バナー画像 お気に入り登録 応援する

文字の大きさ

k-54

 川に風呂の水を汲みに行った時のことである、10メートルくらいの大蛇とマーマンが戦っていた。

 大蛇が鎌首をもたげたあと、口に何かをため、吐き出した。たぶん毒のブレスか何かだろう。マーマンが、それをモロにくらい、ジュワッっと溶けて即死した。

 こええええ!

 俺は一目散に馬車を引き返し、家に戻り、ドアの鍵を閉めた。布団の中でアッシュを抱きしめ、ガタガタ震えた。アッシュがクーンと鳴いて慰めてくれた。

 無理。あれは絶対無理。

 でも、風呂どうしよう……。

 とりあえず、どこかに居なくなってくれるのを待つしかないか。


 14:00
 はらへった……。

 とりあえず、恐慌状態を脱した俺は。卵を食い、パンをかじる。

 どうしよう……。

 とそこで、ハタと気がつく。

 こういうときのための、冒険者ギルドなのではないのだろうか。

 何でもかんでも遭遇するモンスターを倒すのは、RPGゲームの勇者だけである。

 俺は早速出かける準備をして、冒険者ギルドに馬車を出した。

 
 ◇◇◇


 俺は、ギルドのテーブルセットに腰かけ、ダンに力説していた。マジックボードに町、森、川を描き、川に丸をして大蛇の絵を描く。大蛇とマーマンの絵を描き、マーマンにバッテンをする。マーマンの鱗を持ってきたので、マーマンの絵と鱗を交互に指刺す。

 なんとかダンに伝わったようだ。お金のジェスチャーをした。討伐報酬をどうするのかってことかね。俺はダンに金貨を5枚渡した。

 するとダンは新しい討伐依頼書を紙に書き込み、掲示板にペタっと大蛇の討伐依頼書を貼った。なんだなんだと、強そうな冒険者たちが貼紙を見ていった。


 他力本願で申し訳ないが、誰かが倒してくれることを願おう……。

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 みなさんこんにちは! ここまでお読み頂きありがとうございます。

 ヤヴァイモンスターの登場です。こんな異世界嫌すぎる!?

☆告知☆

 2022年11月8日、本作コミック4巻の発売が決定しました!(KADOKAWAドラゴンコミックスエイジ様)

 「本作を応援したい」と思う人は、是非購入をお願いします。

 現在コミック4巻は、楽天ブックス様で既に予約受付中となっております。

 ツイッターの方にリンクはってあるので良ければ予約の方よろしくお願いいたします。

「楽天 商社マンの異世界サバイバル4」等で検索しても出てくると思います。
(毎回宣伝すみません。読んだ方はスルーしてくださいませ)

しおり