(モノローグ・シュラク)冒険者ギルドのマスターは中間管理職の苦労人 ぱーと2
私は、冒険者ギルドマスターのシュラク🧔🏻
先ほど、バイエルン様も同席される町会議に出席していた。
なんとか説得しようと試みたものの、バイエルン様のコカトリス🐔に対する執念には並々ならぬものがあるご様子だ。何があったのだろうか。
きっと、石化攻撃🪨をくらい、命の危険にさらされたことがよほど悔しかったのだろう。
散々モンスターの危険性を説明したが、説得することは無理だった……。
それならばと、せめて人選は私に任せてもらうようにした。そこだけは絶対に譲れなかった。
実力不足の冒険者⚔を無駄死⚰️にだけはさせてはならない。
それだけは、ギルドマスターとして絶対に容認できない。
コカトリス🐔を討伐できる者となると、マルゴ、ジュノ、ケイゴの三人か……。
ケイゴはヒーラー🩺としても優秀だ。何せ石化🪨を治癒できるのだから。
あとはサーペント🐍を退治した3人組。あのパーティはこのレスタの町でも指折りの実力者だ。
あとは、武技指導官のカイか。
彼には本来こういう依頼はしないのだが、バイエルン様の命がかかっているのだ、悠長なことを言っている場合ではない。
他の冒険者も最低限コカトリス🐔に遅れをとらない連中を選ばなければならない。
私もギルドマスターだ。それなりの実力はあると自負している。私も参加すべきだ。
……この結果をギルドに持ち帰るのが本当に心苦しい。頭痛がしてきた。
最近頭髪の生え際も気になりはじめている。きっとストレスかもな。
ギルド職員ダンには冷たい目👀で見られるのがわかりきっているしな……。
俺は心の中で盛大なため息💨をついたのだった。
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みなさんこんにちは。
このモノローグは物語に登場する言葉の通じないキャラクターたちを一人称で語らせたもので、WEB版オリジナルとしてリライトしたものになります。
今回のお話は、バイエルン様が無茶していた頃の冒険者ギルドマスター・シュラク目線でのお話になります。ケイゴがダンジョンに連れていかれるシーンがあったかと思いますが、実は裏ではこういうやりとりがあった、みたいなことがわかるように書籍版ではなってたりします。
シュラクのビジュアルは漫画に出てきてますので、良ければチェックしてみてください。
(作者のモチベになりますので本作が気に入ったら、評価、お気に入り登録、応援コメントよろしくお願いします🐉 書籍、コミック、ニコニコ漫画での連載も宜しくです🐕)