293 もーもーさんたち
ちょっとした恐怖のお時間がありまして、遅くなりましたが、もーもーさんたちに会いに来ました。
「もーもーしゃんちゃち～！おあようごじゃいましゅ！｣
今日もしっぽフリフリ元気そうです！
『『も～』』
『サーヤ、みんな、おはよう』
『今日はもう少し早く来るかと思ってたわよ』
ありゃりゃ～言われちゃいました～。
「えへへ～ごめしゃい｣ぺこり
『ちょっとな、色々あったんだよ』
あったんですよ～
「きょうみょ、おいちいみりゅく、ちょうだいにゃ♪｣
『うふふ。もちろんよ。たくさん飲んで大きくなるのよ』
「あ～い！｣
もーもーさんのミルクは栄養たっぷり！きっと大きくなって、ぼんっきゅっぼんの女の敵に⋯
『無理だろ』
なんですか？おいちゃん。
『みんなもね』
もーもーさんが一緒に来たハクたちにも言ってくれます。優しいです。
『うん！ありがと～。それとね～』
ぴゅいきゅい『『いつも、おいちいミルク』』
『『ありがとう』』
『あんなおいしいの』
『はじめて～』
『た～くさん』
みゃ～『ありがとにゃ～』
「あいがちょ～｣
みんなでお礼を言います。
『あらあら。うれしいわね～』
『みんないい子ね～』
もーもーさんたちだっていい子だよ～。そうだ、サーヤ思ったんだけど
「おいちゃん。もーもーしゃんかりゃできりゅにょに、もーもーしゃんは、あいしゅ、たべりぇにゃいにょ？｣
すっごくおいしいのに、自分が作ったのに食べれないのはかわいそうだよね？アイスとかとっても美味しいのに！
『｢食べられないの｣だな。ら抜き言葉は気をつけような』
「あい｣
厳しいです。それで？
『どうだろうな？向こうにいた時はあげたことないけどなぁ。お前たち、食ってみたいか？』
おいちゃんが聞いてみると？
『そうね～。せっかく新しい世界に来たんだから挑戦してみたいわね～』
『そうよね～？私たちから色んなものができるのは知ってるけど、どんなものかは知らないものね～』
お～やっぱりもーもーさんも気になるんだね！
「よーぐるちょ！ちーず！｣
『チーズはこれからだな』
あっ、そうでした。
『バターも美味しかったよ～』
ぴゅいきゅい『『やいたパンのみに～』』
『『じゅわ～』』
『『『おいしかった～』』』
みゃ～ん『ココロまだたべてないにゃ～』
あらら。
「だいじぶ。たべられれりゅ｣
『惜しかったな。サーヤ。もう一息』
「えへ～｣
おいちゃんが頭なでなでしてくれました。ぐりんぐりんに近いけど。
『色々あるのね～』
『ちょっと食べてみたいわ～』
もーもーさんが興味津々です。今までは葉っぱとかだけだったもんね。
『ん～、じゃあ今あるのは、アイスと、ホイップした生クリーム、ヨーグルトだな。ちょっとずつな』
おいちゃん、生クリーム！サーヤも！
ぴょんっておいちゃんのあんよに抱きつきます！
『お前はあとな』
ぶーぶー
『そう、ほっぺた膨らますな。あとでお楽しみが待ってるからな』ニカッ
白い歯も眩しく笑ったおいちゃんが、頭わしゃわしゃしてきました。あとのお楽しみ？む～、じゃあ、ガマンする！
『えらいな。楽しみにしてろよ！』
｢あい！｣
楽しみだな～
『相変わらず、ほとんどお顔でお話してるね～』
ぴゅいきゅい『『ひっさつわざだから～』』
『『あい！しか』』
『『『いわなかったね～』』』
みゃ～『さすがにゃ！』
みんなして、なんですか？
そんなやり取りしてるうちに
『みんなでいただきましょう』
『そうね。あなた～！子供たち～！！』
もーもーさんが家族を呼んでました。
『なんだなんだ？』
『お～サーヤたち。おはよう』
「おあようごじゃいましゅ！｣
『『『『『おはよ～』』』』』
ご挨拶は大事だよね。
『どうしたの～』
『なになに～？』
『あれ～』
『なんかあるよ～』
ちびちゃん達も気が付きました。やっぱり興味津々です。お鼻近づけてクンクンしてます。
『私たちのミルクから出来たものなんですって』
『この世界に来たから食べられるんじゃない？って話になってね』
おいしいもん！作ってくれたもーもーさんが食べれ⋯
ギロッ
食べられないのはおかしいよね！
『なるほど』
『言われてみれば』
『『そうかも～』』
そうでしょ！？
『それじゃあ』
『いただきましょうか』
『『そうだな』』
『『早く早く！』』
『『『『『『いただきます』』』』』』
みんな少しずつ食べ始めました！もぐもぐ。どう？どう？
『あら～美味しいわね！』
『こんな風になるのね～』
『『美味いな』』
『美味しい～』
『はじめての味～』
そうでしょ？そうでしょ？
『ねえ、ご主人？』
『なんだ？』
アイスとか食べて、なにか思いついたみたいなもーもーさんが、おいちゃんに話しかけます。
『これなら、もっと濃いミルクの方がいいんじゃない？』
『そうね、色んな濃さのものとかで、それに合わせたものを作った方がいいんじゃないかしら？』
『は？』
「ほえ？｣
そ、そりゃそうだろうけど、もーもーさんたち？
『そりゃ、そうだろうけどな？そんなこと出来ないだろ？』
そうだよね？
『ん～？そんなことなさそうよ？』
『試しに搾ってみてくれない？』
『全部の乳房で』
『樽を変えてね』
えええ～？どういうこと？
『わ、分かった』
おいちゃんも訳分からないと言う感じで、樽を用意。おそるおそる絞ってみると……
『い、色が違う』
「お、おいちゃん、においも、ちやう…｣
くんくんくん。
おいちゃんが、お玉とコップを用意。飲んでみると⋯
『えええええ！？』
「ふあ！？｣
あ、味が
『ちがう！濃い？甘い？酸味が？』
「お、おいちゃん。こりぇ⋯｣
『な、生クリーム⋯』
だよね？まだ泡立ててないやつだよね？
ふら～あぁぁ
『わ～！おいちゃん！』
ハクが倒れるおいちゃんをバフっと受け止めてくれました。
ぴゅいきゅい『『たいへん！たいへん！』』
『ぼくたち』
『ジーニ様呼んでくる～！』
お家に走るフルーとフライ
『『『おいちゃん、しっかり～』』』
おいちゃんの周りを飛びまくる妖精トリオ
みゃ～『おいちゃんしっかりにゃ～』
肉球てしてしをするココロ。うらやましい⋯
じゃなくて、サーヤ怖いこと思いついちゃった…
「にぇ、にぇえ？｣
『う～ん、な、なんだ？』
おいちゃんが何とか起きました。
『あ、おいちゃん気がついた？』
ぴゅいきゅい『『よかった～』』
サーヤはビクビクしながらおいちゃんに思いついたことを言います。
「お、おいちゃん。もーもーしゃんが、こりぇなりゃ｣
『これなら？』
「こけこっこーしゃんちゃちに、たまご、あげちゃら、どうにゃりゅ？｣
しーん⋯
ふらぁぁ～
『わ～！おいちゃ～ん！』
ぴゅいきゅい『『ちっかり～！！！』』
『『『ジーニさまぁはやく～』』』
みゃ～『しっかりにゃ～！！！』てしてしてしてし
「う、うわぁ｣
『あらあら。そんなに驚くかしら？』
『ご主人もまだまだね～』
もーもーさんたち、大物です。
その後、駆けつけたジーニ様のお見立てにより、もーもーさんたちが進化したみたいだと判明。そして、やっぱり、コケコッコーさんたちも⋯
ふらぁ～バタンっ
『わ～！おいちゃ～ん！』
ぴゅいきゅい『『ちっかり～』』
同じことが起こりました。プリンがとって美味しくなりました。
うまうま。
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