第78話 ねぇねたちのお名前
久々に書いたはずの物が大量に消えるのを体験⋯
血の気が引きました。記憶を頼りに書き直し⋯シクシク
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
しゃかしゃかしゃかしゃかっ
ゴゴゴーっ
色んな音がたっているここは、お台所。
歴代のママたちのこだわりが詰まったお台所。
しゃかしゃかしゃかしゃかっ
『ママ、生クリーム角たったなのです!』
『はいよ!ご苦労だったね』
『次行くなのです!』
『頼むよ!』
家妖精さんたちが体より大きな泡立て器で頑張って生クリームを混ぜてる!
ごごごーっ
『ママ、表面炙れたなのです!』
『ご苦労さん!火傷してないね?』
『ハイなのです!』
家妖精さんたち、溶接工の遮光マスクをかぶって、バーナーでお砂糖をパリパリに!
ママはあんこをぐつぐつぐつぐつ。飛び跳ねる熱いあんこもなんのその!
その横では
『捏ねたです!』
『丸めたです!』
『潰したです!』
『お湯にぽとんです!』
『浮いてきたです!』
『すくうです!』
『冷やすです!』
家妖精さんたち、見事な連携プレーで白玉作り!
ピッピッピッ♪
『苺さんたち、こちらなのです!』
『フルーツトマトさんたちも、こちらなのです!』
『『こちら、シャワーにどうぞです!』』
『『『『『はーい!』』』』』
『みんなで氷魔法なのです!』
『『『『『フリーズ!なのです!』』』』』カチーン!
家妖精さんたち、畑からフルーツや野菜さんを収穫!みんなで力を合わせて凍らせてます。
カランカラン♪
『モーモーさん、こちらなのです!』
『ミルクお願いしますです!』
『たくさんどうぞだも~』じゃー
『『ありがとですーっ』』
カランカラン♪
『おやすいごようだも~』
家妖精さんたち、新鮮なミルクをゲット!
『のんは何種類お菓子の名前言ったかね?カヌレ型もマドレーヌ型もあって良かったよ。おっと、シフォンケーキの型もだね。初代様の道楽のおかげだねぇ。あ!わたあめ機はどこだったかね?悪いね、誰か探してきてくれるかい?』
『『はいです!』』
『おっきいから』
『二人で行くです!』
『気をつけて行くんだよ。持てなかったら呼ぶんだよ!』
『『はいですーっ』』ぴゅんっ
あるんだ、わたあめ機。
『それと、タルトかね。なんのタルトがいいかねぇ?』
『赤いのがいいですー!』
『赤かい?赤ならリンゴとかベリーかね?さくらんぼもあるね』
季節感バラバラだけどなんでもあり!
『『いいと思いますですーっ!』』
『じゃあ、そうしようかね。クッキーとチョコ、ココアは常備してあるのを先に持って行ってもらおうかね。ブリュレも出来てるね?』
『『はいなのです!』』
『ご主人たちには紅茶お出しするです?』
『そうだね。大人たちには甘い物づくしはキツイだろうからね。よく気づいてくれたね。紅茶も何なら緑茶も頼むよ』
『『はいなのです!』』
『『『行ってきますですーっ』』』
『頼んだよ!』
こんな感じでママと家妖精さんたちフル回転!!
出来たものから持っていくことにしたようです。
そして、次から次に運ばれてくるお菓子を
『う~ん♪幸せ』ぱくぱく
『おいしいね~』ぱくぱく
『あ、新しいの来たみたいだね』ぱくぱく
『いくらでも食べられるね~♪』ぱくぱく
ねぇねたちはとっても幸せそうに空っぽにしていく。でも、
「のんちゃん、もう、おにゃかいっぱ⋯けぷ」
『『『きゅぷっ(いっぱいっ)』』』
最初のうちは楽しく一口ずつ食べてたのんちゃん達ちびっこは⋯、運ばれてくる大量のお菓子に、今はもう見るだけで⋯けっぷっ
『ぴよ~(のんちゃん達だけじゃないよ~僕も~)』
『『『⋯』』』
『『『『⋯』』』』
ひまちゃんも。花うさぎさんたちと妖精さんたちに至っては、お腹ポンポンにしてひっくり返ってます。
それだけ大量なお菓子が次々と。
『すごいな』ずずっ
『何を食べたのか覚えてるのかしら?』ずっ
あまりの勢いにパパとまぁまもお茶を飲みながら呆れて眺めてます。
〖家妖精や、これをお土産に多めにいただけるかの〗まぐ
〖ぼくはこれをお願いしていいかな?〗はむ
『かしこまりましたです!』
『ごよういしますです!』
グランパはこちらの世界のベリーがたくさん乗ったタルトを、ぱぁぱは白玉ぜんざいのソフトクリームを食べながら、呑気にお願い。
家妖精さんたちは快く引き受けてます。
そんな感じでどんどんどんどん運ばれては
『『『『⋯⋯』』』』がつがつがつ
ねぇねたちの中に消えていくお菓子たち。
「ほあああ⋯しゅご~」
『『『きゅ~ん(しゅご~い)』』』
『ぴよ~(すごいね~)』
『『『⋯⋯』』』けふっ
『『『『⋯⋯』』』』うぷっ
小さい体に消えてくお菓子。魔法みたいです。
そして、ついに
『『『『あ~おいしかった♪』』』』ぺろん
満足気にお口の周りをぺろんッとして、ようやく食べ終わったみたいです。
『さ、さすがに疲れたねぇ』ぜぇぜぇ
『『『『『はいですぅ⋯』』』』』ぐしゃり
さすがのママと家妖精さんたちが床にぐったりなってます。
ママは髪がほつれていても、よよよ⋯ってなっていても何故か色っぽいです。
「まま、いえようしぇいしゃん、よちよち」なでなで
『『『きゅ~ん(いいこいいこ)』』』すりすり
たいへんだったね~
『あはは、ありがとねぇ』にこ
『『『『『ありがとうですぅ』』』』』にこ
うんうん。よくがんばりました。
〖よく食べたね~。それで、決まったのかな?〗
〖あの勢いで食べていて、名を覚えているのか疑問じゃがのぉ〗
神様たちだって結構食べてたのに、呆れたように聞いてます。
〖だってほら、僕たちは一口ずつだから〗
〖こやつらは何杯も食べとったしのぉ〗
そっか~
『失礼ね。ちゃんと覚えてるわよ』
『そうだよ~』
『安心してよ』
『ちゃんと決めてるよ!』
そうなの?すごいね。あんなに食べたら、わかんなくなっちゃいそうだよね。
『それでは、どれに決めたんだい?』
『そうよ。どれも美味しかったけど』
パパとまぁまも聞くと、まずはアイスタイガーのねぇねが
『私はね~アイス関係が気に入ったわ。アイスクリーム、ソフトクリーム、ジェラート、みんな美味しかったの。フルーツ味もお野菜のも、チョコ味もみんなおいしかったわ!でも特にミルヒって名前のジェラートと、普通のソフトクリーム!!ミルクの自然な甘みがダイレクトに!そして滑らかな舌ざわり!とってもおいしかったわ!』
鼻息も荒く一気に言い切った!
でもそれってミルクが好きなんじゃ?と、みんなが思ったけど、
『全然違うわ!ジェラートとソフトクリームだからこそ感じられる至宝の味なのよ!』くわっ
そ、そっかぁ。ねぇね、ちょっと怖いよぉ
『じゃあ、結局名前はどうするんだい?』
『『『『『です?』』』』』
だよね?ようやく影の功労者、影の主役のママたちが復活してきました。
『ぴよ~(仕方ない特別だよ~)』
って、ひまちゃんがママたちのクッションになってくれてます。
ひまちゃんクッション最高でしょ?
『そうなのよ。ソフトクリーム、ジェラート、ミルク、ミルヒ、どれがいいと思う?』
ええ?決まってないじゃん。ジェラートはともかく、ソフトクリームは名前としてどうだろ?クリームだけにする?ミルヒとミルクは、牛乳じゃない?素材じゃない?
〖ま、まあ、それは後ではなしあうとして、一応みんなの聞いてからにしようか?他の子もこんなかもしれないしね?〗
そ、そうだね。
『ボクはね~決まってるんだ~♪いちごとヨーグルトのシフォンケーキ♪生クリームとの相性も最高♪ショートケーキも美味しかったけど、しっとり感と爽やかさ?だからね、シフォンにしようかな?って!』
フェンリルのにぃにはシフォンか~可愛いお名前だね!
次はスレイプニルのにぃたま!
『僕はココア!カヌレとまよったんだけど、ココアって飲みものだけじゃなくて色々お菓子に使えるって家妖精さんたちが教えてくれたんだ。だから、僕も色々役に立ちたいと思って』えへへ
にぃたま偉い!すごい!あとはレッドドラゴンのにぃたん!
『ボクもね、迷ったんだけどね?真っ赤なベリーのたるとと、表面パリパリのブリュレ!火でゴーってするんでしょ?ボクも火を吐けるからね。でも、好きなのはタルトなんだよね。食べ応えあるし。だから、タルトにする!ママ、他にも種類あるんでしょ?今度作ってね!』
『ハハハ、了解だよ』
ママ、おつかれ!がんばって!のんちゃんも何日かしたら食べたい!今は⋯けぷっ。
ということは、ねぇね、どうしよう?う~ん
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ちょっと、家族が割と大変なことになってまして、中々更新出来ず、すみません。しばらくちょっとこんな感じかもです。お待ちいただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。