ある日のぷるるん日記 番外編
本日2話目です
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
サーヤたち、ちびっこたちが寝静まった夜。
「ふへへ~もふもふ~⋯」むにゃむにゃ
『えへへ~そうでしょ~⋯』むにゃむにゃ
静かかは分からないけど⋯
精霊樹の下では夜な夜な⋯
ぷるる『ちびすらたち、集合』
ぷるん『今日の報告』
『ぷるぷるぷるぷる、ぷるぷる』
『ぷるんぷる、ぷるる~』
ぷるる『ふむふむ。今日も畑の用水路は順調と』
ぷるん『ぽぽたちがなでてくれて、嬉しかったと』
『『ぷるる~♪』』
ぷるるん『『それは良かった』』
ぷるん『では次⋯』
実は聖域の中で一番数を増やし、一番見えないところで、一番働いているエンシェントスライムの家族が、一日の報告会をしている。
そんな彼らの一日は⋯
ぴょんぴょん
『『ぷるるん♪』』
『も~ちびすらちゃんたち、おはよう』
『も~今日もよろしく頼むわね』
ぴょんぴょん
『『ぷるる♪』』
綺麗好きなもーもーさんたちの牛舎では、担当のちびすらちゃんたちが、お掃除。
寝床から、飼葉桶、搾乳に使う桶などだけではなく、柱から天井、果てはまだ寝ている子牛ちゃんの体まで綺麗にしていく。
『『んも~くすぐったい⋯ぐぅ』』
どこもかしこもぴかぴか。
『も~いつもながら凄いわ』
『も~おかげでいつもおいしいミルクが出せるわ』
『『ありがとも~』』
『も~あとでご主人からミルクもらってね』
『『ぷるるん♪』』
そして、おいちゃんが来たら、一番絞りのミルクをいただきます。
また、コケコッコーさんたちの所では
『こけっちびすらちゃんたち』
『こけっ今朝もありがとう』
ぴょんぴょん
『『ぷるぷる♪』』
こちらも寝床から天井までぴっかぴか。そして
『こけっ今日の卵もよろしくね』
『こけっいつも助かるよ』
ぴょんぴょん
『『ぷるる♪』』
産みたての卵をぷるぷるボディーで回収。決して割れることなど、無い!
朝、受け取りに来る、山桜桃と春陽の持ち運び用の籠に卵をまとめていく。
その時、卵を綺麗にすることも忘れない。
この厩舎に菌など入る余地など、無い!
『こけっありがとう』
『こけっいつもの「ヒヨコ浴」してってね』
ぴょんぴょん
『『ぷるぷる♪』』
ひと仕事終えたちびすらちゃんたちは、ひよこちゃんたちの中へ。たくさんのひよこちゃんたちをきれいにした後、ふわふわになったひよこちゃん達に埋もれてもふもふを堪能♪
『『『『『ぴよぴよ♪』』』』』
『『ぷるぷる~♪』』
ちびすらちゃんたちはこんな所まで!
『『『『『ぷるぷるぷる~』』』』』
『あ、ちびすらちゃんたち、おはよう』
『今日もありがとう』
『そこを通れるのちびすらちゃんたちくらいだもんね』
『おかげで毎日、泉の底まで光が届くよ』
『『『さすが~♪』』』
『『『さいこう~♪』』』
『『『『『ぷるるる~ん♪』』』』』
『ほっほ。初めてそこから、ちびすらたちが来た時は驚いたの』
『ほっほ。ほんにのぉ。よく気づいてくれたものじゃのぉ』
『『ありがとうの(ぉ)』』
『『『『『ぷるる~ん♪』』』』』
そう。ちびすらちゃんたち、地上から泉のそこまで届く光の道を、毎日お掃除してくれるのです。
おかげで泉の底はいつも光に溢れてキラキラ。泉の精霊樹も光を浴びてキラキラです。
また、森の中では
わさわさ『今日も朝から精が出るね』
わさわさ『今日も沢山あるよ。大丈夫かい?』
ぴょんぴょん
『『『『『ぷるぷる♪』』』』』
『今日はこの木の実が食べごろだよ~』
『こっちのベリーも~』
ぴょんぴょん
『『『『ぷるぷるん♪』』』』
トレントさんたちからは、腐葉土。妖精さんたちからは食べごろな木の実や果物などを分けてもらうちびすらちゃんたち。
あ~ん!と、体の中に腐葉土を取り込んだちびすらちゃんたちは、畑まで一列に並んで、手(?)を繋ぎ、繋いだ手から腐葉土を流していく。バケツリレーならぬ、ちびすらちゃんリレー。最後の子がお口から畑に腐葉土を撒きます。
木の実などの担当の子たちは
『ちびすらちゃんたち、こっちだよ』
『こっちも~』
妖精さんたちが教えてくれた所に行くと
『『ぷるる~ん♪』』
『『ぷるぷる~♪』』
みょ~んと体を広げるちびすらちゃんたち。
『『いくよ~』』
『『それーっ』』
ゆさゆさゆさ
ぼとぼとぼと
妖精さんたちが木を揺らしたり、もいで落としたものを、ぷるぷるボディで受け止めます。
控えていたちびすらちゃんたちが、それを種類別に分けたり、食べられるものと、そうでないものに分別。
どんどん体に取り込んでいきます。これをやっぱりおいちゃんたちにお届け。そして
『これなんか、熟しすぎてるくらいだから甘々だよ』
『こっちは、酸っぱいの好きな子にはおいしいよ』
『ジュースの実もあったよ』
『食べて~』
『飲んで~』
『『『『『『『『ぷるる~♪』』』』』』』』
妖精さんたちのおすすめをご馳走になります。
畑や田んぼでは
わさわさ『ちびすらちゃんたち、おはよう』
ふさふさ『今日も元気だね』
『『『『ぷるるん♪』』』』
『ゴラちゃんたちも、キャラちゃんたちも、ちびすらちゃんたちも、おはようございますなんだな』
『『おはようなんだな』』
畑にはゴラちゃんと、人参型のマンドラゴラのキャラちゃん、もぐらさんたちがもう働いてます。
『今日もよろしくなんだな』
『『よろしくなんだな』』
『『『『『ぼくたちもきたよ~』』』』』
『『『『『おはよ~』』』』』
『『『『が~おはよう』』』』
『『『『ぷるるん♪』』』』
妖精さんや、がーがーさんたちも合流して、今日も仲良く雑草を抜いたり食べたり、用水路を綺麗にしたり、作物を収穫したり、沢山働いてます。
ちびすらちゃんたちも抜いた雑草を受け取ったり、収穫したものを集めたり大活躍。そして
『ちびすらちゃんたち、ちっちゃいのにえらいんだな』
『『なでなで~』』
ぽぽちゃんたちになでなでされています。
『『『『ぷるる~♪』』』』
もちろん、サーヤたちのおうちも、中から外からぴっかぴか。
「ふへへ~はんばーぐぅ⋯」じゅるり
『うふふ~おにく~ぐぅ⋯』じゅるり
ぴゅいきゅい『『えへへ~スペアリブ~ぐぅ⋯』』じゅるり
『『おいしそう~⋯』』じゅるり
『『『プリンも~⋯』』』じゅるり
みゃあ『おいしい~⋯』じゅるり
『まだ食べるのだ~ぐぅ』じゅるり
ぷるる『また、枕が洪水』
ぷるん『顔も綺麗にしとこう』
アウルとアルは寝てる間にサーヤたちのお顔と枕を綺麗に⋯
ぷるるん『『これでよし』』
スライムさんたちのおかげで、どこもかしこもぴっかぴか。これは感謝を示さねば。ということで⋯
『なあ、ジーニ様。アルとアウルとちびすらたち、何喜ぶかな?今じゃどんだけいるか分からないくらい増えただろ?みんな、働いてくれてるからな』
〖そうねぇ、やっぱり食べ物かしら?〗
『あらあらまあまあ、だったらサーヤたちも手伝ってもらった物がいいんじゃないかしら?』
〖そうですね。きっと私たちだけで用意してしまったら〗
〖泣いてしまうかもしれませんね〗
『なら、サーヤたちが作れるもんだな』
それに、スライムたちもその方がきっと喜ぶ。
『だったらぁ、ホットケーキなんかいいんじゃなぁい?ほらぁ、ゲンがいない時、サーヤたち頑張って作ってたじゃない?』ぽんっ
ならばと、結葉様が手を打って、にこにこ顔で提案してきた。
『お母様、素晴らしいですわ』
『本当ですわ。なぜサーヤちゃんに関すると真面になれるのか分かりませんが』
『同感ですにゃ』
『あらあ?なんか、褒められてる気がしないわぁ』
『『『気のせい(にゃ)ですわ』』』
日頃の行い⋯
『ま、まあ、とにかく、ホットケーキなら、トッピングたくさん作れば、楽しいよな?』
『あらあらまあまあ、いいわねぇ』
ホットケーキの可能性は無限大!
〖ホットケーキ?それは、美味いのか?〗
ここで、こういった行事に初参加の鍛治神様が割って入ってきた。
『ああ、鍛治神様、初めてだもんな。甘いのから、主食的なもんとか色々出来るぞ』
『美味しいわよ』
〖そうか。楽しみだな〗ニカッ
そんなこんなで
「みんにゃ~いちゅもあいがちょ!」
『今日はぼくたちがんばるからね~』
ぴゅいきゅい『『たくさんつくるよ!』』
『『並んでね~』』
『『『いろ~んな』』』
みゃあ『あじあるにゃ』
『楽しんでね!なのだ~♪』
ちびっこたちはやる気まんまん!お揃いの三角巾に割烹着!手には色んな形の枠と、お玉を持っている!これもこの日のために、おいちゃんとドワーフさん達がたくさん作りました!サーヤたちにも扱いやすい小さめサイズ!
サーヤが高々と掲げているのはクマさん型の枠!
ぷるるん『『ありがとう』』
『『『『『ぷるぷるん~♪』』』』』
『お、オイラたちまで?』
『『なんでだか?』』
『ぽぽ、我々もだそうだ』
『ハイ。ワレラ、ジャイアントビー、ゼンイン、オヨバレシマシタ』
そう!いつも頑張ってくれてるみんなご招待!
トレちゃんとゴラちゃん、キャラちゃん、それからもふもふたちには
『温泉用意したぜ』
『深いのと浅いのな』
『存分に汗を流してくれ』
『サーヤちゃんの魔力入りだしね』
『癒されること間違いなしだよ』
『私らも入りたいくらいだね』
そう!今日のために、畑の近くに温泉作りました!
『ボーリングというのでしたか?』
『⋯ぼくとアイナ様と水影で水脈探して吹き上がらせたんだよ』
『面白い試みでしたね』
「あい!」
みんながサーヤの魔力は気持ちいいから流してって。温泉、そのままでも体にいいのにね?
『スライムたちも、動物たちも入れるしな。浅い方ならサーヤたちも一緒に入れるよな』
『深い方は、その内、泳ぎの練習に使えそうね』
「ちゃのちみ♪」
み~んなで温泉入れるね。
実はここでもスライムさんたち大活躍。温泉に入る前に、クリーンの魔法が使えない子たちを綺麗にしてくれる。
もちろん温泉自体も綺麗にしてくれる。露天風呂なのにいつでもぴっかぴか!
〖なあ、はやく始めようぜ。ホットケーキ?どんなやつか楽しみだぜ〗
初めてのホットケーキが楽しみで仕方ない鍛治神様が急かします。お行儀悪く、フォーク机をカンカンっ!でも、そんなことしたら⋯
『あらあらまあまあ?鍛治神様、子どもたちの前で何をしてるのかしら?』にこにこごごごご
〖子どもたちの悪い見本にはは食べる資格はないですね〗ひゅおお~
ほらぁ、怒られちゃうよ?
〖す、すまん〗
「かんかん、めっ」
『うん。わかった~』
ぴゅいきゅい『『ぜったい』』
『『やらないよ』』
『『『うん』』』
みゃあ『やらにゃいにゃ』
『約束するのだ』
うんうん。そうだよね。
『あらあらまあまあ、反面教師?』
〖おや、脳筋も役に立つとは〗
〖なんだよ〗ふんっ
うん。あそこはほっといて、そろそろ
「えいっえいっ」
ホットケーキをひっくり返します。おっちゃん達が使いやすくしてくれたので、いっぺんにふたつ焼いてます。
「やけちゃ~♪」
『ぼくも~♪』
ぴゅいきゅい『『できた~♪』』
『『わっ』』
『『『すご~い』』』
みゃあ『ゆすらちゃんと、はるひくん、すごいにゃ!』
『早業なのだ~』
完成してお皿に入れようとしたら、びっくり!山桜桃ちゃんたちが
『『はいっはいっはいっはいっ』』
ホットケーキがぽぽぽぽーんと次々とひっくり返してました!
「しゅご~」
『すごいね~』
ぴゅいきゅい『『おててがみえないね』』
『『それより~』』
『『『くばらなきゃ』』』
みゃあ『みんなじゅんばんにゃ』
『そうだったのだ』
おお~大変です。
「みんにゃ、おまたしぇ~」
『『『『『ぷるる~♪』』』』』
ぷるん『ありがとう』
ぷるる『おいしそうだな』
『トッピングは~』
『『あっちだよ~』』
ぴゅいきゅい『『フゥたちがいるとこだよ~』』
ぷるるん『『わかった』』
トッピングは色々!
生クリームとか、ハチミツとか、ジャムとか、フルーツとか、アイスとか、モンブランとかにもできるよ!バターもあるし、おいちゃんが、ベーコンとか目玉焼きとかも用意してくれてます。
ぷるるん『『迷う』』
『『『『『ぷるるん♪』』』』』
『どれでも取りますよ』
『『『任せて!』』』
青葉ちゃんたちも、いつものお礼に張り切ってます。
『つくし、なずな、違うの作って、分けるだか?』
『賛成なんだな!』
『あたちは、いちごがいいだ!』
『おお、ぽぽ、頭いいな』
『ワタシタチモ、ソウシマショウ』
みんなでわいわい!おかわりもあるからね!
「どんどん」
『焼くよ~』
ぴゅいきゅい『『おーっ!』』
サーヤたちも頑張って焼くからね!
あれ?鍛治神様は?
『うめぇな!これ!』ぱくぱく
『それは良かったです』
おかみさんが焼いてあげてました。
それにしても、上に乗ってる生クリーム大丈夫?お山だよ?
『うわ~フルーツみえないね~』
「ね~」
まあ、美味しいならいいのかな?
温泉組も楽しそうです。
ゴラちゃんたち、ぷかぷか浮いてクルクル回ってます。
『⋯あれ、のぼせてる?』
『きゃーっ』
『何呑気に見てるの!?』
『助けなきゃ!』
ありゃりゃ?違ったみたいです。らんちゃんたちが助けてます。
『でも、みんな笑ってる』
『気に入りすぎたんじゃない?』
『そうみたい』
そ、そっかあ。なら、大丈夫かな?
何はともあれ、ホットケーキは大成功でした。
ぷるるん『『これからも頑張る』』
『『『『『ぷるる~♪』』』』』
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
ゴールデンウィーク最終日なのと、鍛治神様登場ということで番外編です。お読みいただけたら嬉しいです。