『ブレット・トレイン』 異世界日本列車【90点】
【あらすじ】
作家・伊坂幸太郎による「殺し屋シリーズ」の第2作「マリアビートル」を、「デッドプール2」のデビッド・リーチ監督がブラッド・ピット主演でハリウッド映画化したクライムアクション。
いつも事件に巻き込まれてしまう世界一運の悪い殺し屋レディバグ。
そんな彼が請けた新たなミッションは、東京発の超高速列車でブリーフケースを盗んで次の駅で降りるという簡単な仕事のはずだった。
盗みは成功したものの、身に覚えのない9人の殺し屋たちに列車内で次々と命を狙われ、降りるタイミングを完全に見失ってしまう。
列車はレディバグを乗せたまま、世界最大の犯罪組織のボス、ホワイト・デスが待ち受ける終着点・京都へ向かって加速していく。
共演に「オーシャンズ8」のサンドラ・ブロック、「キック・アス」シリーズのアーロン・テイラー=ジョンソン、「ラスト サムライ」の真田広之ら豪華キャストが集結。
【冒頭紹介】
東京の病院でキムラは、屋上から突き落とされ、ベッドで寝かされている息子を見下ろしていました。
場面が変わって主人公のレディバグは、病欠したカーバーの代わりに、マリアに依頼され、列車からブリーフケースを持ちだして指定された駅に降りるよう言われました。
その列車には『ミカン』と『レモン』という殺し屋の兄弟が乗っており、『ホワイト・デス』の息子とお金の入ったブリーフケースを、ヤクザに届ける予定になっています。
あっさりケースを見つけたレディバグ。
一方キムラは、息子を突き落とした犯人の列車の席に向かうが・・・。
【門平善照と美雪雪音の映画語り】
門平「最近新幹線乗ってねぇー。門平です」
美雪「駅弁食べたああああああああああああいっ!!」
門平「はい。いつものように始まった映画紹介ですね。電車賃、値上がりしましたね」
美雪「ほんとよね。国鉄時代がなつかしいわぁ。あの頃は社員だったら、無料で電車に乗れたのに」(ふう・・・)
門平「うん? 何時代の人かな? 今回の映画は『ブレット・トレイン』。日本語で『新幹線』の意味ですね。主人公の『レディバグ』は『天道虫』。すべての災厄をせおう役割があるそうね。長老の話だと」(笑)
美雪「トンデモ日本が始まっちゃったわね。まるで外国人が考えた日本のごとし」(笑)
門平「確かにありえないけどね。あれぐらいが映画としてはちょうどいいと思うよ。実際の日本って、別に普通だし、地味だしね。日本人に対するツッコみや小ネタが爆笑ものでしたね」
美雪「『お静かに』」
門平「キャラクターがとにかくよかったね。原作は全員日本人だぞって、いろいろ言われてるみたいだけど。登場人物が多かったけど、違和感はなかったかなぁ。お話もさくさく進んでたしね」
美雪「ストーリーはよかったけど、列車のシーンが多いから、ちょっと飽きがきちゃうわよね。126分も映画あるし。駅から駅への間隔が長し。だけどしかたないわよね。このクラスのアクションじゃ、日本では予算がないからできないだろうし」
門平「『お静かに』(笑)。まあ、漫画みたいな映画として見ればおもしろいと思うよ。ちょいちょい過去回想シーンとか入るしね。リアルではありえないアクションを楽しめばいいんじゃないでしょうか。でもなあ、はあ。伏線を最後に回収してるけど、あれはちょっと『なんだそりゃ?』だったなぁ」
美雪「あんたキンタマついてんの? 溜息ばっかりついてないで、勇気をだしなさい。骨は私が拾ってあげる」(『ヒーロー』の曲が頭の中で流れている)
門平「――お前は立派なラガーマンだよ。さっ、京都を破壊しに行こうか!!」(ノリノリ)