322 どうしようね?
大人たちがサーヤとおいちゃんの非常識に弄ばれている頃。
サーヤのお話はもういいかな?おいちゃん置いてくし。『おい!』と、とことこ抜け出して、
「はく~、みんにゃ~。めーめーしゃんちょこ、いこ~!」
『い~よ~。いこ~』
ハクたちとめーめーさんたちの所へ。
「めーめーしゃん、みんにゃ、だいじぶ~?」
『大丈夫~?』
みんなで聞いてみると
『め~。今のところ大丈夫よ』
『め~。そうだな』
『め~。ただね?トレントさん達に申し訳なくてね』
『め~。そうなんだよ。おれたちのせいで動けないだろ?』
めーめーさんが応えてくれます。
「しょっか~。みんにゃ、あいがちょ」
わさわさわさわさ
「うにゅ?だいじぶ?もりにいちゃとき、うごけにゃかっちゃ。けど、いまは、うごけりゅ、みんにゃちょ、あそべりゅ?」
わさわさ
「しょっか~。たにょちいから、だいじぶだっちぇ」
そっか~今は動けるもんね。
『め~。そうなの?』
『め~。そう言って貰えると』
『め~。だいぶ気が楽になるわね』
『め~。ありがとう』
わさわさ
「こちりゃこしょ。いっちぇりゅ~」
トレントさん達も楽しいってよかったね。
ぴゅい『でも~』
きゅい『ごはんとかは~?』
あっそうだよね。動けないもんね。
「ぽんぽん、すいちゃ?」
『め~。そうね~?とりあえず届く草は食べちゃったわね』
『め~。他の子たちはどうかな』
『わたし達も届く草は何とか食べれたぴょん』
『ただ、わたし達は、お肉が主食だから、いつもご主人に分けてもらってるじょ』
そうでした。リスさんだと思ってた時は、どんぐりとか食べるのかと思ってたけど、オコジョさん、実はお肉が好きなんだって。びっくりです。
「ちゃいへん!ごはん!」
『どうする~?』
ぴゅ『おいちゃん』
きゅ『まだつかまってるよ』
『めーめーさん達は、僕たちが』
『ほうれん草畑まで行ってくるよ』
フライとフルーがさっそく走って行きました。
『あとはオコジョさんだけど~』
『ぼくたちじゃ、おにくはムリ~』
『ひまそうなおとな、さがそ~』
みゃ~?『ひまそうにゃおとな?だれにゃ?』
きゅるる~ん『『『あっ!ひまというより~』』』
きゅるる~ん『『『『じゆうなおとななら~』』』』
自由なおとな?それで思いつくのは~?せーのっ
「むすびはしゃま~」
『結葉様だね~』
ぴゅいきゅい『『むすびはさまだ~』』
『『『むすびはさましかいない~』』』
きゅるる~ん『『『『『『『せいか~い♪』』』』』』』
わ~い!当たった~♪
『な、なんだか結葉様がすごい言われようなんだな』
『にいちゃん、結葉様はひまなんだか?』
『にいちゃん、むすびはさまは、えらいひとなんじゃないだか?』
『ん~?偉い人で間違いはないずなんだな~?』
純粋な疑問を抱くぽぽちゃん兄弟。まだまだ毒されてないようです。
そんなぽぽちゃんたちの背後から
『呼んだかしら~?』にゅう
『『『わ~!?』』』
突然現れたのはもちろん
「あ~むすびはしゃま~」
『ちょうどいいところに~』
ぴゅいきゅい『『さがしてた~』』
『『『むすびはさま。たいへんなの~』』』
みゃ~『そうなのにゃ~』
きゅるる~ん『『『オコジョさんたちのごはん』』』
きゅるる~ん『『『『どうしよう~』』』』
みんなでいっせいに結葉様に訴えます。
『み、みんな驚かないだか?』
『にいちゃん、結葉様はさっきの気にしないだか?』
『こころがひろいだ~』
ぽぽちゃんたちは、心臓に悪いだ~って言ってます。慣れだよ!慣れ!
『あらあら。そうよねぇ。このままじゃ食べるのも飲むのも大変よねぇ?』
結葉様もそうよねぇ。言ってくれて考えてくれます。その時
『『みんな~』』
ほうれん草畑に行ったフルーたちが、ほうれん草を抱えたマンドラゴラさん達と帰って来ました。
「おかいり~。いらっちゃ~い」
『お帰り~。マンドラゴラさんたちもありがとう~』
マンドラゴラさんたち頭の葉っぱをふさふささせて、いいんだよ~って言ってくれてます。
『あらあら。偉いわねぇ。取ってきてくれたのね?あっ!そうだ!山桜桃と春陽ならご飯分かるんじゃなぁい?』
「お~!しょっか~!」
いつもお世話してくれてるもんね!
『『『よんでくる~』』』
今度は妖精トリオがしゅぱっと飛んでいきました。
その間に
『う~ん。このままじゃ食べにくいわよねぇ?えいっ!』
ポコポコって、土が盛り上がって、ちょっとした台が出来ました。
「ふわ~!」
『これなら少しは食べやすいかしら?あと問題は~ご飯、見えてるかしらぁ?』
「ふあっ」
そうでした。もふもふがもふもふしすぎてお目目がどこだか分かりません。
『め~。確かに』
『め~。ほとんど見えないなぁ』
そうだよね~?どうしたらいいかな?
『お待たせしましたー!』
『お肉と皆さんの食器持ってきました!』
『『『もってきた~』』』
フルーたちが山桜桃ちゃん達を連れてきました。
「あいがちょ~」
『助かったわぁ』
『いいえ!ゲンさんがある程度、もふもふさんたちのご飯を、作り置きしてくれるようになったんです』
『氷花様のお陰で、えっと、冷蔵庫と、冷凍庫というのが出来たんですよ』
お~!そっか~
『呼んだ?』
ふわぁって抱きしめられました。
「あ~ひょうかちゃん」
『私たちも』
『いる』
「いらっちゃ~い」
『あらあら。女の子大集合ねぇ』
そういえばそうだね。
『氷花様のお陰で色々助かってます』
『ありがとうございます』
山桜桃ちゃんと春陽くん(お姉ちゃん、お兄ちゃんは大変だから、ちゃんと君でいいよってなりました)が、お礼を言ってます。
『いいのよ。私だってお世話になってるんだから』
優しいです!
『にいちゃん、なんでサーヤちゃん、驚かないだ?』
『にいちゃん、サーヤちゃん、とくべつなんだか?』
『わ、分からないだよ』
慣れだよ!慣れ!
『まあまあ、先にご飯あげましょう』
結葉様は時々、とってもいいこと言います。
『サーヤ?それ、褒めてないわよぉ?』
褒めてますよ?
『そうかしらぁ?』
そうですよ。
『あっそうですね。お水用の器も持ってきました』
『こちらはご飯用です。食べられそうですか?』
めーめーさんたち、何とか顔は近づけるけど、上手くいかなくていつもよりこぼしてます。
『め~。やっぱり匂いである程度の場所は分かるんだけど』
『め~。見えないと食べ辛いな』
そっか~。どうしようね?
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