ある死神部隊の日常
「ブラッディー・ハンド
「ブラッディー・ハンド
隊長の言葉を受け、ブラッディー・ハンド分隊のメンバーがコックピット・ハッチを開けて、地面に降りる。
簡易コンロを使い、この星の特産品で作ったコーヒー(のような物)を飲む一同。
「……隊長、この戦争はいつ終わるんでしょうねえ」
「さあな。偉いさん次第だな」
隊員と隊長が、もう何度目になるか分からない問答をする。
「うちのガキが産まれてくる頃には、終わらせてやりたいもんですな」
「たしか男の子だったな。ま、俺たちは命じられるままに戦うだけだ。今頃、広報が民衆を説得してる頃だな」
腕時計に目を落とすと、もうすぐ休憩開始から惑星時間で一時間(地球換算三十分)経とうとしていた。
「休憩終わり。次の
モータードライブに乗り込む一同。彼らの戦いは続く――。