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キャラクター紹介(第五章終了時点)

 キャラクター紹介(第五章時点)

 桜井時久

 一円玉の交渉、資源回収と、ちょこちょこ戦い以外で金稼ぎを進めている主人公。これでも平和主義なのです。

 ちょっとした小遣い稼ぎになればと資源回収を始めたは良いものの、予想以上に儲かって結構金銭感覚が不安になりつつある。また、一円玉の交渉で百万デンという大金を手に入れるが、まずは溜まった借金などを返すなどに充てるためこれを使って豪遊しようとかはあまり考えていない。……少しくらいは個人的に使いますが。

 今回ラーメンを食べたことがきっかけで軽度のホームシック気味。だがそれによってエプリと少し腹を割って話す機会に恵まれる。落ち込んでいる時にこそ進展することもある。

 今章で家族構成が判明。実は時久が小柄なのは両親の遺伝。

 ブ〇ックサンダー大好き。基本こそ至高!! 異議は認める。偶然同郷の人、大葉鶫と出会うのだが、ブ〇ックサンダーの同士ということですぐに打ち解ける。ブ〇ックサンダー好きに悪い奴はいないのです!

 能力的にも性格的にも相性が良いと判断し、大葉を一緒に行こうと誘う。大葉の言う通り着々とハーレム展開になりつつあるが、現在誰に対してもラアァブではなくライクである。……誰かに対してはほんの少しラブ寄りかもしれないが。




 アンリエッタ

 なんだか久しぶりに登場した感のある女神。しかし出ていなかっただけで、裏では色々と動いていたことが明かされる。

 ようやく自身の華々しいゲームスタートを邪魔した相手を特定したと思ったら、今度はゲームに関わるのかよく分からないイレギュラーが出てきて内心お疲れ。それでも持ち前のプライドの高さから時久には内緒。神は人前で弱みを見せない。

 この世界の前の神とのいざこざの際に『勇者』が関わっていたかという時久の質問に、アンリエッタは沈黙で返した。

 時久に妨害者に気を付けるよう忠告し、現在は大葉のことについて調べている。




 エプリ

 今回もブレずに時久の護衛。ただ厳密には契約の範囲外ではあるが、ヒースの鍛錬に付き合うなど護衛以外のことも行っている。

 相変わらずの食いっぷりを発揮し、特にラーメンは気に入ったようで一人で四杯を軽く平らげている。……余談だがこれでも時久に気を遣っていて、腹八分で抑えているのが怖い所。食べようと思えばまだまだイケる。

 夜中に時久と二人っきりで話したことで、互いに少しだけ歩み寄った……のかもしれない。時久が金を貯める理由を知り、数少ない秘密を共有する仲に。イザスタさんと再会したらちょっぴり嫉妬されるかもしれない。

 幼少期からスラム育ちだったことが判明。やや年齢の割に小柄なことや平均以上に良く食べること、ちょっとした物音ですぐに目を覚ますことはこのスラム時代の影響が大きい。

 生来の風属性の才能により生き延びていたが、オリバーとの出会いによって運命が流転する。エプリにとってオリバーは、顔も憶えていない両親よりも大切な家族である。

 今回同行する約束をした大葉に対しては、食料問題がかなり重要なエプリとしては能力的にはとても有用なので同行自体は好意的。ただし最初のやり取りから、あくまで準護衛対象と考えている。……つまり、付きっきりで護衛する必要は無いという事だ。




 セプト

 治療は順調に進行中。エリゼ院長が読み違える程魔力量が多く、器具を早めに取り換えた以外は問題なし。その際シスター三人娘からまた色々吹きこまれているようで、時久としては不安だったりする。

 都市長の頼みでヒースから諸々聞き出そうとする際に、エプリから尋問の才能が有ると評される。ただセプトの場合普通に(傍から見たら人形めいた無表情少女が淡々と訪ね続けるという精神に負担のかかりそうな光景だが)聞いているだけなので、その手のことをご褒美と取れる相手には通用しない。

 また、闇属性を活用することでヒースの尾行の際にも高い適性を見せた。かくれんぼで無双するかもしれない。

 時久から小遣いを貰ったのだが、今のところ使い道がない。と言うより奴隷の物は主人の物という考えが根底にあるので、ただ預かっているという認識が強い。




 ジューネ・コロネル

 地味に今章交渉で動きまわっている商人少女。ヒースへの売り込み、都市長との交渉、時久の交渉をサポートするなど大忙し。

 ヒースから諸々聞き出そうとする際に、一緒にペアリングを売りつけている。ちなみに精神耐性や睡眠耐性等は間違いなく本物だが、ムード作りなどはあくまで自己責任。持っていき方はヒース次第である。がんばれヒース。

 都市長との交渉では始めから押されっぱなしだったが、アルミニウムの追加の際に都市長の痛い所を突いたのはジューネの実力。それによって金額は相当値上げされ、結果として百万デンの大取引に。

 盗品持ち込みの際は上手く事件にならないよう立ち回り、それでいてお得意様に次回の商談をまとめるなど強かに動いている。




 アシュ・サード

 最近用心棒と言うより教官になりつつある男。ヒースの鍛錬に時久達を巻き込み、それをきっかけにヒースと話す機会を作るなど色々気をまわしている。

 最近は前の雇い主であるドレファス都市長と密談をすることが多く、ジューネと別行動をとることが目立つ。しかしあくまで今の雇い主はジューネなので、交渉などではジューネ側に立つ。公私はそれなりに分けるタイプなので。

 服装や装備などは獣国ビースタリア風なのだが、実は直接行ったことはないという。そのくせ箸の使い方なども手慣れていて、獣国で作られているラーメンも食べたことがあるという。未だ謎が多い。




 ドレファス・ライネル

 今章でアルミニウムを時久から売り込まれる。預かって特性を調べた結果、希少性、実用性、危険性の三点を踏まえた上で時久に追加発注をするという行動をとった。結果として時久からアルミニウム十キロを百万デンで買い取っている。

 ジューネの指摘通り、アルミニウムはミスリルの代用品として使えるが、あくまで代用品な上に危険性も多少あるため個人で大量に必要とすることはあまりない。それでもドレファスには大量に必要とする理由がある。

 都市長としてノービスのために行動している。ドレファスのこの言葉に一切の嘘偽りはない。……その行為がノービス以外の都市にどのような影響をもたらすかは敢えて言わないが。




 ヒース・ライネル

 このところアシュとの鍛錬でボロボロになったり、セプトに淡々と尋問されたりと諸々酷い目に合っているヒースである。ちょくちょくアシュ以外の講義などを抜け出して夜中に帰るということを続けている。

 アシュの鍛錬が徐々に厳しくなっているが、それになんとかついていけている時点でかなりの実力者。実際に時久達と模擬戦をした場合、エプリとは実戦経験の差でやや分が悪いがセプトと時久にはだいたい勝つ。勿論絶対ではないが。

 惚れた相手の気を引くためにジューネからペアリングを買ったり、デートに使えそうな食事処を見繕うなど結構努力家であるが、その努力が実る可能性はかなり低い。

 またラーメンは純粋に気に入っていて、デート抜きにしてもちょくちょく通っている。店主の話では夕方には店を発っているというが、()()()()()()()()()()()()は何をしているんだか。




 大葉鶫(おおばつぐみ)

 高校一年。十六歳。身長百五十八センチ。体重は内緒っす! 少し赤毛が混じった茶髪を少し短めに切りそろえ、顔立ちは綺麗系と言うより可愛い系。上下濃い群青色のジャージに、袖から見える肌は軽く日焼けしていて、時久曰くいかにも運動か何かをやっているという感じ。

 イレギュラー。ゲームの()()()参加者ではない。参加者の証である痣は時久と同じく右手首にあるが、本来ローマ数字が刻まれる代わりにギザギザで歪な黒い丸が浮き出ている。そのため現在アンリエッタが調査中。

 時久の数日後に突如この世界に跳ばされ、現在までに様々な困難に遭遇している。ノービスの裏通りの一画に住み着いていたが、時久と出会いブ〇ックサンダーの同士として意気投合する。

 イレギュラーだが参加者共通の加護は所持しており、加えて『どこでもショッピング』の加護を持っている。これまで生き残れたのはこの加護といつの間にか持っていたタブレットのおかげだという。

 『どこでもショッピング』の()()()()()()大葉の買ったことのある物をどこでも再び買うことが出来る。物資の補給という点では非常に重宝され、貴重な地球産の品を手に入れられるということもあって商人から見れば喉から手が出るほど欲しがる能力。

 ただしこの加護の能力は()()()()いくつかの制限があり、その一つが品物のある世界の通貨しか使えないという点。この場合地球産の品を買うには地球の通貨が必要になる。そのため大葉はいずれ使えなくなると考えていたが、時久の『万物換金』は金であれば両替が可能なので実質制限をなくすことが出来る。

 ちなみに物を買う場合、値段がどのように決められているかは不明。

 イレギュラーなため直接担当に会った訳でもなく、能力などの説明は全てタブレットに記載されていたもの。突如かつ理不尽に跳ばされたことで元の世界に戻りたいという気持ちは強い。そのことや能力的な相性もあって時久達と同行することを約束する。




 月村優衣

 『勇者』として鍛錬の日々を送っていたが、明の計画に協力して“天命の石”について調べるため行動する。

 他の『勇者』との関係は食事の時に同席する程度には良好になりつつあり、イザスタの機転でマリーをほぼ専属メイド(見習い)に迎えてからは大分精神も安定しつつある。

 天命の石が一つだけしかないという事実を知って再び不安定になりかけるも、どうにか立ち直って問題に向き合おうと決意する。




 ◇◆◇◆◇◆

 これにて第五章は完結です。

 次章は話のストック補充のため、少し間をおいて投稿する予定です。楽しみにして貰っている皆様には申し訳ありませんが、少々お待ちいただきたく思います。



 この話までで面白いとか良かったとか思ってくれる読者様。完結していないからと評価を保留されている読者様。

 読者様の反応は作家のエネルギー源です。ここぞとばかりに投入していただけるともうやる気がモリモリ湧いてきますので何卒、何卒よろしく!

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