※世界観の設定みたいな感じです。読み飛ばして頂いても問題ありません。本編は次から始まります
この世界アースクリアでは人、物、動植物などすべてのものが魔力を持つ。
生物であれば、生まれたときに、物であれば、作られたときに、そのものの魔力量が決まる。
魔力を利用することによりアースクリアの人々は、生活を豊かにし、魔物と戦うためのすべを手に入れた。そのため、人、物の価値は魔力量によって決められていた。魔力量の多いものは、重宝され、魔力量の少ないものは、生きていくことすら困難であった。
それ故に人は、魔力量によって人生が決まるといっても過言ではなかった。
そして魔力とは別にもう一つ人に力を与えてくれるものがある。
『スキル』である。
アースクリアでいう成人15歳になると、神殿で祈りを捧げることにより、女神から『スキル』を授かることができる。
授かることのできるスキルは、人によって数も種類も様々である。
1つしか持っていないものもいれば、5つ以上ものスキルを持っているものといる。魔法系のスキルを持っているものもいれば、強化系や生産系のスキルを持っているものもいる。
魔法には属性があり、基本の5属性の火魔法、水魔法、風魔法、土魔法、雷魔法、そして特殊な属性として、光魔法、闇魔法が存在する。
また、スキルにも優劣があり、初級、中級、上級、特級、王級までの5種類にランク分けがされている。
また、スキルを使用するためには魔力が必要なものもある。
そのため、スキルもまた人の価値を決めるための一部になってしまっていた。
アースクリアでは、人や魔物の能力値を数値化して表すことができる。いわゆるステータスである。
ステータスの内訳は、こうなっている。
HP・・・・・生命力。0になると死。
魔力・・・・・スキルを発動するために必要な力。
筋力・・・・・腕力や脚力など、純粋な力(筋肉)の強さを表す数値。
耐久・・・・・頑丈さ、頑健さを表す数値。
敏捷・・・・・素早く行動するための数値。
こういった魔力、スキル、ステータスを駆使して、アースクリアの人々は、冒険者、騎士、鍛冶師などの職に就いて、暮らしていた。