290 今回は?
ピッカーっ
ぱしっ
「うに?」
『『『お?』』』
まぶちっ!て、なる前に誰かがおめめ隠してくれました。ぽぽちゃんたちのも一緒に隠してくれたみたいです。
そんなことできるのは誰かな?
もふっ
もふっ?はしっ!ぎゅう~
『サーヤ⋯まだ見えてないだろうに』
もふもふ!もふもふ!
『光が収まってきたようだな』
もふもふ!もふもふ!
『ふわぁ~もふもふだぁ』
『サーヤちゃんがもふもふ言うの分かるだなぁ』
『にいちゃん!ちいにいちゃん!すごいだよ!』
もふもふもふもふ!もふもふ~!
『ぽぽたち、目は大丈夫か?』
『今回は人数も多かったしな』
もふもふもふもふ~!もふもふ~!
『大丈夫なんだな。ギン様に、吹雪様、お二人で光を遮ってくれただか?』
『ぜいたくだ~』
『すごいだ~』
『『『ありがとうなんだな』』』
もふもふもふもふ!もふもふもふもふ~!
『なに、あヤツらはそもそも、私たちの友人』
『名付けも手伝うと言ったのに、何も出来なかったからな』
『この位はさせてもらわんとな』
『それにしても』
『『サーヤ⋯』』
もふもふもふもふ!!もふもふもふもふ~!!!
『すごいだなぁ』
『にいちゃん、サーヤちゃん目が見えないうちから、しがみついてただよ』
『サーヤちゃんがいっぱいいるみたいだぁ』
高速でギン様と吹雪様とを行ったり来たり。全身でもふもふを堪能しているサーヤ。
もふもふもふもふ~!うへへへへ~
『うわあ、にいちゃん、なんか不気味な笑い方し始めただよ』
『そ、そだなぁ。ギン様も吹雪様もいつもより大きくなってくれてるから、なおさらなのかもしれないだなぁ』
『にいちゃん、ちいにいちゃん、さーやちゃん、もとにもどるだか?』
『『さ、さあ?』』
もふもふもふもふ~!!ぐへへへへ~
『光も収まったし、元のサイズに戻ってみたらどうだ?離れるかもしれないぞ』
おいちゃんがサーヤからしてみたら要らない提案をしました。
『ゲンの言う通りだな』
『戻ってみるか』
おいちゃんのアドバイスに、それもそうだなと、しゅ~うぅぅ。と、元に戻ると、
「いや~ん。もふもふ~っ」
小さくなっていくもふもふに不満の声をもらすサーヤ。
『『サーヤ⋯』』
ギン様と吹雪様の諦めの声も届かず
「もふもふうぅぅぅ」
なおも無念の声をあげる
『『『サーヤちゃん⋯』』』
みんながかわいそうな子を、見る目です。
『さっきまでは、名付けで頑張ってたのになぁ』
『さっきから出る声は「もふもふ」と不気味な笑い声だけよ』
『いや⋯』
「あうぅぅぅ」えぐえぐ
『泣き声?も加わったぞ』
『そうね』
フゥとクゥも残念そうにいいながら、ギン様と吹雪様のしっぽを抱えて離さないサーヤを抱き上げると
『『いたたたた』』
ギン様たちがしっぽをひっぱられて悲鳴をあげる
「あうぅぅぅ。もふもふ~」えぐえぐ
悲鳴を聞いて仕方なくしっぽを放すサーヤ。
『サーヤ、ほら。名前つけた精霊さんたち、見なくていいのか?』
『みなさん、唖然としてるわよ』
『自分たちの変化に唖然としてるのか、サーヤに唖然としてるのか?』
おいちゃん、それを言っちゃあ
「あぅぅぅ。もふもふ~」えぐえぐ
もふもふを失ったショックで誰の声も届いてない?
『仕方ないなぁ。ハク~』
おいちゃんが泣き止まないサーヤを見て、ハクを呼ぶと
『なぁに~』
てってってっとやってくる。もふもふハク。
『サーヤを乗っけてくれるか?』
『もちろんだよ~。ほら、サーヤ~僕だってもふもふだよ~』
知ってるよ~
「はく~」えぐえぐ
『サーヤ~いらっしゃい』
は~もふもふ落ち着きます。
「もふもふ~」
『そうでしょ~』
ハクの背中にぺっちょりはっついて、もふもふ~もふもふ~
『ほら、サーヤ。落ち着いたんたら、あっちも見てやれ』
あっち?
『ねぇ、なんだか私たち強くなってない?』
『見た目は⋯あんまり変わってない?』
『そうね。でも、光は増してる?』
晴嵐、なるちゃん、氷花は見たままを話していると
『お肌が…』
『髪が…』
自分たちの体を触って確認していた牡丹と揚羽が驚いていた。
すると晴嵐たちも『『『えっ』』』と、慌てて確認しだしました。
『やだ、本当にお肌も明るくなってる!』
『スベスベよ!』
『ハリが!ぷるんぷるん!』
『ええっ!やだちょっと胸の位置上がった?』
『腰もしまってない?』
『お尻が上がってる?』
お互いの肌やら髪やら体やら触りまくって確認してます。
男性陣は赤くなって顔を逸らしてます。女性陣?それ、聞く?がくぶる…
『うふふ。女の敵がたくさん⋯』
フ、フゥ…?
『そうですね⋯』
ゆ、山桜桃お姉ちゃんまで?
〖ほんとよね。私も名前を捨てて新しい名を貰えば⋯〗ブツブツ
ジーニ様、それはダメだと思うよ
はっ!そういえば⋯⋯ちらり
『美しい⋯なんて美しいのでしょう。私は⋯』さらり
全身を自分で出した(であろう)全身が映る水鏡の前でポージングを繰り返し、自分の髪にうっとりと頬ずりする水影と
『ワハハハハ!見よ!この筋肉!力が滾るぜ!ワハハハハハハ』
水影とはまた違うポージングを繰り返すマッチョ華火。
『⋯ばっかじゃないの?暑苦しいな』
と、二人を冷えきった目で見る大ちゃんが⋯
「おいちゃん、こりぇ、さーや、みても、どうちていいか、わかんにゃい」
どうしろと?
『そ、そうだな。悪かったよ⋯』
『『『きゃーきゃー!』』』
『やだ、揉まないでよ!』
『そっちこそ持ち上げないでよ!
』
『やだ、掴まないでよ!』
『『すごい』』
『髪つやつやさらさら』
『肌ぷるぷるすべすべ』
『うふふふ 美しい』
『ワハハハハハハ』
『⋯暑苦しい』
これをいったいどうしろと?
『うん。茶にでもするか』
おいちゃん、現実を逃避した!
「しょだね~。はく~いこ~』
『そうだね~』
おやつも食べたいなぁ~。おいしいの~。ふぅ~ぅ。
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