ブラックエンジェル事件
日本で英国製『子宮頸がんワクチン』の副反応に対して弁明記者会見が開かれた。
「子宮頸がんワクチンの副反応については我社でも調査していましたが、我社のワクチンとの関連はなしという国連の第三者調査機関の調査結果がでました。つきましては……ぐわっ」
英国の製薬会社<スミス・クライン・オードリー>社のCOOは、殺人ドローン<ブラックエンジェル>のふたりめの犠牲者となった。
やはり、鼻から下を地面と水平に輪切りにされていた。
黒い翼のドローンはジェット推進装置をもっているらしく、時速200キロのスピードで飛来して被害者を一瞬で絶命させていた。
警視庁警備部は<緊急ドローン対策室>を立ち上げ、SATなどのスナイパー部隊と協力して警戒に当たることを記者会見で発表した。
彼らの<ブラックエンジェル>との長い戦いが幕を開けた。