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プロローグ

 目の前に広がるその光景を見るのは、これでもう何度目だろうか。六回目? いや、七回目か?
 闇に包まれた世界の中、ピクリとも動かず倒れているのは、既に息絶えた二人の仲間達。
 そして冷たくこちらを見下ろしているのは、漆黒の髪を靡かせた『魔王』と、彼にピッタリと寄り添うようにして立つ、桃色の髪の裏切り者。
「さようなら、サクヤ」
 ゆっくりとこちらに歩み寄って来た裏切り者は、これまたゆっくりとした動作で彼に向かって片手を翻す。
 そこに集まっていく高い魔力。その力で止めを刺されるのは、これでもう六回目か七回目。
 最期に映るのはいつも通り、闇に堕ちた真っ赤な双眼。
それを憎らしく睨み付けながら、彼、サクヤは六回目か七回目の死を迎える。
 ああ、今回もまた世界を救えなかった。
 諦めを含んだその感情を最期に、サクヤの意識はそこで途絶えた。

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