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第3章の第55話 X2 ミシマ ヨシュディアエ ヨーシキワーカ


★彡
【マイアミの公共職業安定所』Public Employment Services In Miami(パブリック エンプロイメント サービス イン マイアミ)】
「――他にも、その人はいくつか電気関連免許を所持している凄い人なんですよ――!
専門技術者 Professional Engineer(プロフェッショナル エンジニア)とか、
電気技師請負業者 Electrical Contractor(エレクトリカル・コントゥラクタ)とかね!」
通称、PE、ECの事である。
とあたしの視界にとある人物が横切って、こう呟きを落とす。
「……あら?」
「? どうしましたか?」
「いえ、知り合いの人がちょっと見えて――」
「?」
あたしは後ろに振り返る。

【ヨーシキワーカ・S・プリムラ】
名はヨーシキワーカ、性はプリメラ。そして、謎のSの文字。
プリメラは、花言葉で、青春の始まりと悲しみ、青春の恋を表す。
日本の花では、カキツバタがそれに該当し、その花言葉は、幸せになってほしい。
そして、謎のSの文字。
これは、祖先の代から脈々と受け継がれているもので、ある特別な階級だったものを示すもの。
それは、とある祖先の名づけとなる誕生日、誕生石からきていて、ガーネット、サードオニキス、ピンクスミソナイト等が挙げられる。
スミソナイトとは、イギリスの鉱物学者J・スミソン氏に因んで、名付けられた石です。
さらに、古代ギリシャの王が愛した石とされており、ピンクや黄色、白や青など様々な色のスミソナイトが、メキシコやアメリカで産出されています。
そして、ギリシャ語では、『カドモスの土』という意味のカドメイアという名で呼ばれていました。
カドモスとは、ギリシャ神話に登場する人物で、古代ギリシャの大都市テーバイの創始者です。
石言葉は、癒しと浄化。
その人の特徴は、
珍しい髪の色の白いアルビノ(アルビノホワイトヘアー)に、珍しい灰青色の瞳(グレーブルーライト)、白人男性の白い肌。
アルビノの特性を持つ人は、世界で2万人に1人の割合でいると言われています。
メラニン色素が足りないために肌が色白で、
髪や体毛が、白や褐色、金色などが多く、
眼の色も、青や茶色、灰色などで、多くの人たちは虚弱体質が挙げられる。
ロービジョン(弱視)といい、眼の機能が紫外線などの日光に弱いため、対応が必要なのです。

ヨシュディアエさんは、その青年を見て。
「ハァ……またあの子か……」
「? ……どーゆう子なんですか?」
「就職難氷河期世代の子よ……目にはかけているんだけど、さっぱり手応えがなくてね……」
「ああ……就職難か……。今のご時世厳しいですもんね……」
「ええ、免許はいくつか持っていても、それに相当する専門的な学業はなく、また経験すらないから、こちらとしてもね……」
「アチャ~~!! 厳しい子もいたんですね……」
その声が聞こえた人は。
「……」
ちょっとこっちに顔を上げて。
「ハァ……」
と溜息を零す。
その心の内では。
(今日もダメかもしれない……)
と思いつつ、顔を振るう。
あたしは、後ろにいる人の事が気になって。
「……」
心の中でこう思う。
(きっとあなたを拾ってくれる、神様はいると思うよ……!)
と。
――ルビーアラさんの回想シーン終了


☆彡
「――ヨシュディアエ!!!?」
これに驚いたのは、クリスティさんだった。
「知ってるの?」
と僕が尋ね返し、クリスティさんが。
「ええ。イリヤマ、ライセン、ミシマ、そしてヨシュディアエの4人は、グルよ!!」
「「「「!!!」」」」」
ダイアンさんが、ルビーアラさんが、恵ミノルさんが、恵アヤネさんが、そして僕が驚き得る。
「ペアでは、イリヤマとライセン。ミシマとヨシュディアエが有名でね……!
講師ライセンは昔から頭が良く優秀だったから、講師イリヤマが引き抜いたの。
で、ヨシュディアエは姉みたいなもので、ミシマさんとは親戚付き合いか、もしくは近所付き合いのどちらかよ……! おそらくは後者……!!
そして、ミシマさんが裏でイリヤマ先生たちと繋がっていて、そのヨシュディアエさんを隠れ蓑にして、証拠をもみ消していたのよ!
そして、同じ年頃に近い2人は、ミシマとライセンの2人よ!
だから、裏で通じ合っていたのねぇ……!!」
「「「……ッ」」」
ミノルさんが、アヤネさんが、そして僕が驚いた。
「「なっ……!?」」
そのクリスティさんの説明に驚き得るダイアンさんにルビーアラさん。
思わず長女が。
「……なっ……なっ……!?」
と信じられない体で、口を零していた。
「……続けて」


★彡
――父ダイアンとルビーアラさんの回想シーン。
ダイアンは、TV電話前で応対していた。
「請求書!?」
「はい、こちらで建て替えておきました!! 慰謝料の記載額を、そちらにお送りします!」
ウィーーン
とTV電話から、1枚のプリント用紙がFAXの要領で送られてきた。
父ダイアンがその用紙を手に取ると。
「高ッ!!?」
「まずは手続き代としてお支払いください! そして貸付金(ローン)を組んででもお支払いください!」
ピシッ
【――父ダイアンは三度目の石像と化し、その身に亀裂が入っていった】
パキッパキッパキッ
そんな父の様子を見守るは、母、長女、3女、4女が認めていた。
「……ッ」


★彡
「……」
「……」
落ち込んでいる様子の当時のクレメンティーナ(本名クリスティ)に、
その様を見詰めている当時の彼氏。

【クレメンティーナ(本名クリスティ)】
ハーバード大学大学院生時代。
この当時は、現在の髪の色『金髪寄りのローズゴールドブロンドカラーの長い髪』ではなく、
白金のようにほとんど白に近い金髪『プラチナブロンドカラーの長い髪』だった。
地毛である。
そして、現在も当時も、珍しい青色の瞳『アースアイ』を持つ、特徴的な美女。
アースアイの瞳は、とても複雑で、何とも形容しがたく、そして、最も美しい瞳とされている。
青い瞳に、黄色、オレンジなどが複雑に混ざり、それが見事に調和していて。
そう、まるで、海と陸を表しているような、そんな宇宙から見た地球の色合いである。

【スプリング】
ハーバード大学姉妹校の病院長の御曹司。
金髪と茶髪の中間に当たる明るい茶髪『ダークブロンド』の短髪。
珍しい琥珀色の瞳『アンバーアイ』を持つ、特徴的な美男。
琥珀色の瞳は、猫や犬などの動物によくみられる黄色っぽい目の色。
別名、『狼の目』とも呼ばれている。

――その様子はまるで、誰かに飼われた狼が、湖のほとりに住む美しい精を狙ってやったかのようなものだった。

「――クレメンティーナ」
「……ッ」

【――当時、この時すでにあたし達は付き合っていた】
【でも、まさか……、彼がこんな事までするなんて……ッッ】
【………………】
【あたしには、もう、どうする事もできなかった……】

「……返事は?」
「……OKよ……『私の貴公子様』My Nobleman(マイ・ノーブルマン)!」
あたしはそう返事を返したの。
そして、彼は、クレメンティーナ(あたし)を手中にした。
迎え入れるその手。
あたしはその胸の中へ入っていった……。

【――『私の貴公子様』My Nobleman(マイ・ノーブルマン)……それは皮肉を込めて言ったの】
【皮肉……?】
【ええ、正しくは、My Prince(マイ・プリンス)……】
【あたしは彼の事を、心の中で、拒絶していたのかもしれないわね……】
【………………】


☆彡
「「「「「なっ、何だって――!!!?」」」」」
これには一同、驚き得る。
「だが待て!! それが本当なら、『お前たちの付き合いが伝わる頃』には、まだ、まだ、続いていたぞッ!!!」
「ええ、そうよ!! 恐い顔をした、借金の取り立てがきたぐらいなのよ!! どうなってるのよッ!!!」
パパが、お姉さんが猛反論してきた。
「……ッ」
でも、あたしには、もうこれしか答えられなくて。
「……多分……! ドクターイリヤマとドクターライセンが仕組んだ事ね……!」
「えっ……」
その話にスバル(僕)が驚き得る。
「お金欲しさよ。
……人を騙すにはどうしたらいいと思う?
真実の情報を、周りに伝えなければいいのよ!
虚実の中に理想の黒を織り交ぜて、こちらで調整調整して、周りに話す。
だから、周りには広く伝わっていない……!!
自分たちだけが知っていて、美味しい思いをして、仲間達には……飴を配る」
「なっ……!?」
「ウソ……でしょ……!?」
ミノルさんが、アヤネさんが驚き得る。
「………………」
あたしは良ーく考えてから、こう言う。
「集団催眠を促すためには、どうすればいいと思う?
こちらの情報をあちらに回さず、悪い情報などを回すなどして、調整調整を行うのよ。
だから、あちらは何も知らない……。
ただ、その嘘の指示の内容に騙されて、鵜呑みにして、騙されているの……」
「……」
「……」
ダイアンさんが、ルビーアラさんが。
「さらに共犯意識を植え付けるために、事実を知った頃には、心に中にわだかまりができる……ッ!!
それは『膿』みたいなもの。
……けど、知っている人と知らない人がいて、下の連中には、何も伝わっていないのよ……ッ」
「……」
「……」
ミノルさんが、アヤネさんが。
「信じる事ができるのは、自分たちの目と耳だけ。
そして、手にしていたのは『飴』。
取得免許のし易さや、部長や係長などの昇給のし易さ。さらに口座の中に大金が入金されていて……。
恐くて、周りには言い出せず、口止めしていれば、自分たちの身の安全は保たれる……!!
金欲しさに、『飴』に手を伸ばして……ッ!!」
「……」
その話にスバル(僕)が。
「それが、どうしようもない問題と犯人当てゲームのカラクリなのよッ!! 仕組まれていた……かなり昔から……!!」
あたしは悔しさで涙が滲み出る。
思わずこの肢体を抱いて。
(返してよ!! あたしの青春をッ!! 狂ってしまったあたしの人生を……ッ!!)
あたしは、心の内で、そう、心の叫びを上げた。慟哭す。

【――真理と虚実のカラクリである】
【騙されやすい人がいる】
【もしくは騙されやすいように、造り替える】
【それが集団催眠と共犯意識だ、犯人達側がこんな飴があるぞ、と仕掛ける】
【仕掛ける側、その人の性格によって、また状況によって、その形式は様々だが……】
【弱ったところから、弱者から取り立てているのだ】
【その状況を、ワザと長引かせれば、どんなに気が強いものでも、その強靭な精神力がいつかは折れる……!!】
【自分から謝りに行き、自分が犯人だと自白の虚実をしてしまう……】
【その時、証拠の品として、顔写真を取られ、音声レコーダーに収録されている】
【だが、被害者さんはそんな事も知らずに……】
【早く、早く、こんな事態には耐えれずに、早く、楽になろうとするために……】
【……誤認逮捕の一例である……】
【人を、家庭を、ダメにするのだ】
【気がつけば、代わりに借金漬け……】
【その名が、どうしようもない問題、犯人当てゲーム、等々etc……】
【これを知るものは、正しくは、抑止力に働き】
【またあるものは、それを知り、面白半分で実行に移した場合は、金欲しさにがめつく、先に独り占めにして、他の誰かに冤罪をなすりつけて、身の安全を図る】
【その為に、真実に寄り添った、理想の虚実を流す】
【そのフレコミ、口コミは】
【親・兄弟・親戚・会社の同僚・各種公的機関等々……】
【――それが事件の始まりである】
【過去に、実際に死亡した人もいて、隠れ蓑にしている人に、証拠を揉み消させている】
【そして、あなたは今も、何食わぬ顔をして、今も仕事をしている】
【心が痛みませんか?】
【一生、それを背負って生きるのですよ、人殺しですよ、耐えられますか?】
【だから、知ってください、見てください、皆さんで協力して、こんな事件、早くに撲滅してください】
【知るところから始めるのです】
【もう、人を死なせたくない……】
【大切な家族を奪われるのは、身を切られるのは、自分たちで終わりにしたい……】
【それが、私が人伝で見聞きした、亡くなった遺族たちのたっての願いなのです――】



「何でそんな事に……ッ」
と問いかけるミノルさん。
「……」
「……」
憤るダイアンさんに、同じくルビーアラさん。
「……」
嘆き顔のクリスティが、その顔を上げる。
「こいつが嘘をついている!!」
「!」
「うん!」
「姉さん!?」
(そんな……ッ!! 信じて……ッ!!)

【――無理もない話である】
【いったい誰が信じるだろうか!?】
【父ダイアン、長女ルビーアラ、3女サファイアリー、4女エメラルティの身に襲ったのは、紛れもない事実である】
【口を揃えてこう言う――】

「――女の安っぽい涙を流しても無駄だぞ!! 誰がそんな作り話信じるものかッ!!」
「うん」
「証拠が何もない!!! お前は昔から、ウソをついていた女だからなッ!!!」
「それに以前からアンタ、警察沙汰になっていたでしょ!! 誰がそんなヨタ話信じる事ができるのよッ!!」
「なっ……あぁ……」

【――後悔が滲む……】
【必然の結末である……】
【誰もがそうだろう】
【もしも仮に、ハーバード大学の医学部講師イリヤマ先生とライセン先生が口を揃えて唱えれば、その権威ある主張に誰も意を挟まず、そちらを信じるだろう】
【あくまでクリスティは、その当時は一生徒】
【それが今では、国々を転々として回るフリーランスの女医だ】
【この勝負、圧倒的にドクターイリヤマとドクターライセンの勝ちである】
【どこかの誰かが、その綻びを生じさせない限り――】

「……ッ……ッッ、何でよぅ……」

【――だが、この2人、問題があった……】
【勝った勝利を長引かせ、取り立てられるだけ取り立てたていたのだ】
【その実歴が証拠になる】
【敗者(クリスティ)がどんなに異議を唱えても無駄だろう】
【過ぎ去った時間は戻らない……帰ってこない……】
【犯人達に、その失った時間を返せるのだろうか……!?】
【できるものなら、返して欲しい、今すぐに】
【だがどんなに奇麗ごとを並べようが、失った時間が帰ってこないのが、悲しき実情だ……】
【それは、どんなに上手く奇麗ごとを並べようが、真実を語ろうが、この期間に矛盾が生じ、敗者(クリスティ)とご家族間の間で、取り返しのつかないくらいの、大きな溝ができていた……」

「………………」

【――この時、少年は何を思う……!?――】


☆彡
チェリー山の木造りのペントハウスの中。
休憩中の電気工事士3名。
「どうぞ、ミシマさん!」
「おぅ! 気が利くな!」
俺にお茶(ティー)を差し出してくれたのは、気が利く後輩君だった。
俺はその湯呑みを見て。
「ほぅ、いい湯のみだな!」
それは、アメリカの食卓を彩る定番食器の3ブランド。
Fiesta(フィエスタ)、MIKASA(ミカサ)、そしてBauer Pottery(バウアーポッタリー)。
もちろん、今回の選択(チョイス)は、Bauer Pottery(バウアーポッタリー)。
コレクターがいるのも頷ける、カリフォルニアの確かなハンドメイドだ。
うんうん。
「ほぅ、かぐわしいな……」
その香りは、俺の鼻腔を甘くくすぐる。
「これは……!」
俺は、向こうの机を見た。そこにあったのは……。
(……なるほど、『ホワイトココナッツクリーム リーフ缶』のものか……!)
「フフッ」
俺はその缶が当たりだと睨んだ。
まぁ、できの良し悪しもある、それは飲むまではわからない。
俺は、その香りに誘わられるように、甘く芳醇なお茶(ティー)を嗜んでいく。
ゴクゴク、ゴクゴク
その甘い香りが、俺の喉を、豊潤に潤していく。
「フゥ……やはり旨いな。アメリカで一番人気の『ホワイトココナッツクリーム』は、フフフッ、俺の趣向が良くわかってるじゃないかー?」
「……」
「……」
それを用意したのは、他でもない先輩だった。
後輩は意見を伺うように、その先輩に顔を向けた時、意をもってこう唱える先輩がいた。
「……聞いたぞミシマ!」
「んっ?」
「またお前のところから、求人者が辞めたそうだな! ……またあれか!?」
「……ああ。だが、あいつ等が悪い」
「……」
「……」
俺は皮肉を込めてこう言う。
俺たちはその話しぶりを聞く。
「俺のところにくるという事は、こちらから高い金を払ってるんだ……! それに見合った仕事に就いてもらう。
俺のところでは、1年したら、1人で1人立ちできるよう、仕事を何でも引き受けてもらう。
それだけ高い金を払ってるんだ。
当たり前だろ?
……自分の食いぶち以上に稼いでもらうぞ。
そして、そのお金で、俺の会社をより大きくしてもらうからな……フフフッ。
俺の会社の名が売れるようになれば、さらに依頼が増え、お前の給与アップも考えておいてやる……。
強いては、お前のためにもなるんだぜ~ェ!?
結婚したら、奥さんや子供たちのために、今以上にお前が頑張んないといけないからなァ……!」
「……」
「……」
「だってフツーそうだろー!?」
それはミシマさんの心情の吐露(とろ)も同然だった……。
俺は、俺たちはその言葉を聞いていたんだ……ッ。
「フッ……この業界はな、お前が思ってる以上に稼げるんだ……! なぜだと思う……!?
それはな、周りの多くが知っていて、あえて黙っているからだ。
こんな美味しい話のためには、まぁ、仕方がない事だ……!
フフフッ」
俺は、まだ飲みかけのカップティーを置き、こいつ等にこう話す。
「……仕事でもそうだが、2人いたら、どっちかが先に行き、その問題を1人で片づければ、その手柄は俺1人のものになるだろ?
……遅れてくるやつが悪い。
……いつまでも来ない奴が悪い。
仕事ができる奴は、総じて俺みたいな足が速い奴だ!!
フフフ」
俺は、置いてあったカップティーに手を伸ばし、その味を嗜みつつ、喉を潤わせる。
「フゥ……やはり格別に上手い」
カチャ
とカップを置いた時、小皿(ディッシュ)の音が鳴る。
「相手が知っていた情報を、先に入手して、手柄を上げるのは、フフッ……なんとも心が躍るな」
「……」
「……だが、その情報は、そいつが務めていた会社の情報だろ?」
「ああ、だが、会社にとっては些細な事だ。どこもそうだ」
「……」
「……」
「……」
「外部に、特に俺に、昔の会社の情報を言う方が悪い。『守秘義務』を守れよな? 後で総じて痛い目を見るぜ……クククッ、1つ、お利口さんになっただろ?
だが、上手いな、この白(ホワイト)は……」
俺は、一度だけ口につけ、それをテーブルの上に置く。
「だが、あえて、周りも当然それを知っていて、あえて黙認しているんだぜ。フフッ………………それが社会人の一般常識だろ? ククッ」
「……」
「……」
「この業界に入るなら、わだかまりは捨ててこい。
俺たち、仕事一筋のプロのエンジニアは、徹底してやる!!
それは、電気という、日々危ないものと格闘しているからなんだぜ!
1つ間違えれば、こちらが大惨事……!! 最悪、死んでしまう……。
この業界は、命懸けの職種なんだ!!
昔のわだかまりは、どこかに忘れな!!
生半可な気持ちで入ってきた奴は、正直、出て行って欲しい……!!
優秀な奴が欲しいからな……!!
……。
……そんな中、新しいライバルが増えてきている。
どこかの学校で、優秀な教鞭を持つ人が育ててるんだろうな。
その台頭の数は知れない……。
だが……! 俺たちが欲しいのは、その中から選ばられたほんの一握りの優秀な奴だ……!
もしくは、現場で育てられたホントのプロのエンジニアぐらいだ。
俺は、優秀な奴しか雇う気がないからなァ……」
「……」
「……」
「そんな求人が現れたなら、俺のところにも回してくれよ……!」
「……」
「……」
そのミシマさんの言葉に態度に、俺は塾考し、後輩が言い悩み、
出した結論は。
「……考えておいてやる!」
「!」
「フッ」
俺の言葉に、後輩は驚いて俺の顔を見、ミシマは納得するかのように鼻で笑った。
「その節(ふし)は俺もわかる……!! 毎年、50人以上の若い技術者が死んでいく……!! 例え死ななくとも、全身不随で怖くなり、辞めていった者達もその数は知れない……!!」
「……」
「……だいたい弱電が多い……!! 慣れてきた頃か、2年目辺りぐらいから、自尊心がたたり、感電事故を起こしてるくらいだ」
「……フッ、さすがに話が速い!」
「……」
「……」
「あんたは話がわかるひ」
「お前、仕事で検電器使わない時が合っただろ?」
グサッ
「うっ……」
ミシマさんに、心のナイフが突き刺さる。
「一々仕事場でそれを使っていたら、仕事がはかどらない?
俺の頭の中には、他にもいろいろと仕事の案件があって、こっちはこっちで考えないといけない? それぐらいお前で考えろよ?
バカか!?
何のための労災だ!!
お前のところにきた求職者を殺す気かッ!!!
あの場で、俺たちが電源を切ったり、安全ブレーカーを落としても、事前確認のために、お前自身の目で検電器を当てろよ! 点呼を取れよ! アホか!?
お前は学校で何を学んだんだ!?」
「……ッ……ッッ」
「デンジに謝れ!! あいつがいないとお前死ぬぞ!!」
「ッ……済まん……」
『……』
これには俺の相棒AIナビ:デンジも無言だった。もう呆れている……。
「実際に労災が起きて、人が死んだらな――! お前が謝りに行ってごめんなさいで済まないからなッ!!! わかってるのか!? アッ!?
自分から事故を誘発するように、仕向けるなよ!!! 問題好きのミシマ!!!」
「……ッ、肝に銘じておく……!」
「フンッ!」
俺は、言いたいことをこいつに言い、そっぽを向いた。
そのミシマが、こう切り出してきた。
「………………そうだ。1つ賭けをしないか?」
「……賭け!?」
これには俺も驚き得て、こいつに振り返る。
俺の口をついて出た言葉は。
「また博打(ギャンブル)か?」
「ああ」
フゥ……
これには俺も嘆息するところだ。
(意外と知られていないが、こいつは若い頃から、悪い連中と一緒に、夜の街に出かけていたりする。
裏で何をやっているのかわからない……。
さらに、性風俗店、キャバ嬢がいるぐらいだ……。
それがこいつの親父さんからの苦言だったりする……。
息子の金使いが荒いのは、性格が捻くれて悪いのは、そこに起因している。我ながら恥ずかしい息子を持ったと……)
「うん……」
頷き得る俺。
(俺たちが良く、注意の目を光らせないとな……!)
そこへ、ミシマがこう言葉を切り出してくる。
「あんたんところに優秀そうな若手が入ったら、俺に一報寄こしてくれ」
「……」
しかも、わかりやすいくらい性格がひねくれているときてる……。
子供の育て方を、いったいどこで間違ったやら……。
こいつには矯正が必要だと思う。
最悪、人をハメて、騙し、就職難に陥っているときに、
自身は何食わぬ顔をして、仕事をしているような奴。
正直恥ずかしい話、全部、こいつが悪いときてる。
「ハァ……」
その災いが起因していて、こいつのところに入った求職者が、何か不審なものを感じ、こいつのところから次々辞めているぐらいだ。
こいつは指導者には向いていないな。
さすがに、前科があるだけ難しいだろう。
まぁ、聞くだけ無駄だが、聞いてやるか。
「……」
「一度そいつと組んで確かめてやる……!」
何ッ。
「だが、そいつがまったくの見当違いで、この業界で生き残れるほどの見込みがないなら、俺のメガネに叶うほどのエンジニアでないなら……」
それは信じられない言葉の建前だった。
何、上から目線なんだよ……ミシマ。
お前、性格に難があるぞ。
もっと、協調性を持てよ……なぁ。
「!」
しかも、俺から視線を切り、俺が手塩に育てた後輩に視線を向ける。
(……まさか……)
「……そうだなぁ……お前なんかが相棒に欲しいかもな!?」
「なっ!?」
「……え……?」
それはミシマさんからの勧誘だった。
魅力的に思える。
この人は能力がとても高く、しかも度胸もある。
それは、あの高所作業の特別高圧ケーブルの切断から見ても、優れた技術者の1人だと伺えるほどだ。
これには俺も呆けてしまい。
その横から先輩が、ミシマさんに怒鳴りつける。
「誰がお前なんかにやるかァッ!!! 自分で育てる気がないだろ――ッ!!!?」
俺は声を荒げた。
やっぱり、こいつは最悪だ。
絶対にこいつは、人をダメにする。
護らないといけない、俺は、ミシマからの勧誘の話を、バッサリと断ち切った。
これにはミシマも、
「ハッハッハッハッ!!」
呵々大笑を上げるほどだった。
いったい何がそんなに面白いのやら。訳が分からんぞこいつ。
しかもそいつは、俺たちの前で、面白おかしそうに、その手で足をパンパンと叩いていた。
俺はこう思う。
「わからん……やつだ……! どうすれば、こいつの目を覚まさせられる……!?)
(わからない……ミシマさんが、いったい何を考えているのか……?)
そして、同時にこう思う。
(きっとこいつは、おおよそ、人の道を踏み外そうとしている……ッ!!)
(きっとこの人は、おおよそ、指導者に向いていない……ッ!!))
そして。
(何とかして、引き留めないと……!!)
(いつか、きっと……この人の元で、とんでもないことが起きる……!! 何かがきっと……事件性が……ッ!?)
それは言い知れない予感めいたものだった……。
そこで先輩が。
「おいっ!」
「……はい!」
「お前も本気にするんじゃないぞ……!?」
「……わかってます……」
有難い、それは先輩からの忠告だった。
少なくとも、俺はミシマさんよりも、この先輩のところにいた方が、まだ安全のようだ。
お金よりも、きっと無事でいる事が何よりも、大事だから。
「こいつのとこに行くとロクな事にならんからな~~ッ!?」
「! ……どんなふうに……?」
俺はそう先輩に尋ねる。
「……口を揃えてこーゆんだ……!」
「……」
「……」
「こいつと一緒に車に乗ってたやつは、ミシマって男は、何を言っているかさっぱりわからん!!
しかも、仕事になれば、急げ急げ、他の奴はもうずいぶん先に進んでるぞ!! と催促してくる!!
こっちはまだあの学校で学んだばかりなんだぞッ!!
育てる気がないんじゃないかあいつ!?
しかも、周りから色々電話がかかってきて、
いったいあのミシマって男は、いったいぜんたいどうなってるんだ――っ!!!?」
「えーと……誰の言葉ですか?」
「……マイアミのハローワークで見聞きした人の言葉だ……」
「……あぁ……」
これには俺も嘆いてしまう。
「他の職員も、その時の誰かの会話を聞いているはずだ……!?」
それは確信めいたものだった。
「……」
と目の前にいるミシマさんは、そのマイアミのハローワークで起きていた出来事だからか、面食らっていた……。
だが、次の瞬間、
「ブッフー!!」
と思わず噴き出してしまう。……いったい何がそんなに面白いのか。
(わからないミシマさんが……。仕事ではあんなに輝いているのに……。……まさか……!?)
俺は、この人の事がいまひとつ信じられず、疑いの目をもって、ジロッと怪しむ。
「……いったい何やったんですか……!?」
「ああ、知り合いの同業者やら、色々な会社に、もしくはあの学校やら、強力な女に、電話会社の女なんかにな……! クックックッ」
これには面白おかしく笑ってしまうミシマさん。
「……」
これには後輩(俺)も、白々しい目で見るばかりだ。
「……」
もちろん、わかっていた事だが、ミシマ(こいつ)は黒だ。
「……」
「!」
確かめないといけない。
事件を起こす前に、止めないといけない。
再発防止に努めないといけない。
ミシマさんを疑うのは、ホントに気が削げるけど……。後輩(俺)は、こう話を切り出したんだ。
「……いったいどれだけ、周りに知り合いがいるんですか……!?」
「クックックッ、さあな……!?」
「……」
(怪しい……ッ!!)
きっと同業者やら他の人たちを利用したんだ。
なんて人なんだ。
自分が何とかして、勝つために。
人をハメて。
俺はこの時、ミシマさんを、本気で怪しいと睨んだ。
と横から先輩が。
「ミシマ! その一件でこちらからも忠告がある……!!」
「!」
「もういい加減にしろ……!! もう十分荒稼ぎしただろ!!!?」
(荒稼ぎ!?)
「……」
俺が、ミシマさんが、先輩に振り返る。
先輩は仁王立ちで立ち尽くしたまま、ミシマさんを睨んでいた。
ミシマさんに至っては、まるで反省の色がなく、それどころか腕組をして、自分たちにこう言い返してきた。
「イヤまだだな……! あの大金は夢のマイホームを建てるのに使っちまったし、夜の飲み会にも使って、会社を立ち上げるのにも使っちまった……!」
「……」
「……」
実は、会社という名だけのマイホームである。
キチンとした事務所造りではない。
順番が逆である。
そんなものは建てるな、いらぬ誤解を招くばかりだ。
これでは人が、どうやっても、辞めていくばかりだろう。
まぁ真剣に雇うなら、知り合いの人でないと……無理な話だろうが……。
「まだまだ荒稼ぎしないといけない……! 今度は大きくなっていく子供達を養わないといけないからなァ……!」
「お前なぁ!!! もう十分過ぎるほど稼いだろッ!!! 一般人でもそんなに稼いでいる奴いないぞォ!!! フツーでもなァ、約10,606米ドルだぞ!!!」
10,606米ドル。
1ドルは132円であるからして、
10,606×132=1,399,992。約1400万円に上ります。
その逆の計算方法は、日本円から米ドルを求めたいのですから、
1400万円。
1400000÷132=10,606.06米ドル。約10,606米ドル。
つまり、アメリカの電気工事士、プロフェッショナルエンジニア(PE)の平均年収は、1400万円であることがわかります。
それに比較して、日本の電気工事士の平均年収は、約577万円です。
その差し引き額は823万円になります。
この目の前にいる人物、ミシマさんの年収がどれだけ馬鹿げている事か……よくわかります。
「……」
ミシマさんは頑なに、その信念(ポリシー)を曲げる気がない。
先輩はほとほと呆れたように。
「いったいお前たちは、どれだけ荒稼ぎする気なんだ!? 借金返済分はとうの昔に支払ってるだろ!? 何も無関係の無辜の一般市民まで巻き込むんじゃない……!! 堅気には手を出すな!!」
「……フッ、いったい何の証拠があって言えるんだ!?」
「グッ……こいつは……ッ!!」
(いつか、絶対に警察(ポリス)に捕まるぞ……!?)
俺は悔しさで握り拳を握りしめる。不安も過る。
ミシマが警察に捕まる。
それは一種の不安材料だった……。

【――2人が思いを同じくするは、たった1つの事柄――】

(証拠を揉み消しているから大丈夫だ)
(証拠を揉み消している奴がいる……!! 事実を改ざんされて、理想の黒に仕立てて……!!)

【――理想の黒】
【それは有り得ないくらい、どうしようもない問題を犯し、1人の標的を定めて、その家庭を滅茶苦茶にする犯罪行為……】
【ノコノコ出ていった当人は、その会社に謝りに行くが……】
【その時に、集団でハメられて、なぜか腕時計型携帯端末からも別の人の電話の声がしたそうだ】
【裏で誰かが仕向けていた……】
【別室にて、その場で、謎の誓約書等に、そのいくつもの用紙にサインの記入を求められる】
【震えるその手……】
【それにサインをしたら、人生が終わりだ……】
【それが虚実の事実を認める行為であり、理想の黒が仕向けた、詐欺電話などがそうだ】
【そう、仕向けられているのだ】
【泣く泣く当人は、示談金として、会社等に100万円を支払い……】
【その事件に関与していた協力者たちにも、それ相応の便宜を図ってもらうために、別にお金を用意しないといけない、支払ないといけない……】
【そう、固定観念に囚われる……】
【そうでもない場合でも、次の事が考えられる】
【それは、会社としても、正社員並みの労働力として働かせて、パート並みの安い沈金で叩きたい】
【また、その事件に関与していた協力者連中にも、礼金として支払う義務付けが取り付けられている為、別途、そのお金を用意しないといけない】
【つまり、その被害者は、正社員並みの労働力で働きつつ、パート並みの安い沈金で働かさられているのだ】
【その差引額の金額分は、謝礼金として勤務している会社に納めつつ、そこから協力者たちに分け前として分け与えられているのだ】
【これが恒常的に、毎月の給与から、お金が抜き取られていく寸法(カラクリ)である……】
【しかも、それが死ぬまで一生続くのだ】
【当然、そのお子さんは、いい学校には行けず、学歴にも限界がある……】
【その人の子供の人生まで、台無しにしているのだ】
【そして、待ち受けている先は、ハメられた人の人生の台無しであり、身の破滅も暗示している……】
【どこかの誰かが、このどうしようもない問題を看破し、犯人当てのゲームのカラクリを解き明かし、どこかの誰かに警鐘を鳴らし、知ってくれることを切に願う】
【それは犯罪ですよ……と】
【――そして、こう抑止力を願う】


☆彡~~真理と虚実、真実と理想、その抑止力、夢幻の至高の彼方~~★彡
【『たった1つだけ願いが叶うなら、自分のところにくるその飴を、砂糖にして、『ハメられた人達の自由の解放を願います』】
【『今回勝てたのは、自分の力だけではなく、周りの人たちの協力があってこそ、また、ハメられた人達が残してくれていた足跡のおかげであると』】
【『だから、こう願います』】
【『ハメられた人達の自由の解放を』】
【『あなた達には、それができるはずです』】
【『そのしがらみから、その呪縛から解き放ってください』と】
【『自分は何もいりません』】
【『周りの人たちと一緒に、きっと、みんなでより良いものを作りますから』】
【『きっと、その方が楽しいでしょう、面白いでしょう』】
【『今の自分があるのは、親兄弟のおかげ、そして、たくさんの皆様の協力の賜物』】
【『幸運でした……。人とは支え合って生きているんだと……』】
【『それが人の人情であり、また徳であり、彩(いろどり)を添えて、恵の心をもって、将来性のために実らせてください』】
【『あなた達にも、そして自分たちにも、きっとより良い未来がありますから』】
【『自分は、懐かしい将来(未来)を信じています――』】


――だが、それが訪れるのは、まだ先の話……今は今だ。
「………………」
【後輩(俺)は、そのミシマさんの腕時計型携帯端末が怪しいと睨んでいた】
「……」
「……」
【悪(ブラック)は悪(ブラック)で繋がっている、それが持論だ】
【もちろん、そうではない、無辜の一般市民もいるが……】
――その時、先輩からの声が上がる。
「お前、それがいつまでも続くと……! ……本気でそう思っているのか!?」
「……」
「人の数は有限だ……! 無限じゃない……!!」
「……」
「小学生でもわかる事だ……! ネズミ算式に取り立ててみろ!?
人の数は有限だから、どこかで誰かがヘマをし、
その犯罪は成り立たなくなる……!
しかも、ご時世は情報化社会だ! 必ず穴がある……!!」
「……」
その話を聞いて、ミシマさんの頬に冷や汗が滴る。

【――そのどうしようもない問題にハメられて、負けた人たちはいる……】
【だが、ホントに負けただけで何もしないだろうか?】
【答えは否!!】
【そのどうしようもない問題で、その友人を周りと一緒にハメてしまった人がいた……】
【謝らないといけない……】
【その時、罵声が飛び、絶交を申しつけられる……】
【辺りが何事かと騒ぎ出す、どこかの商業施設】
【その友人は、激しく後悔した……】
【懊鎖(おうさ)の連鎖だ……】
【震える握り拳、押し寄せるは後悔】
【もうどうにもならない、できてしまった修復不可能の溝……ッ】
【その友人も死んでしまい、もう修復不可能だ……ッ】
【だから、止めたい……ッ】
【仕返ししたい……ッ】
【復讐の連鎖を断ちたい……ッ】
【だから知ってほしい、自分の知る限りの情報を誰かへ】
【偶然にもそれは、1人の人物に届けられ、前情報として、頭の片隅に残る】
【だが、まだ、まだだ、まだ準備が足りないッ】
【人手が足りない、優秀な人の手が足りない】
【自分にはそれだけの力がない、技量がない、情報だけ、だから、頼る辺はどこかにないか!?】
【それを探し求める】
【自分の正体がバレたら、終わりだ、今まで積み上げてきた作戦がすべて台無しだ】
【だから、少しでも多くの情報を残さないといけない】
【役立てて欲しい】
【次の人の、新たな犠牲者を出さないために……。自分たちが抑止力になるために】
【その時、再び、とある人物に巡り合う、それはまた別の機会のお話――】

「――今に友人を……大切な何かを失うぞ……、……ミシマ……!」
「……」
それは先輩からの忠告だった。
「俺のところにも、訳が分からないくらいの帳尻合わせの連絡がきた。……おそらくは詐欺電話の類だろう?」
「……」
冷や汗が流れる。
「電話口だから取っていたメモが証拠になる。それが無くとも、人には記憶がある……! メモ帳を残すなり、ノートに書くなり、メールで知人に飛ばせば、それが証拠になっていく!」
「………………」
「………………」
流れるは沈黙……。
この後、2人は、3人は、どんなやり取りを行ったのだろうか?
その様子を、机に置かれていたいくつもの工具たちがひっそりと聞いていた。


工具たちは、まるで新品のように輝いていた。どれもハイクオリティ、実践で使える選りすぐりのものだ。
さすが未来、200年後の22XX年の工具と見てとれる。
ちなみに、2023年 令和5年度過去、おすすめの工具は。
ビットホルダー
・Anex ビットホルダー ABH-10
カラービットシリーズ
・Anex カラービット&エクステンションホルダーセット ACMH9-E
 エクステンションホルダー,+1,+2,+2,+3,-5,H3,H4,H5,H6
・Anex カラービット精密5本組 ACPM5-01
 +00,+0,+1,-3,-4
・Anex ダイヤモンド龍靭ビット スリムタイプ1本組+2
 65 ADRS-65または85 ADRS-2085または110 ADRS-2110
トルクアダプター
・Anex 電気工事用トルクアダプター ATA-M4
 M3,M3.5,M4,M5,M6
ネジブレーカー
・Anex ネジトリインパクト7本組 1903-NS1 ミニインパクトドライバー
 H1.5,H2.0,H2.5,H3.0,H4.0,M3~6,M2~4,ミニインパクトドライバー本体
ボールポイントレンチ
・Wara 950 SPKL ヘックス HF マルチカラー ヘックスキーセット 022210
 1.5,2.0,2.5,3.0,4.0,5.0,6.0,8.0,10.0
六角ラチェットレンチ(以下の3つから選択するのがベスト、Anex,TOP,SUEKAGE)
・Anex オフセットアダプター 19対辺19㎜ ラチェットレンチ ケース付 マルチセット AOA-19S3
 H10,H12,13,14,17,19,21,24
・トップ 4サイズ版ラチェットレンチ PPW-3 ラクラッチ
 8×10,12×13
・スエカゲツール 8IN1 リバースラチェットレンチ RWG-8A
 8,10,12,13,14,15,17,19
六角レンチソケットシリーズ
・トップ 電動ドリル用マルチソケットセット ECS-814S
 ECS-8,10,12,13,14
・トップ レースウェイ用ソケット ロングタイプ ECS-17L
 ECS-17L
・トップ 電動ドリル用マルチソケット ECS-19
 ECS-19
・トップ 電動ドリル用ソケット(インパクト対応) EDS-21
 EDS-21,EDS-22,EDS-24
・トップ 電動ドリル用 コンパクトソケット EDS-26C
 EDS-26C,EDS-27C,EDS-30C,EDS-32C
六角ラチェットレンチ ソケットセットを流用できるもの
・トップ ハンディラチェット 差込角9.5(3/8)RH-3S +ラチェットハンドル
 または トップ ハンディラチェット 差込角12.7(1/2)RH-4S +ラチェットハンドル
・トップ インパクトレンチ用 ジャンクアダプター スライドロック式 差込角9.5(3/8) EPW-3N
 または トップ インパクトレンチ用 ジャンクアダプター スライドロック式 差込角12.7(1/2) EPW-4N
・トップ インパクトレンチ用 ワンタッチアダプター(差込角9.5㎜)3/8 EPA-3
 または インパクトレンチ用 ワンタッチアダプター(差込角9.5㎜)1/2 EPA-4
 もしくはインパクトレンチ用 ワンタッチアダプター(差込角19.0㎜)3/4 EPA-6
・トップ 電動ドリル用(インパクト対応)マルチビットアダプター EPA-635-13
 または トップ 電動ドリル用(インパクト対応)マルチビットアダプター EPA-635-17
モンキーレンチ
・トップ ショートエコワイド薄型 軽量ワイドモンキー HY-49S
トルクレンチ
・E-Value プレセット型トルクレンチ(差し込み角9.5㎜または12.5㎜)20~110N・m(ETR3-110またはETR-200)
電工カッター
・オルファ MZ-AL型 オートロック式 大型カッター 168B
電工ニッパ
・ケイバ―(KEIBA)電工用薄刃ニッパー NH-218
ラジオペンチ
・エンジニア ラジオペンチ(穴付)PR-36 ストリップ用穴付スケア1.2㎜
オートポンチ
・新潟精機 SK 日本製 超硬チップ付自動ポンチ AP-M
電工ハンマー
・FUJIYA 貫通式ポケットハンマー 185mm HT17P-185
ドリル
・ビックツール 鉄鋼用月光ドリルセット SGK2-13
パイプカッター
・タカギ GISUKE パイプカッター スケア4㎜~32㎜ PC-200
・タカギ GISUKE ステンレス用パイプカッター替刃HSS SB-3018HS
・タカギ パイプリーマ パイプのバリ・面取り用 PPR-100 適応サイズスケア4~38㎜
配管の接合剤
・SK11 シールテープ 5m 13㎜幅×0.1㎜厚 SST-1305
・セメダイン 塩ビパイプ用A 接着剤 100g AR-066
電動インパクトドライバー
・マキタ 充電式インパクトドライバー TD173DRGX ブルー 18V
検電器
・「低圧交流」HIOKI(日置電機)3481検電器
・「伸縮式の交流専用高低圧検電器」長谷川電気工業 高低圧交流用検電器 HSS-6B1
テスター
・共立電気計器 KYORITSU デジタルマルチメーター KEW1019R(ハードケース)


電気の保全安全のためにおすすめの絶縁工具。
ドライバー
・Anex-1100 絶縁ビット 1本組 +1×100
・Anex-2100 絶縁ビット 1本組 +2×100
・Anex-2698 絶縁ビット 1本組 +2-6×98
ラジオペンチ
・クニペックス 絶縁エレクトロプライヤー 1000V 1396-200
ケーブルカッター
・クニペックス 絶縁ケーブルカッター ステップカット 1000V 9516-160SB
ラチェットレンチ
・トップ 絶縁ラチェットハンドル(差込角9.5㎜ 3/8)RH-3ZR
・トップ 絶縁エクステンションバー(差込角9.5㎜ 3/8)EX-3050ZR
モンキーレンチ
・ロブテックス(エビ印)モンキーレンチ(絶縁機能付きグリップ)S36


TO BE CONTINUD……

しおり