第13話 小さくなっちゃった?
本日1話目です
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今まで誰かに抱きしめてもらった記憶も、頭を撫でてもらったこともない私。
神様に優しくぽんぽんされて、赤ちゃんみたいに泣いて泣いて、気づいたら⋯
『ほえ?』
本当に小さくなっていた。赤ちゃんまではいかなかったみたいだけど⋯
『⋯どちて?』
神様を見上げると⋯
ふい~
〖ええ~っと⋯〗
目を逸らしましたね?
『かみしゃま?なんで、わたち、ちっちゃい?』
私、一応、女子高生だったんだよ?栄養不足で小さかった、いや、かなり小さかったけど、十六歳だったよ?自称、百四十センチだったけどっ
〖⋯⋯〗ふい~
顔の向き変えてもダメですよ?
『かみしゃま?』じー
さあ、説明してください。
〖⋯う~、ごめんね、これが二つ目の申し訳ないことでね〗ぎゅう すりすり
『⋯⋯』じー
小さくなったから、ぎゅうとすりすりで誤魔化されると思ったら間違いですよ。
嫌ではないですけど、ないですけどね?
〖召喚魔法が作動して直ぐに私が介入して、魔法陣を壊した話をしたよね?〗ぐりぐり
『あい』
おお?舌が回らない?
〖かわいいな~〗じゃありませんよ。頭を顎でぐりぐりしないでください?
〖召喚魔法にものすごい人数の生贄が必要なことも言ったよね?〗
『あい』
言ってたね。犠牲者が出なくてよかったよ。
〖生贄がなんでそんなに必要なのか、それは、召喚した者に命と魔力を還元するからなんだ〗
『うげ』
それじゃあ、私は他人の生命力やら魔力やらをごっちゃ混ぜな体にされるとこだったの?イヤーッ
〖かわいいお顔でそんな言葉使わないで欲しいな。安心して、君の体も命も君だけのものだよ〗すりすり
『よかったぁ~』
それはありがたいよ
〖でも、そうなると、君を助けることが出来ない。異世界の召喚に巻き込まれてしまったから、地球の輪廻の輪からも弾かれてしまったからね〗
神様が申し訳なさそうに、ちょっと情けない顔で説明してくれます。
『⋯』なでなで
〖⋯っ慰めてくれるの?〗
思わず神様のほっぺをなでなでしたら、驚かれちゃった。さっきより泣きそうな顔になっちゃったし、なんかごめんね?それにしても、ちっちゃい手になっちゃったな~ぷにぷにだぁ。なでなで
〖ありがとう〗きゅっ
なでなでしてた手を止められちゃいました。そのまま私の手を握ったまま神様が話始めました。
〖私もだけどね、日本の神様も焦ったんだよ。日本の神様はキャンペーンもあったしね~〗ふふ
『あ~』
確かに、救うどころか目の前で死にかけたんだもんね。
神様と二人で苦笑いしちゃったよ。
〖それでね?どうしようかと話し合って、君の残りの寿命を使ったらということになってね?事故ではなく、本来の寿命ね?そしたらね⋯〗うっ
『そちたりゃ?』
な、何?なんでまた泣きそう?
〖そしたらね⋯?寿命がね、ほぼ無かったんだよ⋯〗ううっ ぎゅう
『ほえ?』
寿命が、無い?とは?
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