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第11話 勇者が誕生したらしいです。それで?

 今日は父さんから昼食中に重要な話があると言われた。

「今日、王城からの手紙で勇者が誕生したと伝えられた。」

「勇者ですか!?」

 まあ、俺的にはいい加減出てくれないと困る話だがまあいいだろう。妹だし。

「そうだ。平民だがな。名をピリポというようだ。あと、ロベル。勇者はお前と同い年で12歳になったら同じ学院に入学するからな。」

「はい!?」

「兄上、勇者と会えるの?ずるい。」

「バルト。そんくらい我慢しろ。」

「んー。わかったよ。」

 何でかな。なんで無駄に関わりが。

 う、頭が痛い。

「ロベル。どうした!?」

「突然、頭が痛くなっt...」

「おい、大丈夫か!」


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「あなたには勇者と協力して■■を倒してくださいね。」

「まあ、できる限り頑張るわ。」

「お願いしますよ。」


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 何だこの記憶。勇者と何かしないといけないのか?

「んん。ふー。落ち着いてきた。」

「そう。それならよかったわ。」

「兄上。心配したよ〜。」

「それはすまんな。」

 勇者か。定められた運命ってやつか。まあ、いいだろう。虹属性についても気になるし。

「でも、勇者と会えるのずるい。」

「まあ、仲良くなれたなら会わせてやるから。」

「そうなの!?約束ね。」

「あ、ああ。」

 これで仲良くなれなかったら完全に絶望って感じだよな。うまくいってくれよ。


〜〜勇者???視点〜〜


「本日は剣と魔法の才能について確認させていただくためにこのお二方をお呼びいたしました。」

「俺は王国騎士団第3部隊隊長のザバン・クリミエルだ。勇者殿、よろしく頼む。

「私は王国魔法師団第2師団師団長のヨハネ・ザバニスです。本日はよろしくお願いいたします。」

「こ、こちらこそよろしくお願いします。」

「???様。そんなにお堅くならないでください。勇者となってこの国を背負って行くのですから。」

「やっぱ、私には合ってないですよ。」

「そんなこと言わないでください。聖属性は魔族を倒す上で必ず必要なのですから。」

「分かりましたよ。」


〜〜〜〜〜


「勇者様は魔力が少ないものの魔法の才能が強いようですね。」

「まあ、俺としては残念だが、接近戦をしないといけない時もあるだろう。そんな時のために少しは剣術を教えにくるだろう。また会いましょう勇者殿。」

「ありがとうございます。ザハンさん。」

「えほん。まあ、勇者様は魔力が少ないので魔力を増やす訓練をしてもらいましょう。そうしなければ話になりませんからね。」

「よろしくお願いします!」

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