プロローグ
わしには孫がいる。
最近小学生になったばかりの可愛い孫。
遊びに来るたびに
「ばあば! じいじ! あそびにきたよー!」
と元気よく、腕がもげるんじゃないかと心配になるくらい力いっぱい手を振ってくれるいい子だ。
わしが本を読んでいたら
「じいじなによんでるの?」
と言って本を覗き込んできたり、わしが自分の肩を揉んでいたら
「ぼくがかたたたきしてあげる!」
と言ってポコポコ肩を叩いてくれたりする。
本当に可愛い孫。
目に入れても痛くないとはこのことだ。
しかし!
わしはあの子に対して言いたいことが一つだけある!
おばあちゃんちって言うなああ!
おじいちゃんちって言えぇぇ!