。お前の月の給料言ってみ。」
近衛兵「あ、え、あの手取りですか?譜面ですか?」
勇者「あー、じゃあ手取りでいいよ、手取りで。」
近衛兵「手取りなら100ゴールドです。」
勇者「おかしいだろ‼なんで勇者が近衛兵より待遇悪いんだよ‼もぅ、こいつに魔王退治させろよ‼」
王様「いや、近衛兵は城を守る大事な仕事があるから魔王退治には使えないのじゃよ。」
勇者「なに、遠回しに俺に大事な仕事がないみたいに言ってるんだよw殺すぞw」
王様「なんなのじゃ、さっきから文句ばかり言いおって、なにを渡せば行く気になるのじゃ?」
勇者「まず、障害手当ては必須ですよね、危険な旅ですし、あと毎月200ゴールド位は仕送りしてください、あと、檜は無いっすわ…。国宝の伝説の剣とか、膨大な魔力が宿るオーブとか、白銀の鎧とか支給してください。」
王様「だいたい全部財政上無理じゃがひとつだけお前に能力を授けよう。それで我慢してくれ頼む」
勇者「どんだけうちの国金がないんだよ…その能力にもよりますがどんな能力ですか?」
王様「死んでも私の目の前でよみがえる能力じゃw」
※※※※※※※
その能力のおかげで俺は無事に魔王を倒すことが出来た…。だが後で知ったのだが死んでも国王の前でよみがえる能力は勇者の血筋のものにはデフォルトで備わってる能力だったらしい。自分の孫達に伝えたい、勇者になるよりも近衛兵がオススメ。

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