355 水の守り石ちゃん改め、精霊の守り石ちゃん
守り石ちゃんが、なんと!人は限られますが、お話できるようになりました!すご~いね。
〖新しい精霊王が来たら、また力を注いでもらって、守りを増やすってことね?〗
ジーニ様が守り石ちゃんに聞きます。
『ソノトオリナノダ♪パワーアップナノダ~♪』
「ふお~ぱわーあっぴゅ!しゅご~」
守り石ちゃんが楽しそうに言います。
『でもぉ、そうなると青葉たちだけの守り石じゃなくなるわねぇ?』
『さしずめ精霊の守り石でしょうか?』
結葉様とアイナ様がいいこと言いました!
『精霊の守り石ですか、いいですね』
「ね~♪」
元々の守り石を作ってくれた青葉ちゃんも賛成みたいです。
それにしても、これ可愛いな~♪お姫様みたい!
『あ、あの~?』
「うにゅ?ぽぽちゃん?」
どうしたの?
『もしかして、皆さん、その石とお話できてるだか?』
恐る恐る~って感じだね。でも、石ちゃんいい子だから大丈夫!
「あい!もりいしちゃん、いいこ!」
『そ、そうなんだか?おしゃべりできるなんて、すごいんだなぁ』
『じゃあさ、じゃあさ!石ちゃんじゃなくて、ちゃんと名前つけてあげたらどうだか?』
『そうだぁ。おはなちできるのに、おなまえなかったら、かわいそうなんだな!』
「ほえ?しょっか~」
ぽぽちゃんたち、すご~い!ナイスアイデア!
『オオ!ウレシイノダ!オナマエクレルノダ?』
〖そうね~いいんじゃない?ここまで意思があるなんて、既に妖精か精霊でも宿ってるんじゃないかしら?〗
「う?ちゅくもがみ、みちゃい?」
おばあちゃん、教えてくれたやつだね。
〖え?付喪神?神なの?〗
ジーニ様、びっくり?でも、ジーニ様も精霊さんか、妖精さんって言ったよね?
「ながいあいだ、だいじだいじ、しゅると、もにょにも、かみしゃまちょか、せいれいしゃんが、やどりゅんだっちぇ」
だから、何でも大事に使わないといけないんだよ?
〖へ~世界が違っても同じような考えがあるのね〗
「ね~」
びっくりだね~。でもきっと、どんな世界でも、物は大事に使いなさい。ってことなんだよ。
『それでぇ?何かいいお名前思いついたのかしらぁ?』
結葉様に聞かれたけど
「う?う~ん?おはにゃ、きりぇいだかりゃ、はなちゃん、ちようとおもっちゃけどぉ」
『俺様と一緒だな!』
「しょうにゃの」
はーちゃんの、華火とほぼ一緒。でも、そうするとね?なんだか⋯
『カワイイノニ、アツクルシイキガスルノダ~』
ありゃ~やっぱり?
『なんだ?聞こえないけど、なん言われた気がするぞ』
あはは~?はーちゃんてば鋭い~
『あは、はは。そ、それでは、他にはないのですか?』
アイナ様には聞こえてるから、引きつってるね。バレちゃうよ?
「う~んちょ、おはにゃ、きりゃきりゃ、おひめしゃまみちゃいだかりゃ、ひめは?」
『お姫様の「姫」でしょうか?』
「しょう」
『可愛くていいんじゃにゃいかにゃ?』
『そうですわね。可愛いと思いますわ』
アイナ様とニャーニャにゃんは大丈夫だって。石ちゃんはどうかな?
『ウン。カワイイノダ。キニイッタノダ♪ワタシハ、イマカラ、「ヒメ」ヨロシクナノダ、サーヤ!』
ぴっか~!!
「ふみゃ~あああっ」
『ふぎゃ~っ』
『『にいちゃ~んっ』』
光が~そうだったぁ
『えいっ!ですわ』しゅっ!
べちょん!『『ふぎゃっ!?』』
『仕方ない』ぶわあ~
『『『あ、あんれぇ?』』』
すぅーっ
『光がおさまってきましたわね。いい仕事をしましたわ』ふぅ~
『ナイスよぉ。アイナちゃん』
『ありがとうございますですわ。お母様』
『ふぎゃ?何がいい仕事にゃ!ご主人ひどいにゃ!』
「うぶぶ?」
お顔に何かがはっ着いたまま、もごもご!?
『ふぅ、間に合った』
『揚羽、よくやった』
『ありがとう。牡丹』
ガシッと握手の白黒コンビ
『今度は真っ暗なんだな!?』
『兄ちゃん!急に夜になっただ!?』
『何も見えないだよ~!?』
ワタワタするぽぽちゃん兄弟。
『あ。ごめん。忘れてた』
『今見えるようにする』パチンっ
『お、おお?明るくなっただ』
『『おお~朝なんだな』』
まだ目が慣れない兄弟はお目目ぱちぱち。
『闇で覆ったから』
『光届かなかった』
説明する白黒コンビ
『そうだっただか。ありがとうなんだな』
礼儀正しくお礼をするぽぽちゃん
『『ありがとうなんだな』』
続く弟妹。
『どういたしまして』
『もふもふ守る。当然のこと』
ニッコリする白黒コンビ。仕事をしたのは揚羽ちゃんだけなような?
『サーヤちゃんたちはどうし⋯あ~』
『あっ!サーヤちゃんのお顔が』
『ニャーニャにゃんのおちりだぁ』
「うぶぶ」
これ、ニャーニャにゃんかぁ。でも、そろそろ~
「うぐぐ」
くっくるち
『あらぁ?サーヤが窒息しかけてるかしぁ?』
『え?』
〖何のんびり言ってるの!気づいたら取りなさい!〗ベリっ!ぽいっ!
『ふみゃあ!?』ぽすっ
「ぷはぁ~」
おぉ、空気が美味しい~
〖サーヤ?大丈夫かしら?〗
「あ、あい。いきてりゅ」
ジーニ様のおかげで助かりました。ふぅ
『おかえりなさいませ。ニャーニャ』
『ただいまにゃ~⋯じゃないにゃ!ひどいにゃ!投げるにゃんて!しかもジーニ様までっ』
『ごめんないですわ。つい⋯』
〖悪かったわね。つい⋯〗
つい、なんだね
『ひどいにゃ~』
ありゃりゃ~
「にゃーにゃにゃん、あいがちょ」
おかげで助かりましした。
『ぐすっ。どういたしましてなのにゃ』
泣かないで?
『あんれぇ?誰だか?』
『ほんとなんだな。見たことないこなんだな』
『かわいいようせいさんなんだな』
ぽぽちゃんたちが誰かに気づいたみたいです。
見てみると、ふよふよ浮いてる可愛い幼女(手のひらサイズ)が。
「ほえ?だりぇ?かーいーにぇ」
青いフリフリドレスに緑色のおっきなリボンを頭につけたふんわりおかっぱ頭の妖精さんです。
『可愛い?嬉しいのだ~♪でも、ひどいのだ。たった今、素敵なお名前くれたばっかりなのだ!』
ぷんぷんって言いながら、なんかイタズラ成功したみたいな楽しそうなお顔してます。
ん?お名前?
〖その色、守り石と同じ青のドレスに、緑のリボン、鎖と同じ銀色の髪と目〗
『オレンジ色のペンダントしてるわねぇ』
『ジーニ様、お母様、それでは、この子はもしかして?』
『あわわわわ?』
まじまじとみんなで見つめると
『じゃ~ん!そうなのだ~姫なのだ!よろしくなのだ♪』バチンっ
ウインクしてポーズをとった可愛い妖精さんは
「ふにゃ?」
『『『えええええ?』』』
〖あ~、やっぱり〗
『あらまあ~また個性強そうねぇ』
『なんだか、ココロと気が合いそうですわね~』
『そうにゃね~』
『あわわわわわわ』
精霊の守石の妖精さん、姫ちゃんでした。
『うふふ~♪なのだ♪』