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第4話 結界魔法は汎用性が高いっぽい

 あの後もたくさんの魔物を倒し、ランクを上げていった。7歳にもなって、今のランクはCになった。


〜〜〜〜〜


 今日は、ワイバーンを討伐したいと思う。今まで戦ったことのない相手だけどどうだろう。

 お、あれかな竜玄山は。もう1時間くらいで着けそう。
 いや、長かったな。もう2回野宿して来ただろ。食料とかテントは〈無限収納〉に入れたし、寝ている間は結界魔法を張ってたけど。

 魔物も数えきれないほど倒してきたし、大変だった。


〜〜〜〜〜


 おお、すっげーゴツゴツした山だな。全体の形は溶岩ドームなのに黒いのは科学的にはよくわからんけど。

 えーと、標的のワイバーンは、
 あいつか。確かに低い場所にいるな。
 どう倒そうかな。飛行戦は出来ないし。
 あー。強制的に地上戦にさせようかな。

「かの者を引きずりおろせ〈重力増加〉」

 ワイバーンは突然の強い重力には逆らえずに一気に落ちてきた。

 落ちてきたか。じゃあ、

「風よ、切り刻め〈暴風斬〉」

 ロベルはワイバーンが落ちた衝撃で怯んでいる時に再び飛べないように攻撃をした。

 羽を狙ったからな。もうボロボロだ。飛べないだろう。

「土よ、潰せ〈隕石落下〉」

 ワイバーンの頭上に現れた土石の塊はそのまま勢いよく落ちていった。

 頭部にだいぶダメージは与えたけど倒せたかな?倒せてなかったら泣けるわ。


 んー。大丈夫かな。1分も動いてないし。じゃあ、

「物を...。はあ!」

 やっとか。本当に大変だった。長かった。無詠唱魔法を使えるようになったぞ。

「よっしゃー!」

 あ。声デカすぎたね。魔物が集まってきてるな。〈魔力探索〉で見たところでどうなるんだよ。

 とりあえず〈結界〉使うか。

 あ。範囲指定ミスった。オワタ\(^o^)/
 オーガに殺されて人生終わるのか。今まで楽に異世界生活をしてきてたもんな。神様からの罰なんだろう。ありがとう異世界。さらば俺の人生。





 ん。あれ。生きてる?オーガが動いてない?どうゆうことだ?

 ロベルはオーガに近づき、そして押した。
 そうしたら、体は胸元で真っ二つに上下に分かれて倒れた。

「へ!?倒せてる!?」

 ロベルは声に出してしまうほど驚いていた。死ぬと思っていたら相手が死んだんだという事実を受け入れるのはすぐには無理である。

 それにしても何で倒せたんだ。

 ロベルはそれを考えていた。勿論、他の魔物も倒しながら。

 そして、結界があった高さが真っ二つにしていたと気づいた。
 その後、魔物を倒しきった後に死体を確認すると魔石が真っ二つになっていた。

 すごい偶然だったんだな。そうとしか思えなかった。でも、結界は敵を切るのに使えるのか。まるで綱糸みたいな感じだったな。空中浮遊できるけど。

 この事は長い間の戦闘スタイルに影響をもたらす事になる新発見であった。

 まあ、しっかりと実験していきながら帰るか。

 発見時はこんなに呑気であったけれど。

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