15. シンドローム
朝になる。目が醒める。
いつもの通り学校へ。
いつもの通り無表情へ。
いつもの通り無関心へ。
変わってゆく。
いつもの通り授業へ。
いつもの通り無感情へ。
いつもの通り無感覚へ。
カワッテユク。
「先生がまっすぐ前見て歩いてたって」
妹が言った。
「私が?」
「うん」
前なんか見てない。
ただ、変化を受け入れてるだけ。
叫び声の代わりに無言の沈黙。