第8話 白い世界
本日2話目です。では、どうぞ
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『『とっちめてやる!』』
『『『⋯うん!』』』
『『『『『エイエイオー!』』』』』
『『『⋯』』』
ぱちぱちぱちぱちっ
と、何やら枕元で物騒な話し合いがされている頃⋯
『んん⋯?』
いつの間にか眠っていたのかな?ゆっくりと目を開ける。ぼんやりした頭で周りを見渡すが
『⋯ここ、どこ?』
気がついたら、何も無い真っ白な世界にいた。
『どこまで繋がってるのかな?』
立ち上がってウロウロしてみる。でも、景色は変わることはない。
『おかしいな?さっきまで森の中にいたはずなのに。まさか、夢だった?』
小さなうさぎさんと妖精さんたちに助けてもらって、沢山歩いたと思うんだけど
『まさか、また死んじゃった?』
私って、転生したばっかじゃないの?転生して数時間でまた死んじゃった?え~?
『なんだ~短い命だったな~』
〖死んでないよ!?〗
『ん?』
何か聞こえた?
『幻聴⋯』
〖いやいやいや、幻聴でもないからね!?〗
『んん?』
やっぱりなんか聞こえる!?
〖ほら、僕がいるでしょ!?ひとりじゃないよ!ね?ね?〗
え?下から声が聞こえる?
恐る恐る目線を下に下げると、
『ひょえ!?』
どどど、土下座!?
〖や、やっと気づいてくれた~〗うるうる
『え、えっと、どちら様でしょう?』
無駄にキラキラなキレイなお兄さんが、お目目うるうるさせて見上げてくるとか?どんな状況!?
〖ああ、私はこの世界の神ですっ〗
『ひょえ?か、神様!?』
なんで?やっぱり私、死んじゃった!?
〖死んでない死んでないっ生きてるからね!?〗
なんか必死にすがってきた!?
『そ、そうなの?』
ほんとに?
〖はいっ本当ですよ!信じてくださいっ〗うるうるうる
な、泣かないでもっ
『わ、分かりました。それじゃ、神様』
さっきから聞きたかったんだけど
〖はい。なんでしょう?〗
『ここはどこで、神様はなぜ土下座しているのでしょう?』
〖⋯っ、も、申し訳ございませんっ〗ゴッッ!
『ひえっ!?』
だ、だから、なんで土下座!?しかも
『だだだっ大丈夫ですか!?割れてますよ!?』
ゴッて言ったよ?おでこも床も割れてるよ!?血が血がっ
〖本っ当に申し訳ございませんっ〗ぐりぐり
『いやいやいや?わか、分かりましたから、頭あげてください~っ』
血がっ血が広がってく~
〖いえっこの位なんでもありませんっ!本当になんとお詫びしたらよいかっ〗ごすっ
ドクドクドクドク
『ひいぃぃぃっいいからっいいから頭あげてくださいいぃっ』
イケメンのスプラッタなんて見たくないぃぃっ
誰かっ誰かっ助けてぇぇっ
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