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 さあ、幸せな時間の始まりだ。

 料理の下準備と催し物を披露するための、何よりもメインイベントのための舞台の設置を俺たちは進めた。

 舞台を見れる位置にブルーシートを広げ、料理を並べられるようにする。切り株椅子とテーブルも丁度良い場所に設置する。

 料理は俺が丹精を込めて育てた締めたてのハーブ鶏の刺身。部位はレバー、ハツ、砂肝、ささみ。串で焼き鳥も作る。今日は特別な日だ。出し惜しみはなしだ。

 シカと牛が丸々一頭。今朝解体したばかりの各部位の肉を荷馬車で運んできたそうだ。それに恐らくサラサの店で取り扱っている中でも一番の高級酒。こちらも楽しみだ。

 アッシュはサラサにもらった牛の骨付き肉に夢中になっている。

 そんな感じで俺たちが結婚パーティの準備をしていると、見知らぬ銀縁眼鏡が家にやってきた。


 「○▲……×○■▲! 」


 兵士二名を連れている。このような特別な日になんという無粋な奴だ。

 丁度シカ肉ステーキを作ることにひと段落したマルゴが、門前で何かを言っている銀縁眼鏡に対応する。

 どんどん顔が青くなっていくマルゴ。

 銀縁眼鏡がキラーンと光ったような気がした。鍛冶小屋の軒先に置いてあるファイアダガーにツカツカと近寄っていく。

 マルゴが止めようとするが、お構いなしだ。

 なぜか俺は、この傲慢な振る舞いにデジャヴを覚えた。

 ここは俺の家なのだが。日本ならば住居侵入罪で通報しているところである。

 銀縁眼鏡は俺の作成したファイアダガーを手にして、その変の薪に突き刺して発火させた。

 おい! 火事になったらどうしてくれるんだこの野郎!

 ついでに放火罪でも通報してやるか? 鬼の首をとったかのような表情をする銀縁眼鏡。

 視線を下におろし、真っ青な表情をしているマルゴ。

 ……しゃあないな。

 俺は仲裁に入ることにした。

 トゥカリュスの刺身というアルティメットウェポンをもって。

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 みなさんこんにちは! いつもお読みいただきありがとうございます。

 アルティメットウエポン=トゥカリュス=アユの刺身を投入した主人公でした。

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