インチキ呪術
彼女は私の呪術をインチキと言った。正統な魔女の家系の私を侮辱したのだ。だから、彼女の家に不幸が訪れるよう私は呪術を使った。
彼女は自分の家の不幸をすぐに私の仕業と気づき、詰め寄ってきた。
「あんたでしょ、私の家に呪いをかけたのは。すぐに呪いを解きなさい」
「そんな要求できる立場だと思ってるの? まず、私の呪術をインチキと言ったことを土下座して詫びるのが先でしょ!」
「こ、この卑怯者、調子に乗って!」
激昂した彼女に私は殺されたが、私が死んだことにより、その呪いは誰にも止められなくなり、彼女の家は不幸続きの果てに途絶えた。