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第3章の第140話 どうしようもない問題67 9月(8)イリヤマとライセンの借金、連帯保証人の狙い



☆彡
――過去から現在に返り、これには、アンドロメダ王女様も。
「――うむむ……父王の狙いか……。
確かに、狐人(アンテロポスサイエンポウ)の前例もあるしなぁ」
「そうですねぇ……。そうした前例があって、今回は、それを踏まえた上での、衣食住の共済金による工面の面での金だけじゃなく、
職の話を考えたんでしょうね」
「良くも悪くも、前例を踏まえての事だったのか……」
アンドロメダ王女様は、こう言うものだった、「あの父王め」と忌々しくも、情にほだされた感じで。
「いつも、先の未来を見よるなぁ……」
これには、シャルロットさんも。
「未来をですか?」
「うむ、さしずめ、プロトニアとかでの世界会議があり、そこでの法案の話や、昔話を聞き、
そうした調査資料を顧みた上で、その今後、どうすれば良いのかを考えるものなのじゃよ。
良くも悪くも、先人たちは、誰しもが失敗の歴史を歩んできおったからな……」
この話を聞き、スバル君も。
「失敗の歴史……」
コクリ
――と頷き得るアンドロメダ王女様がいて、こう言うものだった。
「『――先人たちの教えを正しく学び、その周りに諭すことによって、一助の財となる』
『それは、誰しもが、必ず通ってきた道であり』
『後進の憂いのものが、再び同じ目に会わずに、失敗せずに、済むようにさせるものじゃ』
『決して、それは、悪い事には使わず』
『どうか、周りでみんなで助け合えれば、きっといい方向への道へ、紡いで行くものなのじゃよ』
そこへ、シャルロットさんが、台無しにする感じで。
「まぁ、要約すれば、自分1人で何でもかんでも考えずに、
その先人たちの教えに習って、取り組んだ方が、はるかに効率的であり、安心なんですよ!?」
「はしょった……?!」
「もう台無しじゃな……」
「テヘッ!
それを教える場が、学校であり、その中に、『極一部の悪い人達』がいて、
今まで、数多くの人達の人生を陥れてきていたって事なんですよ!
そして、学校という場は、格好の体裁の都合がよろしく、
より多くの情報交換が入ってきては、格好の情報の交流の場であり、
意図して、そうした情報を入り乱させたりして、調整調整を利かせていき、証拠の揉み消しを行うのに、
実に適した環境の場だったんですよ!」
「『学校の中』が、情報交換の交流の場であり、格好の『証拠の揉み消しの場』も『請け負っていた』……!?」
「はいーっ! そうなんです!」


★彡
【カジノ】
【どうしようもない問題の表面上は、借金を負った講師たちの企み!?】
【だが、ホントの経緯は、その講師すらも、実は騙されていたもので】
【その大きくて立派な職業訓練校を建てる際、各銀行を駆けずり回り、借金までしていたから、そのお金の回収目的がそもそもの動機だった!?】
――豪奢なセンスを持ったマダム、クリューソスさんは、こう語るものだった。
『――フフフフフッ、さては、その顔!?
まだ、ドクターイリヤマ氏とドクターライセン氏による、
共謀策ものの『借金返済計画』に、巻き込まれた……と、まだ、勘づいてませんね!?』
『!?』
フフフッ
とその手に持った豪奢なセンスの裏で笑う、マダム。
『まぁ、無理もなしからぬこと……。
ヨーシキワーカ氏が、犯人だとする噂は、去年から立ち始めていましたからね! ちょうど、職業訓練校に通う前からでしょうか!?』
これには、イチハ様も。
『……去年から』
『ええ……。事の発端は、ヨーシキワーカ氏が、途中から抜けた辺りから始まり、
人の噂話が立ち初め、
その動向を怪しんだ講師陣一同がいて、話しぶりだけを聞けば、どなたさんもが、名指しした感じで、
ヨーシキワーカ氏を、犯人なんだと断定していたのです』
これには、アサヒさんも。
『この街の噂は、そこからだったのか……』
それに対して、クリューソスさんは、こう切り返してきて。
『電話を掛けていた人達の話しぶりだけを聞き込んでいけば……』
『……?』
『誰しもが、詳細には話せなかったものなんです。
そこで、雇用された従業員達は、誰しもが、会社という建前もあって、守秘義務もあり、人には、『わざと省いた感じ』で、話すものなんです』
『どーゆう事や?』
『電話を掛ける人、それを聞く講師陣の関係で考えてみれば、よくわかりますよ?
そうですねぇ、例えば……。
学校の講師なのですから、勉強と勉強の相中では、10分間だけなのだから、せいぜい5分程度……。
そうでなくとも、朝の朝礼や集会では、1時間ありますが、20分程度……。
昼休み時間では、1時間ありますが、せいぜい、もって2,30分程度でしょう』
『20分……?』
『それが、人に電話で話せる最大時間なんです。
ただし、他にも電話が、入り乱れていれば、せいぜい、10分程度まで、落ち込むものでしょう』
『なるほど、10分の制限時間か……』
それが、月見エビバーガーオーロラソース社から、他からも取り次いで周る感じで、職業訓練校に伝わっていたものだった。
『この時、人員を裂いていけば、
1つ総務課、2つ製造事務所、3つ怪しい繋がりのある人物像、4つその他周り。5つ周りの取り次いでいった先の会社関係方などです』
これには、アサヒさんも、サクヤさんも。
『やたらと多いな……』
『ええ……』
『ここで、重要なのは、その電話を掛けてきた人の心理状態です』
『心理状態!?』
『はい。どなたさんもが、ヨーシキワーカさん1人を攻め入っていたのです。
わかりますか!? その方が『言う分では、楽だから』です。
どなたさんもが、電話越しや、エアディスプレイ越しでは、歯止めがかかりませんからね。
男の人なんかは、この傾向が根づよいでしょうね?
まぁ、人当たりの良い、総務の女性だけは、別でしたが……聞き込んでいった限りでは……』
『……』
総務課の女性だけは、人当たりが良く、そこまで、ものを強く言った感じで、話していなかった……。
いわゆる、中立の立場に則って、考えてから、ものを言っていたのだろう。
『同じ頃、その総務課では、旧パソコンを使っていて、データ集計の処理をしていて、前月比と比べて、
売り上げ利益が落ち込んでいたものだったんです。
これは、ヤバい、なんとかせんばいかんと!! ね!?
それが、借入金の話に、変に変貌していってしまい、何でこんな事になってしまっていたのか!?
よくわかっていなかったものなんです……。
取り次いだ先の、電話先の相手が、悪かった、としか形容できませんね……』
『それが、さっきの話やな!?』
『ええ……。次に製造事務所や怪しい人達の繋がり関係では、
生産工程の遅れが、露になっていて、途端になって落ち込んでいたものだったのです。
当然、その遅れは、朝・昼働く方々では、決して生産回収しても、どんなに励んだとしても、間に合わず、
深夜働く人たちにも、周っていたのです。
他、他のラインの方々にね。
不満を露にしていたので、どなたさんもが、名指ししてきた感じで、ヨーシキワーカ氏を、1人、あいつが悪いとして指名してきたのです。
犯人は、お前だと――ッ!!』
これには、イチハ様も。
『なるほど、合点がいったわ。
その時、『1人に集中』していて、手前勝手の都合がよろしいから、何でもかんでも、責任を負う感じで、言われてあったんやな!?』
『ホホホッ、御明察です!』
『なるほどなぁ……。読めてきたわ、この事件……』
あっさり、読めてきおったわ……。
『後は、工場の中でも、奥まっていたところにいたので、
自分たちが、こんな悪どい事に関与していただなんて、『なーんにも知らないから、あの子には楽に勝てる』!!
とどなたさんもが、鼻息を荒くしていたんですよ』
『あぁ、わかったきたわ……それが、さっき会っていた7月と9月の話やな……! 道理で、合点がいったわ!』
『後は、多数決の意に勝った話に持ち込んでいくためにも、
共謀者の数が、より多いほど、勝率がよろしく、
どうとでも、包み隠していき、なーんにも証拠が残らないようにしていくためには?』
『取り次ぎ回しの電話か?』
『そこに意に買った感じの、間違った伝言ゲームの要領があっていたんですよ』
『なるほどなぁ』
『へぇ~そうなっていった訳ねぇ』
『そこに、今年になってからの、ミシマ氏による、金銭絡みの悪巧みの話と土地の奪い取りの話と!
ヨシュディアエ氏の恋絡みの嘘話の騙されないか!?
って話が立て込んできては、いよいよもって、道理が行かず……。
変な橋渡しプログラムに則っていき、借金回収計画へと、乗り出していってしまっていたのです……』
これには、アサヒさんを推しても。
『……それが、どうしようもない問題で、利権を得る感じの講師陣がいて、『賠償責任』『報酬(?)』なんだな!?』
『ええ、その通りです!
そのどうしようもない問題の、巨大資本のバックの裏には、
独立行政法人、その『ハーバード大学姉妹校の職業訓練校』という強力な後ろ盾を得て、
その隠れ蓑で私腹を肥やしている講師陣がいたのです!!』
『……』
大当たりだった。これにはみんなもビックリ顔だ。
思い想いに、その隣にいた人達の顔を覗き込んでいく、ザワザワ、と。
その豪奢なセンスを持ったマダムは、こう言の葉を零す。
『そして、その年、何も知らない職業訓練生たちは、そんな表面上の騙しの講義を聴き、相手の情に付け込まれていったものです……。
何だか可哀想と……!?
そして、その後、そこの職業訓練校の講師となった経緯を聞いたのです!』
『……』
確かに、道理を得ている。間違いない。
豪奢なセンスを持ったマダムは、さらに、こう語り部を継ぐものだった。
『でも、そんなものは、表面上の体裁のありきたりなものだった理由(わけ)だったものです! つまり、真意を隠していたのです!』
『……』
『――誰が誰にお金の儲け話をすると思って!? 大概は、その人を騙すため、なのですよ!?』
これには、アサヒさんも。
『人を騙すため!?』
『もちろんです!』
その豪奢なセンスを持ったマダムの話を聴き、
一同は、お互いの顔を見つめ合い、つぶさに頷き得るものだった。
『――この話は知っていて!? かのライセン先生は、その講義の場で、こう説きました――』


★彡
【職業訓練校時代】
【ライセン先生の借金を負った話】
――語り手は、ライセン先生。
『僕は以前の設備管理会社で、とんでもないほどの借金を負いました』
『その額は、約1億円以上なんです』
『僕の不手際だったんです……。それは……ッッ!?』
『務めている設備管理会社の方で、そこから取り寄せてもらっているカタログの商品を見て』
『その机の上で、これ、いいなぁ……と思い、その当時の『連結式小型ボイラー』の『熱効率』の計算をしました』
『すると、今あるものよりも、ずっといいものだったので』
『これはどうですか!? って僕の方から、そこにいた上司の方に尋ねて、そこから、その『連結式小型ボイラー』を取り寄せてもらいました』
『その会社の方には、『ほとんど無断で勝手(?)』に……です……』
『そこの『借用証書の欄』には、しっかりと僕の名前が『上の方に記載書き』されてあった(?)んです』
そのライセン先生の心の内では。
(何で、僕は、その時に気がつかなかったんだ……!?
僕自身は、その契約書を取り交わした覚えがないのに……何で……!?
サインなんてするだろうか? 連結式小型ボイラーなんて、『1億円以上もバカみたいにかかる』のに……?!
いや、周りの人達が、上の人達が、僕達の上司がいて、話を通されていて、もうその頃には……。
そして、それが着た頃には、もう『職証書の欄』(それ)があって……!?
そう、上の方に僕の名前があって、下の欄には、『連帯保証人の名前』が……!?
当時、それを見た時、あぁ、僕はハメられたんだ……と思ったんだ……。
でも、いったい、誰が僕を……!?)
ライセン先生は、続けてこう語る。
『泣く泣く僕は、その会社の方から責任を負わせられる形で、借金漬けにあい、そこを追い出されるハメになりました?!』
『そこで、困った僕は、偶然にも、この横にいるイリヤマ先生に見つかり』
(そう、偽電話詐欺で、上手く上手く、ねじれ込むようにして、調整調整を聞かされて、扇動されていった流れなんです。
この学校は、一度はその、中途採用者の、優秀な人材を囲いたい、と謳っていたからです。
それが、経緯なんです)
ライセン先生は、こう語る。
『イリヤマ先生との出会いは、ここの学び舎だったんです』
『その当時から、僕は、イリヤマ先生に『眼をつけられていました』……?!』
(そう、もしかしたら、真犯人は、主犯格は、イリヤマなのかもしれない……。いや、もしかしたら、学園長が理事長が……!?)


★彡
――豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語る。
『――と! ライセン先生は、その卓越した優秀な頭脳を狩猟(ハント)されたのです!』
これには、サクヤさんも、アサヒさんも。
『ハント!?』
『狩猟か!?』
それに対して、豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語るものだった。
『はい、仰る通りです。
彼は、いつの時期かはわかりませんが……。電気工学系の『特許物を取得』していた優秀な人材だったのです。
彼1人雇っているだけで、そうした商品が、電気工作物の中で、部品として使われていて、
この世の中で、流通している以上、勝手にお金が入ってくるような仕様なのです。
もちろん、彼1人で、特許申請しただなんて、とてもとても思えませんので、
彼1人によるものだけではなく、その時に、関わっていた者達、そのすべて。
電気工作物に関わっていた昔仲間全員がそうなのです!』
これには、アサヒさんも、サクヤさんも。
『特許申請者の1人だったのか……』
『なるほど、優秀だな』
コクリ
と頷き得るものだった。
豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語る。
『中途採用者の即戦力の優秀な人材を、その職業訓練校時代に、既に眼をつけられていたのです。
他ならない、イリヤマ氏にです』
『……』
『一度は、その優秀な人材を、囲いたいからです! 周りに自慢できるものですからね!?
職業訓練校の狙いは、『政財界に幅を利かせていきたい』からです!
この場合、政財界とは、国の中枢の国の行政上の機関、
また、法体系の組織。
また、大手の世界経済貿易事情を見据えて、すべての株組織、有限会社、合同会社だけではなく、
大手のホールディングスを通じて、国内だけに留まらず、外国情勢側まで、幅広く、勢力の幅を利かせていきたかったからです。
もちろん、軍事部門でも! 医療部門でも、そのすべてをです!!』
『すべて!?』
『はい、すべての政財界への太いパイプを、持ち合わせています。もちろん、諸外国各国ほぼすべてね!』
『……』
唖然……
と言葉を無くす思いだった。
――その時誰かが言った。
『――『傲慢(ごうまん)』だ……』
『傲慢の罪、すべてを支配する気か……!?』
と。
コクリ
と頷き得るクリューソスさんは、こう語る。
『次にイリヤマ氏は――』


★彡
【職業訓練校時代】
【イリヤマ先生の借金を負った話】
――イリヤマ先生は、こう豪語するものだった。
『――俺がこの本校にくる事になった原因と経緯は、今この場では言わずにおこう』
『……』
(オイッ! それはないだろ!!)


★彡
【カジノ】
――そう、豪奢なセンスを持ったマダムが語ると。これには、アサヒさんも。
『――何だそれはー!? ライセン先生ってやつは、まだまともだが……。その隠す辺り、どうにも疑わしいものだなァ!?』
『フフフッ、そうですわね!? では、もう少し嚙み砕いて、説明して参りましょうか!?』
『……』
『……』
アサヒさん達がその話を聴き耳を傾け。
未来のスバル(トヨボシ選手)は、怪しくも、そのマダムを瞳の中に収めるのだった。
その瞳には、言い知れない不穏なオーラを醸し出していたものだった。
注意を怠ってはいけない。
――豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語る。
『――先に、そのライセン氏の話をすれば、そのイリヤマ氏に見つかり、騙された事になります。
ハメられたのですよ? 周りからね?
そもそも、部下1人の意見で、『連結式小型ボイラー』の導入手続きの話は、どう考えても不自然! 執り行えませんからね!?
向こうの意に買った企みがあっていた訳なのですよ……』
『フツーではなかった訳なのね……』
『もちろんです!』
『……』
何だか可哀想と思うサクヤさんがいたのだった。
豪奢なセンスを持ったマダムは、少しは意に介さずとも、続けてこう語り継ぐ。
『次にイリヤマ氏の話をすれば――』


★彡
【職業訓練校時代】
【(続)イリヤマ先生の借金を負った話】
イリヤマ先生は、だいたいこんな感じで語るものだった。
『――それは、俺が昔からひょんな頃から、まだこんな小さかった頃から、ひねくれてた感じでよぉ!?』
『どうにも、そこんトコロが悪かったんだ!?』
『生来からの、その子供の頃からの『性格の悪さが災い』してて』
『当時の同僚たちの『人間関係の悪化』により、『そこの会社を追い出された』事があったんだよなぁ!?』
『あぁ、あん頃は、こう思っちまったもんだぜ……!?』
『しまったぜ、1度のあれの失敗が、失敗してバレちまったぜ……トチくるちまったぜ……!? となぁ!?』
『……あん時の俺は、まだお前等と違って、そのすこぶる若い頃でよ』
『この世の中、どうにも渡ってできるんだぜ、と思い上がっていた頃なんだ』
『無性の若気の至りってもんでなぁ』


★彡
――豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語る。
『――実際の彼の話は、ひとまとめには、決してなっておらず、複数回に分けて、講談の場を開いたそうなんです』
『複数回に分けて……!?』
『はい、その通りです。だから、バレ難かった訳なんです……』


★彡
【職業訓練校時代】
【(続)イリヤマ先生の借金を負った話】
――イリヤマ先生は、こう語るものだった。
『俺は、その当時、今、お前等が、その今勉強しているような、『給排水衛生設備の取得免許』やらとよりも、
まだ上の出来のいい免許を持ってるもんなんだぜ!?
俺が、その昔、携わっていたなぁ、水道管やら、設備上の問題等で、当時は配管技能士1級だったんだぜ!?
ハハッ、これだけの出来のいい免許を持っているような野郎は、そこ等辺じゃ、とーんと見かけなくてな!?
お前等が、今、必死こいて勉強しているような、設備メンテナンスの所でも、
誰1人としていないか、もしくは1人でも持っていたら、
そいつはよっぽど、頭わかりのいい、そのできのいいほどのスゴイ免許を持ってる野郎なんだぜ!?』
それは、自分を持ち上げた感じの自慢話だった。
これには、ここの訓練生さん達も。
『そうなんですか!?』
『へぇ~……。今、その俺等が必死こいて勉強しているこれがなァ!?』
――とここで、なぜか、紅一点の女性のコバヤシさんが、ガンとした感じで向かって言って。
『――だから、こんなに推し進めてたんですね!?
自分がそんなにスゴイ免許を取得していらしていて、
いくらか、この世界を受け渡り上手でいくつもこなしていて、受け持っていらしていたから、
あぁ、だから、そんなにみんなに無理を推し勧めて行ってまで、その推し進めてこらして、切られて行って、着てやがったんですね!?』
これには、イリヤマ先生も。
『んんっ!?』
『あぁ、そうなんだ!!』
『へぇ~、それってさぁ、ものすごいほど、珍しいって事かな!?』
で、イリヤマ先生が。
『オイッ、コバヤシ!? お前そのどこまで教えられていて、周りに……あいつ等が!? 本校に顔を、またその出していきやがったんだ!?』
『さあ? いったい何の事だか……!?
そのおっしゃられている意味の事柄が、その全容の事柄の事がいまひとつで、その全容の把握がかいつまんでいて、その辺りが視えません……』
『こいつ、できるなさては……!?』
『……』
ツーン
とそれは、知っていた人の顔だった。
コバヤシさんは、前にも職業訓練校に通っていた事が会っていて、根に持っていたのだろう。
その後、聞き込み調査を続けていき、その真相の一端に触れてしまっていたのだろう。
『チィッ、あいつ等め!! また余計な事ばかり、して腐りやがって……こりゃあどうにも釈然とせん……!
後でどうとでも、言い訳を利かして、犯す(やる)か……!?』
『……』
これには、各々生徒さん方も、ヨーシキワーカも、訳がわからないので。
『……?』
『……?』
『まぁ、なーんだそこん所はお前達。今日日汗喰っていないで、
その懐の有り金で、行く道端の中で道楽してきていないで、
何か1つでもいいから参考書でも、何か1つぐらい買え!
そうだなぁ……。
先生のおすすめは一押しは、やっぱりそこん所だけは、有り金叩いてでも、その金銭面をようやく貯めて、
そうした『若い学生さん時代な頃にでも戻り(?)』、逆戻りな感じで、
どこかの古書店さんなり、どこかの本屋さんの中でもいいから立ち寄り、『そこで顔を出した感じで(?)』
そこで、給水配管施工図みたいな取得免許に繋がるものを、買い漁るだけでいい。
何か1つでもいい事だからな!
それが行く行くは、その皆さんのためになる事だろうからな!!』
だが、これには、女子生徒の1人の紅一点コバヤシさんも。
『みんな!! こんな話に、こんなクソ野郎の言う事なんかに、その聞き耳を持たないで、いい事だからね!!?
それよりも、まだ!!
ここには、設備管理の、ビルメンテナンス事業を、一通り学ぶ為にも来ているんだから!!
そこにいるみんなが勉強しているような事柄の方が、よっぽど、その大事な事なんだからね!!?
そうねぇ、例えば……。
うん! あたしが、10年間近く程、あそこの向こうの会社さんに務めていて、そこらで従事していて、
電気工事士一級だけで、ここまでのし上がってこれたんだし!
そうでなくとも、今の旦那さんと幸せに暮らしていて、子供2人も産んでいて、所帯を持っているんだからね!
だから、その電気工事士さんなんかが、そのよっぽど、1番いいものを持ってるのよ!!』
『コバヤシ……お前……その俺に歯向かう気か!?』
『ベ~~ッ!! どこかの『ひん剥いた』感じの、『昔変態さんの通りすがりだった』くせして、そこんところがよく言えたものよね!?』
『お前……後で、この講義がどこかで終わった後でも、あそこの廊下か、その職員室辺りまで、その顔を出しに来いよ!』
『あらぁ? 今度は、あたしのこの奇麗な肢体(からだ)でも付け狙われた感じで、
その横ん所になって、いくらかその寝取られて行ってしまっていくのかしら!? 嫌ァ~ン!?
あの向こうの方の、その遠くの街や、村役場まで及んでいってきたほどのね!?』
『コバヤシお前もう今年で、30を超えてるだろ!! ヨユーで!!
その辺りだけ、余裕で奇麗な感じつけんでも何でもないわ!!』
『フンッ!! そこんところだけは、言いっこなしよ!!』
『お前、俺は教師だぞ!! そこんところだけは、偉いんだぞ!? その生徒さんな感じのお前等とはその違ってな!!』
『フンッ、昔、よっぽどいい腐っていった、言い訳ばかりして……。おこがましい』
『チィ、こいつ……やっぱりそこん所だけが、揉み消しきれなくて、言い及んでいた感じのやつだったか~~ァ!?
これはいくらか、やり辛~ァ……!!』
『女仲間連中を、そこん所だけを、甘く見積もってしまっていたわね!?
変態さんの溜まり場の中から、そこん所だけの村役場から追い出されていった感じのイリヤマ先生……さん?』
クスッ
と冷笑の笑みを浮かべて。
『後でそこん所辺りだけ御愁傷様……』
――そして、ここからが、重要ワードだった。
『――この後の方の件だかの方で、
あそこの向こうの方の奥まっていた所にいた、あの人の遺したものに、
いくらか、その感覚でやられていく事になっていくイリヤマ先生さん!?』
これには、イリヤマ先生を推しても、訳が分からず。
『うん!? これはいったいどがんなってとや!?
お前コバヤシ!? これ、『どう言えと言われていた(?)』とや!!?
そうした反応なんかを、あの人等に試せって言われてて!?』
『さあ!? あたしも、ここん処になって、よくわかっていない処なんかがあるのよねぇ!?
一応、『あそこからの連絡伝いなんかを、その図書館みたいな感じで受け取っていて』、
その『アヤ』って奴をどうにかして、ここらで、あぶり出していく感じでよろしくて、
そこん所辺りだけ、今日びなって、いくらかその試しとけって!?
そこんところの奥まっていた所の、連絡伝いの女の人達の連中みたいな感じに言われてて、
そこん所には、あの男の人達もやっぱり混ざり込んでいて、
そのいくらか試して、そこん所の向こうの方にいる、あいつの反応を1つでもいいから試しとけ』……って言われてたのよね!?』
これには、他の生徒の皆さんも、ヨーシキワーカすら、疑問符を上げるばかりだった。
『……?』
『……?』
とここで、このクラス紅一点のコバヤシさんは。
『う~ん……その危ない目に会っちゃうのもそのやっぱり嫌だし……。
今のうちに電話仲間達に教えて言っちゃおうかな?』
『これだから、この女どもは嫌なんだ……その辺り、グルんでいっちゃうからな……。よっぽどそこん所のタチがワリィ……』
『フンッ!! その辺りだけ、そのお互い様のような感じよ!!』
これには、他の生徒さん達も。
『えーと……ナニコレいったい!?』
『これは、いったいどーゆう事!?』
『その聞いてよ!!
昔この人達が、言い淀んでいった感じで、そこ等辺の娘さん達を、その中身『26人』ほど、裸に剥き出しにして、
いくらかひん剥いていって、中ピー―ッ腐ってたわけよ!!』
(犠牲者数、26人!? しかも、中ピー―ッ!? えっウソ!?)
『お前……その何いきなり言い出してんだ!?』
『なぁ!?』
これには、改めて見れば、まともな人達から見れば、先生がそんな悪い事をするハズがないだろ、と言わしめるものであり、
そこには、呆けた感じのコバヤシさんがいたという。
『え……?』
『そのイリヤマ先生が、そこ等の村役場の中の奇麗な娘さん達に、そんなヒドイ事して腐っていくもんか!?』
『何をそのバカバカしい!』
『なっ……そんな……!?』
ハッ
と不穏に感じたのは、グル連中が、この中にも潜んでいた事だった。
『まさか……イリヤマ先生伝いで……』
『フンッ、コバヤシ、これでわかったか!?』
『……』
『少しそこ等辺で、頭を冷やした感じで、反省でもして、腐っていろ!!』
『ヒヒィ、ヒヒィ』
『ざまぁ!?』
『あぁ、そーゆう事ね……。中にも既に解き放っていて、潜んでいた訳ね……。
そーかそーか……そーゆう事ね……。ははぁ~ん! 道理で……寝取られて行って、楽しんで……』
そして、コバヤシさんは、こう小さい声で、呟いたものだった。
『ゲス……この世の中の、あたし等女どもは、毎夜毎晩、犯されていて泣かされていて、
あの日の恐い夢を見ていて、何も泣かされているばかりで、いられないんだと』
と、女の逆恨みを、その瞳をギラつかせていたものだった。
『……』



【カジノ】
――豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語る。
『――去年、そーゆう事があっていたそうですよ』
これには、アサヒさんも、サクヤさんも、イチハ様も。
『裸……』
『裸にひん剥いていて……中ピ――ッ』
『それも、判明しているだけで、26人も……!?』
これには、女子一同、イチハ様達も、クリューソスさんも、混ざった感じで、
『『『『『やぁ~~ん♪ 恥ずかしい~ぃ』』』』』
だが、これには、アサヒさんも、トヨボシに、こう突いていった感じで。
『……おいっ、トヨボシ、お前、どう思う?』
『俺に振るな!! 最悪だ!! あっちへ行けッ!!』
『いやぁ~……10代はいないし……。30、40、50のおばさんばかりだからよぉ……ハッ!?』
ゴゴゴゴゴ
後ろには、その禍々しい乙女のオーラが発散されていたのだった。
おそるおそる、振り返っていくアサヒさんは。
『……あっ、しまった……』
『女性に、それは、禁句だろ~ぉ……!? 昔、御兄さんは、それで、嫌と言うほど嫌な目に会ってたんだし……』
『へ?』
『ご愁傷様』
チ~ン……。
とアサヒさんは、女性一同にコテンパンに叩きのめされてしまい、冷たい床の上で、寝てしまうのだった……。
おバカである。


☆彡
――過去から現在に返り、これには、スバル君も。
「――どーゆう事!?」
それに対して、サファイアリーさんが。
「ハァ……。簡単にわかりやすく言うとね……。
その職業訓練校時代には、アヤさんがいても、密偵はしていても、何をしていたかまでは、不明なのよね……」
「不明……?」
「ええ」
真偽は不明である。
アヤは、遣わされてただけであり、その目的と意識の動機は、知る由もないのである。
サファイアリーさんは、こう語る。
「もうネタバレ要素だけど……。
アヤって名前は、その職業訓練校時代では、『名付けられていなかった』わ……」
これには、スバル君も、アユミちゃんも。
「名づけられていない?」
「それってさぁ、もう違う名前の人だよね?」
それに対して、サファイアリーさんが。
「ええ、そうよ。別の名前を持ち合わせていたのよ。
一応、ミシマさんと関わった年、ヨーシキワーカさんと接触して以降、
その別名だった男性に、『アヤ』って名前を、ヨーシキワーカさん自ら、『勝手に付け足した』ものだから、
周りに、思わぬ『誤解』を生んでしまっていたのよ。
さらに言わせていただければ、そのアヤさん当人も、まさか、自分がそのアヤだったなんて、
一言も、何も、聞いていないから、そもそもが……! だから、何も知らないのよ……」
これには、ミノルさんも、アヤネさんも。
「それはもう、ゲーマーの男性も、何も知らない事でしょうなぁ……」
「自分がその、アヤだなんて知らないから、どうする事もできないんじゃない……」
シ~~ン……
とここで、沈黙の間が流れて、サファイアリーさんが、こう付け足した感じで。
『さらに言えば、話の流れで、出来レースみたいなもので、ツギハギツギハギされていったらしいわ。
ヨーシキワーカさん自身から発祥し、職安の中の人達。
その中でも、ヨシュディアエさんが勝手に勘ぐっていってしまい、道理を得ずにハチャメチャな感じになっていて、もう荒れ放題で、
そこからは、弟君が、お父さんが、ミシマさんが、イリヤマが、ライセンが、
で、最も性(たち)が悪いのが、やっぱり、職安の中の女連中伝いでね。
いい話になるようにした挙句、まさかの、3000万円(2272723米ドル)以上の賞金首まで、のし上がっていってしまっていたの……」
ハァ~……
もう溜息しかない……。
これには、アユミちゃんも。
「ホント、しょうもな……」
本当にしょうもないの一言である。
それが、アヤの正体のネタバラシであった。お笑いである。


★彡
【カジノ】
――哀れな叩きのめされてしまったアサヒさんを見た、トヨボシは。
『――アヤか?』
これには、豪奢なセンスを持ったマダムも、反応を示すもので。
『あら? 何か……言い淀んだ感じで、ご存じで!?』
『いや、止めておこう……』
『……』
『その当時、詳しくは、ヨーシキワーカさんすら、知らない中……。
その職業訓練校に、密偵を送り、潜入調査していたという事は、
それはつまり、同時に、自分の身も殺めいていた……という証左に他ならないからだ』
『クスッ』
パンッ
とそのセンスを打ち下ろしたタイミングで。
『あれは、できる男だ』
『仰る通りです! グループとグループと別グループがあり、互いの信念を賭けて、争っている以上、そこに横槍を入れるのは――』
『不粋(ぶすい)……!! なんだろ!?』
『ホホッ、意見が合いましたね?』
『フッ……そこだけは、かとなくな』
そこだけは、互いの信念があって、譲れないところがある。
ベラベラと喋るのは、正直、不粋である。
――とここで、豪奢なセンスを持ったマダムは。
『――では、イリヤマ先生の話に戻して』


★彡
【職業訓練校時代】
【(続)イリヤマ先生の借金を負った話】
『――かって、俺は、そのどこかの、その近隣の街の方のどこかの、その市役所通りの近くにある、そのどこかの設備管理会社さんに務めてあったことがあっていたんだ。
『……』
『……』
(どこかの街って、そのどこかなんだよ!? 訳わからんわ!!)
そのイリヤマ先生は、まるで、何かを隠しているようなものだった。
『その昔、大変お世話になった事がある、設備管理会社さんが、周りから、そのヒドイ言われようなもんでなぁ!?
炎上行為を被った事があるんだわ。
あん時はなんだか、ホントに済まんかった……ッ!!
ここん処の奥まっていた感じの心が、そのやりぶすまみたいな感じで、ドンドンとやられて行って……そこん処の心が痛み入る!!
誠に大変、感謝すら感じている!! へったくれな感じでな~ァ、フハハハハハッ!!
あいつ等って、やっぱそこん処の頭周りだけ足りてねぇんだわやっぱ!!
なんだか悪いね~ェ、ごめんねぇ~な感じでな!?』
『……?』
『まぁ、昔、その30年以上ぐらい前に、この本校に赴任として着任してくる前だかに、
そんな話が挙がっていた……という話だ!!
随分昔の方だかの、いい話じゃないか!? へへっ』
『……?』
『……?』
(まさか……。取り次いでいった流れで、昔の会社さんを、攻め落とした……!? いったいどうやって……!?)
甚だ、疑問を禁じ得なかった……。
ヘヘッ
と悪乗りのイリヤマ先生は、そこで、確かに、鼻をかいていたんだ。
『で、そこん処の妙に奥まっていた話し合いだけ、どうにも辛気臭いもんで、
神妙な面持ちの、『話し合いの流れレース』だっていたもんだからか!?
どうにも、誰も彼もが、その辺りだけを真っ当な感じで、いくらか言い出せずにいてよォ!?
それが、あれだけ長い時間を掛けてやって、やっていた挙句だからかァ!?
その工場の辺りだけ、後ぐらいからその取り壊されていった感じでよォ!?
その辺りだかの話だかが、どうにも、間にもメチャクチャな世論な感じでよォ!?
言い淀んだ感じで、みんなして腐っちまっていてな!?』
ヘヘッ
とまた、悪乗りのイリヤマ先生は、そこで、確かに、鼻をかいていたんだ。
『また、悪乗りした感じで、いいのをくれてやってたぜ!?
ここにいる、『他の先生さん方にも』、その辺りだけ、『流れレース』な感じで、やってもらっていたお陰でなもんでなァ!?
一発いいのを、キツィのを、くれてやってたもんだぜ!? 特大のをな!?
あぁ、いい事して、スッキリしたぜ~ェ!?
あっ、これ、どうにも内緒な話な!? 『組織ぐるみの密会』な『立ち合い話もない』もんで!?
あそこと向こうとで、こことどこか遠くの街の方でも取り次いでいっちまった、『流れの出来レース』みたいなもんでェ!?
どうにもかんにも、いくらかその辺りの真偽を、ホントの事を言い出せずにいて、みんなして言い腐っちまっていてよぉ!?
ヘッ! みんなして、言い淀んだ感じで、
いくらかその言い繕って、直していって、
それがどんなにか間違っていた感じでよォ!? いてよォ!?
そこん処の面子と体裁を保ちたがるやがりにも、曲がりなりにも、もうしょうがねぇもんで、あっていて!?
僕等が俺等が、みんなして、そのぶっきら棒なもんで!?
その言い淀んで、口喧嘩もんの、オラァそこん処の『慰謝料』もんの『責任話を払え』ってな感じで、
言い争い荒げっていた挙句、その口元を噤んでいって……。
気づけばみーんなして、誰も彼もが、その自分が一生大事なもんだからか!?
じゃあ、それぐらいでいいかって!?
感じで話になっちまっていたんだな~~ァコレが!?
笑えるほど、楽しい話だったろ!?』
これには、ここのクラスにいるどの生徒さん達も、ヨーシキワーカすら、皆目見当不可能なほどであり、
まさか、それが、特殊知能犯の暴力団グループによる仕業だったとは、特殊集団詐欺事件だったとは、知る由もなかった。
『……?』
『……?』


★彡
【カジノ】
――豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語る。
『――『特殊知能犯の暴力団グループの一員』なんですよ、あの人は……!
だから、あの街では、『犯罪が年々増加傾向』にあっていて、『犯罪ばなくさんばの運動があっていた』のです。
犯人を挿げ替えた感じで、身元の保証人システム後はよろしくな感じで、みんなして、周りで言い淀んでしまい、
その身元がバレないようにして、辿れないようにして行ってたのです……。
まさかの、学校の先生が、市の職員たちが、その特殊詐欺に絡んでいただなんて、警察には言い出せませんからね……。
面子と体裁と建前なども、ありなさるでしょうし……』
これには、アサヒさんも、サクヤさんも、イチハ様も。
『……そーゆう事か』
『あぁ、だから、犯罪が年々増加傾向にあっていて、犯罪をなくさんばの運動が会っていても、
特殊知能犯の暴力団グループを、この街から追い出そうと思ってみても』
『せやな、所詮は無理やった訳やわ……。国の公的機関の汚職事件簿やろうし、
闇金やら、企業献金やら、怪しい組織伝いからの国への上納金であってりしていて、
これは、国の官僚様が、絡んでいた訳やわぁ……。なるほどなぁ……」
『だから、そのイリヤマ先生の話は、『やたらと小分け』していった感じで、
言い淀んでいた感じで、『内情を暴露して腐っていた』んです』
これには、イチハさんも。
『どーゆう事や!? そもそもの動機は!?』
『……』
これから語るは、その軽率な感じの動機だった。
『……動機ですか……』
これには、イチハ様も、サクヤさんも。
『せや! そもそもの動機がないと、どの人も、そんな悪い事はできんよ!!』
『確かに……!』
『わかりました! 語りましょう! その軽率な動機を』
『軽率……!?』
コクリ
と頷き得るクリューソスさんが、いたのだった。
『――何でもその日、その当時は、市役所さんを通していて、その市の職員さんとひと悶着会っていたものなんですよ』
『一悶着……!?』
『はい、水道管関連で、『銅管』を使ってたらしいんです』
これには、サクヤさんも、イチハ様も。
『銅管?』
『それが何や!?』
『銅管の腐食……。『青錆』は、人体に害するものだったんです』
『青錆……』
銅管の腐食、青錆が原因だった。
豪奢なセンスを持ったマダムは、こう語る。
『その影響は、市内ほぼ全員に及んでいったんです……。
取り付けられた工事は、50年前ぐらいにあたり、
その後、20年の内に、中毒症状を訴える人々が続発していったんです。
市役所内や病院内は、人々がごった返して行ってた事でしょう。
それから、撤去工事になったのは、30年前ぐらいだったんです。
もちろん、その撤去工事の中には、かっての若いイリヤマ先生ご自身もいて、
その先生ご自身も、その両親も、その病に患っていたらしいです』
『……』
『その時、こう思った事でしょう。
この水が、汚染されている……と!!
じゃあ、その原因を作ったのは、いったい誰なんだ!? どこが発注して、どこが請け負い、その外注工事を請け負っていたんだと!?』
これには、イチハ様も読み解き。
『読めたわ……。それが、水道関連の会社さんだったんやな?』
サクヤさんも、その掌の上に、ポンッ、と拳の腹を打ち下ろしたものだった。
『あぁ』
それに対して、クリューソスさんが、こう切り返してきて。
『イエスです。もちろん、多数の請負元の外注工事会社さんの1つだったかと思います』
『動機は、それやなぁ』
『ええ』
『フッ……』
(ようやく、そこに気がつきましたね)
『あっ、もちろん、若かった当時でしょうから、ハツラツと元気だったかと思えます!』
『……続きを』
『はい、毒性はありませんが……。その摂取量が一定範囲を超えて貯まる事によって、発症します。
症状は、正常な血液を作れなくなり、貧血、発育遅延、骨の異常などの合併症状が起こります』
これには、イチハ様も。
『結婚はしておるんか?』
『していますね。ただし、その当時、付き合っていた当初か!? 既婚者であったかまでは、定かではありません。
身籠っていた可能性もあります』
『なるほど……。奥さんがいて、その人が身籠っていたなら、復讐の動機としては、充分やなぁ』
『ええ、もしくは、同僚関連の話し合いの末とか?』
う~ん……
これには、イチハ様も、考えさせられる思いで。
『まるで、『銅中毒症状』みたいやなぁ』
『銅中毒症状!?』
『あぁ、『急性銅中毒』とも呼ばれておってな!
約10㎎の2価銅イオンを摂取した場合に起こる症状なんよ!
金属味、上部腹痛、胸焼け、嘔吐、吐き気、下痢などの症状なんかがあるんよ。
特に恐いのは、『ウィルソン病』で、
体内に銅が蓄積する事によって起き、脳・肝臓・腎臓・眼などが侵される病気なんよ。
しかも、遺伝性代謝疾患に数えられて、いわゆる難病の1つとして数えられている。
治療が不可能とも、呼ばれているんよ』
『ちょっ、ちょっと待ってくださいよ!!
遺伝性代謝疾患って事は、その身籠っていたお母さんを通じて、お子さんにも影響が出るんですよね!? それじゃ……!?』
『あぁ、やられたから、やり返す、流れになっていくやろうなぁ……それが、組織ぐるみの汚職事件簿に発展していって……!?』
『……』
コクリ
と頷き得る豪奢なセンスを持ったマダム。続いて、こう語る。
『それにより、周りとの、人間関係がより一層険しくなり、悪化により、軋轢を生んでしまったわけなのです』
『……正義か? それとも、家族を抱えて負った同僚もおったから、義憤ものやろうなぁ』
『……馬鹿ですか? その人……!?』
『バカです!! 50年前ですからね……。
新しく画期的な技術があっても、1年単位でしか、それを見ていないのです。
特許申請とは、だいたいがそんなものなんです。
それに、酸性、アルカリ性、中性、その他の薬品類を、水洗い場に流していく以上、
何らかの化学変化が起こり、腐食して、孔喰(こしょく)しても、なんらおかしくありません』
『盲点やったんか……。
その国や、市役所管轄の司令塔も、水道管関連の請負会社さんも、そんな事は、そうなるだなんて、何も知らんからな!!』
『つまり、盲点だったから、その人が、最終的にバカを見たって事ですか!?』
『そうなるって事や!!』
ガーーンッ
ウォーターマキシマム仮面イリヤマは、大層ショックを受けるものだった……ッッ。
その顔に、ヒビが、亀裂が入り込んでいき――パキパキ、パリンッと割れたのだった。

『ハンッ!! そんなん全然正義やなんともない!! 『悪』や!!
外注請負のどこかの配管工事会社さんを、攻め落としても、意味がない!!
奇しくも、『同じ被害者さん』なんや!!
ウチなら、市の市役所を通して、国伝いに、裁判を持ち込んで、勝訴を取る!!
そこからや!! 医療費システムの見直しを行い、『治療カード』を発行させて、医療費負担を賄わせる!!
健全な養育システムに則り、治療を促進させて、完治はできんでも、『ほぼ症状を和らげる』事はできるんや!!
それが、『正義』や!!』
『正義……』
『正義は、悪人の中から出てくる!!
人間、どうしていいのか、正直何とも、わかんないから、『迷うようにできてる』んや!!
迷う事、それが、『正義への羅針盤』や!! 正解は、1つやない!!』
そこには、迷う感じのサクヤさんがいて。
『……』
そこには、地べたで転がっていたアサヒさんが、眼を開けていて。
『……』
そこには、この時代に着て、やはり、良かったと思う、トヨボシとLがいたのだった。
『迷うことが、大事なんですね……』
『せや! 人は散々迷った跡、その末に、ようやくになって、正解に辿り着けるんよ』
『……』
『……正義なんて言葉はな、振りかざすものやない』
『……』
『国民みんなが、信じた答えが、正義なんよ。
国は、時として間違いを犯す。
それでも、国民の誰かが声を上げるからこそ、ようやくになって、散々迷った挙句の末、正解を見つけ出すもんなんよ。
それが、正義の拠り所であり、心のよりどころなんよ。
そして、それが、法律であり、国民の願いであり、国の礎なんよ』
『……願い』
それが、正義だ。
コクッ……
と小さく頷き得る豪奢なセンスを持ったマダムがいたのだった。
彼女は、こう続ける。
『――しかも、後日、先輩や同僚各位から、コソッと隠れた感じで、何らかの小細工が施されていたのか……。
意図しないまま、埋め立て工事を行い、月日をまたいでいって、
突然して、その自分達が請け負っていた外注工事の区分場所から、
水道管が破裂する等して、その市内近辺が、水浸しになったものなんです』
これには、イチハ様も、サクヤさんも。
『……小細工か……』
『いったい誰が……!?』
それに対して、豪奢なセンスを持ったマダムは、こう切り返してきて。
『わかりません……。
考えられる線は、この3つ!
1つは、腹を立てた市役所職員さんから、密偵の報せを受けて、
それが、その外注工事請負元の誰かさんの耳に入り、
ちょっと、小細工を仕掛けた……のではないかと思います。
もう1つは、イリヤマ先生ご自身の手で、人伝手を介して、取り次いでいった流れかと……も思います
もう1つは、その同じ被害者さん伝いから、密偵の報せを受けて、それを請け負い、誰かがやらかしてしまった線です。
それぞれ、30%、20%、40%の割合なんです』
アメリカの州の市役所職員……30%
イリヤマ……20%
同じ被害者さん伝い……40%
これには、イチハ様も。
『濡れ衣を着せられてしまった感じやなぁ……』
『まるで、犯人探しゲームですね……』
『ハァ……しょうもな』
しょうもない話である。
コクッ……
と頷き得るクリューソスさんは、こう語るものだった。
『その通りなのです。
その市から、務めていた会社の方に、呼び出し電話がかかり、
その当時まで、そこで働いていたイリヤマ氏は、そこに呼び出された訳なのです。
そこで、頭をペコペコしていたイリヤマ氏は、これは誰かの陰謀論じゃないのか!? とする睨み合いを聞かせていったのです。
後はもう、その道路工事を掘り返して、やけに高くついてしまった訳なのです。
後は自棄を起こし、自暴自棄に陥った訳なんですね。……その日を境にして――』
この話を聴いた、アサヒさんは、ヨロヨロ、となって立ち上がり。
『な……なるほどなぁ……昔、そんな事があっていた訳なんだな!?』
『YES(イエス)!』
それが、イリヤマ先生とライセン先生の借金の話だった。

――そこへ、テラコル氏が。
『――その借金の方についた『借用証書』の話には、上下の欄に記載書きがあり、
上の方には、そいつ等の名前があり、下の欄には『連帯保証人』があるわけだ!
そこで、ドクターイリヤマ達は、騙しの講義を開き、問題に見せかけて、
そうした教え子たちに、『借金の肩代わり』をさせようとしていた理由(わけ)なんだ!』
これには、サクヤさん、アサヒさんが、イチハ様が。
『そーゆう邪な魂胆があっていた理由(わけ)ね……!』
『なるほどな!』
『とんでもない奴等やな!!』
サクヤさんが、アサヒさんが、その騙しの講義を開く、講師たちの陰謀論の魂胆を知るのだった。
これには、イチハ様も、カンカン、ものでお怒りだった。
――とそこへ、アストル選手が。
『――後、勘違いないように断っておくが……。ヨーシキワーカ氏が、『その欄に記入した覚えは一切ない』ぞ!!
あいつは、ミシマ氏に関わってから、一度として、『その欄にサインした事はない』からな!!
そもそも、その場にすら『行った事もない』し、『立ち会ってもいない』!!
勝手にミシマの奴が1人で、仕出かした事だ!! つまり、『借金はない』!!』
『!』
その言葉に、未来のスバル(トヨボシ選手)達が振り向いたのだった。
しかも、こう続けて。
『しかも、3日間を終えてすぐに、紹介状の『不採用の通知』が翌日には届けられていて、
そのヨシュディアエ氏から、ヨーシキワーカ氏へ、直接、『不採用』になったと聞いていたぐらいだ!!
ミシマの野郎が、動いたのは、あくまでも、『その後だった』のだから、『完全無効試合』もんだ!!
無視していい!!』
その口を衝いて出た言葉は――
『――その話は、ホント、か!?』
『ああ、ホントだ!!』
ホッ
とそこには胸を撫で下ろす思いのイチハ様達の姿があったのだった。
『ミシマさんが、『あそこの壊れた機械』を建て替えてやっただとか、『モーターの修理費代』を出したとかは、
あくまで、その後の話だからな!!
壊れた機械の話は、3月から4月にかけて!
モーターの修理費代は、5月から6月ぐらいにかけて、持ち上がっていたものだ!
話しぶりだけを聞けば、そこには、ヨーシキワーカ氏の話を通しておらず、電話もメールもしていないものだった。
で、ミシマの野郎が、その弟君を通じて、話していたものだったらしい。
だが、そうした『請求書額の書かれた書類』を、あいつは、一切、眼にした覚えはない。
これは、そいつの父親も母親も、同じ意見だ。
つまり、その弟が、騙されていた事になっていくだろうな!』


☆彡
――過去から現在に返り、サファイアリーさんが、こう語る。
「――これに付随する話で、もう話したと思うけど、
『電気工事用高所作業者建設用クレーン車』と『自動車保管場所証明(書庫証明)』と借用証書の話は、もう話したでしょ!?」
「うん……」
「車関係の話だけは、確かに、ミシマさんとの3日間の時会っていたけど、それも3日目の後半だったわ。
ただし、その翌日になって、合同会社三電工から職安の方へ、その紹介状の返しの時があっていてね。
『不採用通知』として『届出』られていたの……。
当然ながら、無効ものの消化試合だったのよ」
――そこへ、クリスティさんが。
「――まぁ、ヨシュディアエさんがその事を言ってきて、ミシマさんから、『不採用』になっていますよ。と断ってきたの。
で、その当日中の夕方ぐらいになって、
ミシマさんの嫌がらせ行為で、
『――まさか、お前がこんな事をするなんてな……! 後で覚えてろよ!?』
――となったのよ。
その足で、月見エビバーガーオーロラソース社へ行き、特殊集団詐欺事件の発端となっていたの。
で、その翌週辺りから、ヨシュディアエさんの態度が激変してしまい、
不採用通知の話を覆してきて、
ミシマさんが、ヨーシキワーカ君を、再び、再雇用してあげてもいいわよ。となっていったのよ。
寛大な心を見せつけてね!?
その代わり、『でっちあげもののウソの借用証書』の話となっていたのよ。
まぁ、その後は、事が上手くハマらないから、ヨシュディアエさんが荒れ放題で、ヒステリック行為を犯していった訳よ。
前金祝いとして、その月見エビバーガーオーロラソース社から、800万円ほど、分け前でもらってたからね』
――そこへ、エメラルティさんが。
『――ただし! 職業安定所が、その『不採用通知』の受理受付を、とうに済ませていた以上、
その職安の職員が、どんなに口論を荒げてみても、策を講じても、
無効ものの消化試合となっていったのよ。
まぁ、ヨーシキワーカさんが、自分の無罪を明かした以上、相手方さんは、ぐうの音も出ない、って訳!
みんなが、一社会人になったら、こう言った実情が、時として、起こり得る理由(わけ)よ!」
それに対して、アユミちゃんが、こう口を零してきて。
「――そもそもさぁ? 何で――そのヨーシキワーカさんの借金の話が挙がった理由(わけ)!?
ちょっとしたイタズラでも、さすがに、度が過ぎてるんじゃない!?
技術者としても、風上に置けないんじゃないのかなぁ!?」
――それについて語るは、彼の小説の愛読者であるエメラルティさんだった。
「――『技術屋として風上に置けない』か……。
ハッキリ言えば、ミシマさんはヨーシキワーカさんと一緒にいた時は、自分の悪態の態度を、上手く隠そうとしてたわ。
車の外に出て、礼儀正しく、ゴミ掃除をしていたぐらいだったからね。
そこだけは、偉いわ!!」
「……」
「まぁ、上手くは、決して隠しきれていなかったんだけどね……。
それは、あの黒い車の中でも、横から突いた感じで、軽はずみな言動で、そーゆう諸事情なんかを引き出していた訳よ。
ちょっと、あれはないんじゃないかと思うわ……! 人としても、人格者としてもね……」
そこへ、アヤネさんが。
「やっぱり、他にも何かあっていたのね?」
「ええ。あっていたわ……。執拗に、陰湿なまでに揉み消されていて、その証拠の品が、見つからないんだけどね……」
「やっぱり……」
「まぁ、おいおい、想い出すことが、一部分でもあったら、その後ぐらいで語るわ」
――そこへ、サファイアリーさんが。
「――そうね。まぁ、その話に関連してくるのが、そう――ヨーシキワーカさんが、ミシマさんの所で『3日間』の間、お世話になっていた頃の話よ!」
「!」
「ミシマさんは、その時、見られてしまっていたのよ……。
二重工事になるよう、『二度手間』になるようにした『受注工事の請負の話』をね」
「『二度手間』になるようにした……『受注工事の請負の話』……!? へぇ~」
「ええ、そうよ。上手くは決して言えないけど……。
例えば、どこかの工場であれば、A社が新参者の新入社員さんを雇い、問題の仕掛けとなるようなものをワザと残し、
B社が問題を外し、解決するという場合もある訳よ。
このB社が、ミシマさんの会社だった訳」
「……」
「実は、もっと言えば、その会社か、別会社さんを通じている伝手があって、知り合い関係を通じて紹介して、
普通に外注工事を頼むよりも、お安くしている場合もある訳なのよ!?
オイオイ、そっちのAプランよりも、こっちのBプランの方がお安いぞと……!!
それが、身内関係を通じた、『二度手間』と思えるような、『入念な問題工作作り』だった訳。
だけど……。度重なれば、どこかでそれが発覚し、どこかで調整調整を利かせてくるわけよ。
みんなして、騙し合っていてね。
その会社さんから、必要以上に、お金を引き出しているケースもあってね。
その会社さんが気づいた頃には、どこかに逃げていて、
その間に、電話で取り次いで周っていて、準備工作をしているの。
実は、そこには多くの会社さんが関わっていてね。
今般(こんぱん)、気に入らない奴がいたら、その人1人のせいになるようにして、
周りから仕向けて周れるようにして、長い時間の中で、予備工作作りを講じていたものなのよ」
これには、アユミちゃんを推しても。
「そんなのヒド~イ!! 言い逃れするために、『誰か別の人せい』にして、みんなして仕向けて周っていた訳ね!!」
次いで、クリスティさんが。
「利回りのいい汚職の話だからねぇ。
そうやって、ミシマさん達は、より多くの種類の、いくつもの電気の免許を多く取得していた訳よ?」
「……」
「わかる? いくつもの、電気工作物に関連した多くの電気の免許を持っていた、ミシマさんを取るか!?
それとも、経験もなく、何もなく、ただ、電気の免許を持っていただけの人を取るか!?
会社に従事している人達なら、比較的優秀そうなミシマさんを、選んで、取っていた訳よ!!
もちろん、職安や、職業訓練校の先生方も同じ考えの下、動いていた訳!
あっそうそう、昔、職安でこんな事が会っていてね」


★彡
【事件解決年】
【税金を納めている人が、当然偉い】
――それは、職業安定所の中で、その職安の中の女性達の物言いだった。
ヒソヒソ
と小さな声で、嘲る、嘲笑する感じの極一部の悪い職安の女性達がいたものだった。
『――ミシマさんは、もう1人で立派に自立していて、所帯を持っていて、家族経営で合同会社三電工を動かしているからね!
汚い、とかじゃなくて、この世の中、当たり前みたいに、汚職が横行していて当然なのよ~ォ!?』
『……』
この時、ヨーシキワーカは、何だ、と思ったものだった。
この時、距離感覚からして、5、6m程離れていた。
その為、決して全部は、すべては聞き取れていなかった。
「……」
『ヒソヒソ』
『ヒソヒソ』
『……ッ』
(何て言っているんだ……!? 声がか細くて、よくは聞き取れない……)
それは、途中からだった。
だいたいがこんなものでした。
『――経済的に見て、あそこのミシマさんは、合同会社三電工さんは、
こちらの方に税金を支払ってくれていて、納めてくれているからね。
反対に、向こうにいるヨーシキワーカ君は、てんで使い物になっていなくて、
ここんところずーっと無職の状態だったから、なーんも納めていないしね!』
『アハハハ、そうよねー!?
ここにいるあたし等達がその、電話で一報を送り、散々まで台無しにし、落とし腐っていたものね!?
向こうの方にいるヨシュディアエにも、ちょっと預かりな感じの、物言いで言われていてね!? そこん処が!?』
『どっちに付くかと言えば、ミシマさんに付いた方が、いいわけよ!?』
『何よ、当たり前じゃないのよーッ! 会社とは、そーゆう預かり所の様なものなんでしょ!?
どこも商売が汚いものなんだからね!?
どんな商人(あきんど)に、ずる賢い感じの卑怯な感じの手を出していてもね!?
それが、会社という、護られている立場の物言いなんだからね!?』
『だから、法によって守られている立場のある、偉い人達であり、
経済的な流れの推移を見て、どんな汚職事件でさえ、あたし等達がその預かった感じで、
いい具合のいい話になるようにして、ここから、他所へ遠くの街中まで一報を送ってやり、取り次いでやってたわけよ!?』
『……』


☆彡
――過去から現在に返り、クリスティさんの話し中に、サファイアリーさんが割って入ってきて。
それは、今後必要となってくる、クリスティさんを守るためでもあった。
「――と」
「クリスティ」
「え?」
「あなたは、少し黙って、あたしが、仲裁に立つから」
「……サファイアリー」
「お姉ちゃん……」
「『人の噂には、戸が立てられない』からね……。誰かが偶然にも、これを見聞きしていて、これを報せる懸念材料でもあるものなんだし」
「……」「……」
「あの人は、こう言ったわ!
ここには、正義はないと……!
職安が、中立の相中に立ち、そうした犯罪を擁護していくから、
誰しもが、彼しもが、安心しちゃって、慢心しちゃっていき、
犯罪が、『年々増加傾向に転じていく道理』なのよそれは!?
特殊知能犯の暴力団グループなのよね……その一因に与していた感じなのよ……!
道理で、いつまでたっても就職できずにいて、どこか遠くの街中でも、相次いでこーゆう事が起こり、
腹いせの、憂さ晴らしな感じで、『無差別殺人事件』のTV報道が多いわけなのよ!?
これはわかるわよね?
あなた達も、その一味に関与していたって事実から、眼を逸らすなって事よ?
決まって、自分よりも弱い立場の人達が、そーゆう憂いに合い、悲劇に会っていたんだからね!?」
これには、アユミちゃんも。
「特殊知能犯の暴力団グループに与していた……!?」
「ええ、そうよ」
「あぁ、そっかー! 道理で、優秀な人材や、ハッキングなんて単語やらが、出てきてたんだね」
「フフッ、そーゆう事よ!
その職安の中にいるヨシュディアエさん達は、裏で通じていて、汚職ぐるみだった訳。加担案与していた訳。
だから、ヨシュディアエさんを通して、『でっち上げのウソの借用証書』の話が、上がっていた訳よ!!
これで、あんたは言う事を聞きなさいよ!!
あんたは黙って、下の立場なんだから、会社に雇われて、雇用されていた立場なんだから、黙って、ものを言う事を聞きなさいよ!!
ってな感じでね!!」
これには、ミノルさんも、アユミちゃんも。
「言う事を聞かなければ、『ウソの借用証書』を使って、『財産分野等の差し押さえ』か……」
「『合鍵』とか、『住居不法侵入』を繰り返していたのは、そーゆう事なんだね?」
「うん! 簡単でしょ!?」
「「「「「卑怯~~!!」」」」」
これには、ミノルさん、アヤネさん、アユミちゃん、スバル君を推しても。
「その女は、娶りたくないな!!」
「付き合う気もないわ!!」
「取り次いで周って、悪態ものが立つわ! あたしもその一味に思われるだなんて、周りの人達から見られるだなんて、イヤー―ッ!!」
「臭いものにフタ!!」

腐乱臭もの悪臭ブレスを放つ、ごく一部の悪い、職業安定所の職員さんがいた。
天から降ってきたのは、ゴミ箱だった。
スポンッとその中に、納まるのだった。
まさに、臭いものにフタである。

――サファイアリーさんは、こう語り部を続ける。
「――でも、基本的には、その職安の中の受付窓口を通さなければ、いつまでたっても、就職できないでいるのよ」
これには、アユミちゃん。
「う~ん……どうしたらいいんだろうねぇ?」
「う~ん……困った事態だよね……」
う~ん……う~ん……
と難しい話であり、これには、考えさせられるものだった。
とここで、サファイアリーさんが、まるで、何事かを思い出したかのように。
「あっ、そう言えば、昔、こんな事が会っていたわ!」


TO BE CONTINUD


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