無料小説・小説投稿・登録サイト「ツギクル」トップ > 小説 > 30の遠い記憶 読み込み中・・・ お気に入り登録 応援する お気に入り登録 応援する 文字の大きさ 大 中 小 目次へ 前の話へ 次の話へ 13. 螺旋 螺旋階段、必死に上る。 何処までも続くと思えた。 必死にお父さんの手を追いかけて 置いていかれないように やがて振り返って手を握ってくれる。 「ほら、一段ずつ一歩づつ登れば早い」 そうは言っても、私の小さな足では、一段に二歩づつでやっと 必死に登った先で見えたのは― 広く広がる海と空。 風が頬を撫でていた。 しおり 目次へ 前の話へ 次の話へ この作品を通報する