お説教だ!
「……」
映像を見終えたご主人は唖然としていた。
「……まさか。うどんが……。どうして……」
ブツブツと呟いたかと思うと、急に私のことを抱きかかえた。
「君じゃなかったんだね……。ごめんよ。うどんが来る前もひじきは大人しくお留守番していたものね。信じてあげるべきだった。ごめんよ」
私は涙が出そうだった。
これまで我慢した分、反動が大きくなってしまったのだろう。
私はご主人の顔を見つめながら
「にゃぁ……」
と小さく鳴いた。
ご主人は
「ごめん。本当にごめんよ」
何度もそう謝った。
それから決意したように
「それにしても……うどんがいたずらしていたのかっ。しかもひじきのことをポカポカ叩いてたし! お説教だ!」
と言って私を抱えたまま寝室に向かった。