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 世の中の人々に当然の事のように信じ込まれている()()()()って、厄介ですよね。例えば「動物好きの人に悪い人はいない」とか、「花が好きな人に悪い人はいない」とか、「海が好きな人に悪い人はいない」とか。なんの根拠もありません。
 ほかにも、「発達障害の人には天才的な能力や特技がある」という固定観念とか。そんな才能も特技もない発達障害者だっています。勝手に期待されても困ります。
 そういう間違った固定観念の一つに、「知的障害者は天使のように純粋無垢で善良」というものがあります。中にはそういう人もいますが、全員があてはまる訳じゃありません。でもなぜかそう思い込んでいる人たちが多いのです。それは知的障害者を美化する映画やドラマの影響だと思います。
 本当に知的障害者=善人ならば、健常者=悪人という事になってしまいます。ですが、健常者には良い人も悪い人も両方います。それと同じように、知的障害者だって良い人も悪い人も両方いるのです。これが事実なのですが、それがわからない人が多いので困っています。

 障害者に迷惑をかけられている被害者が被害を訴えると、「人でなし」のように扱われるという風潮、なんとかならないものでしょうかね?
 加害者である障害者がなんの反省も改善もせず、被害者だけが我慢を強いられ()()()()を与えられ続けるなんて道理に外れてますよね。これを【逆差別】と言います。
「あの人は知的障害者なんだから、健常者の貴方は我慢すべき」
「あの人は精神障害者なんだから、健常者の貴方は我慢すべき」
「あの人は身体障害者なんだから、健常者の貴方は我慢すべき」
「あの人は発達障害者なんだから、健常者の貴方は我慢すべき」
「あの人はパーソナリティ障害者なんだから、健常者の貴方は我慢すべき」……。

「うるせえっ!」てんですよ。

 差別がいけないのと同様、逆差別もいけないのですが、逆差別だけは泣き寝入りを強いられる事が多いのです。理不尽で不合理です。
 逆差別も差別の一種なのだから撲滅すべきですが、その最善策をまだ人類は見つけ出せないようです。健常者はもっと知恵を絞って、逆差別も撤廃するための最善策を見つけ出さなくてはなりません。

【差別だけが悪ではありません。逆差別もまた悪なのです。】

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