第64話 いよいよ?
〖何しとるんじゃ⋯聖一朗よ〗はぁぁぁぁ
『『『⋯』』』なでなで
『ぴよ~(ありがとう~)』
日本から来たコンちゃん(仮)、ドラちゃん(仮)、ポメちゃんが、大っきい姿になったピヨちゃんに抱きついてなでなでしてます。
〖こういうのは、ボクっ娘というのだったかの?〗
〖それもどうやら⋯〗
「ぴよちゃん、だましゃれちゃ」なでなで
『『『『どういうこと?』』』』
ねぇねたちもピヨちゃんに寄り添いながら聞いてきます。
『ピヨと鳴くからピヨ助と付けた後に、女の子と気づいたらしくて、名前の失敗を誤魔化すように『僕』と呼ぶように仕向けたのではないかと⋯』
『ぴよ~(だまされた~)』しくしく
『『『『ひどっ!』』』』
『『『始祖様、とんでもない方だったのですね』』』
〖掛け軸に封じ込めるとかの。もっと良い方法がなかったのかのぉ〗
はぁぁぁぁ⋯
本当だよねぇ~。ぴよちゃんかわいそう⋯
みんなでなでなで。
〖そのような訳でして、この子の名前と一緒に、ピヨ助の名前も新しくつけてあげようと言うことになりまして〗
〖なるほどのぉ。確かに、気の毒じゃな。よし!分かった。わしらも名付けを手伝うぞ〗
「うえ?」ぴきんっ
『ぴゅっ?(ええっ?)』こちんっ
グランパが!?
〖なんじゃ?その反応は〗じと
「だっちぇ」もじもじ
『ぴよ~(ねぇ~)』もじもじ
女の子とぴよちゃんは、なんじゃと言われても~だってぇ、ねぇ?と、言いにくそうにしています。そして
『『『⋯⋯』』』じーっ
パピプペポメにされそうだった三匹がつぶらな瞳でグランパをじっ⋯と、見ています。
〖な、なんじゃ?何が言いたいんじゃ〗ううっ
だって、せっかく聖十一郎の危機は去ったのに⋯
『日本の神様のネーミングセンスがなってないからじゃない』
『大丈夫!僕たちも協力するよ!』
『もちろん僕も。神様は僕たちが提案した名前を書き出してください』
『ボクのことも忘れないでよ!ね、君たちは向こうの世界のお名前少しは分かるでしょ?通訳してあげるからいいのあったら教えてね!』
『こん!』
『きゅんっ!』
『きゃんっ!』
わ~なんて頼もしいねぇねたち!
〖むむ。ワシじゃってこの子にパピとかは付けんわい!それに、ワシは思い出したんじゃ!ワシの世界にはこんな便利なもんがあるんじゃーっ!〗ドドン!
何?その本?
『何ですか?この本は?そちらの字の本なので読めませんが』
パパもまじまじと見てるけど、そりゃ読めないよね。ええと?⋯ええ~いい案だけど、何でそんなタイトル?
『ぴよ~?(なんて書いてあるの~?)』
えっと~
「おやばかしゃんにょためにょ かわいいかわいいおにゃまえじてん」
《親バカさんのための可愛い可愛いお名前辞典》ってずいぶん長いタイトルだね~。しかも、親バカって⋯
『『⋯』』じーっ
うん、こんちゃんとドラちゃんの目が、何でぼくたちの時に使ってくれなかったのって言ってるね
〖うっ⋯忘れてたんじゃよ、すまぬ〗
やっぱり~そんなことだと思ったよ~
『なんと、異世界にはこのような本があるのですね』
〖へえ、いいな~。この世界にはないですね〗
みんな興味津々だけど、タイトルへのツッコミは無いのかな?
『みんな親バカだから抵抗ないんじゃない?』
「にゃるほじょ」
ねぇね、頭いい!
〖それでは、どんな名前が良いか、調べてみようかの。みんなどんなのが良いかの?〗ぱらぱら
こうしてお名前探しがいよいよ始まりました。
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