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283 まずは?

落ち着いてきたので、ぽぽちゃんたちと、ついでにおいちゃんたちにも『『『ついで!?』』』ついでに『『『ひどい…』』』ごめんなさいします。

「ごめしゃい」ぐすっ
『ごめんなさい』うぅぅ
『『申し訳ない』』えぐえぐ
嫌いにならないで~ぇ。お願い。うっうっうっ

『わ、分かったから泣かないでほしいんだな』
ワタワタするぽぽちゃん。
『きらいになんかならないから大丈夫だぞ』
男前です。つくしちゃん。
『ないちゃ、めーっよ!』
かわいいです。なずなちゃん。
『まあ、程々に頼むだよ』
『そうだなぁ。あれはちょっと』
『こわかっただなぁ』
うぅぅ。ごめんなさい。

「あい。ごめしゃい」
『ごめんね』
『これからは』
『できるだけ』
『『『「がまんし(ち)ます」』』』
できるだけ···できるだけ······

『な、なんか頼りないだどもな?分かっただよ』
『うん。わかっただ』
『これから、よろちくね』
ちょっと諦めたように話す、ぽぽちゃんたち。ところで、ずっと気になってるんだけど

「どちて?」
頭をこてんってすると
『『『なにが、どちて?』』』
ぽぽちゃんたちも、こてんっ

「どちて、おいちゃんちゃち、ぽぽちゃんちゃち、だっこ?」
不思議です。ずっと抱っこです。

『それがだどもな?』
『おらたちも、よぐわからないんだな?』
『はなちてくれないんだな?』

そうなの?
「どちて?」

『だってな?』
『落ち着くんです』
『癒しだ~』
おいちゃんたちが、膝の上に一人ずつ、ぽぽちゃんたち乗っけてお座りしてます。サーヤたちはその前で正座中です。いたた···
よっこいしょ。よたよた立ち上がっておいちゃんのお膝に座ります。ぽぽちゃんのお隣です。
落ち着きます。ふ~

『サーヤ、何気にぽぽに抱きついたな』
「もふもふがまん。ぎゅーだけ。おちちゅく」ふーぅ
『あ、あの?』
なんですか?ふ~ぅ

『ず、ずるい』
『『うらやましい』』
フゥと精霊さんたちが泣きそうですが、ちびっ子の特権です。おいちゃんのお膝も落ち着きます。ふ~ぅ。

『それじゃあ、サーヤ、落ち着いたところで、いよいよねぇ』
「うにゅ?」
結葉様?いよいよ?
『精霊たちのお・名・ま・え♪やぁね~?忘れちゃったぁ?』
楽しそうに笑う結葉様…そうでした。お名前…

「ふぎゃ~あぁぁ」

『うぉっ!?』
『うぎゃ!?』

あっ、しまった

『サーヤ、急に大きな声···』
『な、な、な?』キーンっ
「ごめしゃい」
失敗です。ごめんなさい。よいしょ。よたよた···
よいしょ。今度はクゥのお膝です。つくしちゃんと片足ずつです。

『お?やっぱり名前決める時はオレなんだな?』アハハハ
クゥが笑ってます。揺れますよ。
「あい。ふぅ~」
フゥもこっち来て~。
『はいはい。よいしょ』
フゥも隣に来てくれました。準備OKです。フゥもクゥもクスクス笑ってます。

『それじゃあ!見せてもらいましょうか?』
「あい!」
がんばるよ!

『じゃあ、まずは?誰からお願いするんだ?』
「にゅ?」
だれから?決めてなかったよ。ぐるーって見て、それじゃあね~

「おとこにょこかりゃ!」

『『ぶふっ』』
「うにゅ?」
フゥ?クゥ?なんで笑うのかな?
『男の「子」、だか?男の「人」、じゃないだかな~?』
つくしちゃんが、え~?ってお顔してます。

「う?おんにゃにょこ、かりゃがよかっちゃ?」
『『ぶふぅっ』』
フゥ?クゥ?
『そういうことじゃ、ないんだどもな~?』
つくしちゃん、なんか、かわいそ~ってお顔で頭なでなでしてくれます。どちて?

〖あ~ちょっと残念なサーヤをなでなでするもふもふ♪かわいい~♪〗
〖お母様、たしかにかわいいですけど···〗
〖シア、無駄ですよ。これはもはや病気です〗

そして、少し離れたところでは
『お、おとこのこ!』
『この、いかついヤツに、おとこのこっ!』
『こ、この面構えで、おとこのこ···っ!』
風、雷、氷の精霊さんたちが···ぷるぷるぷる

『『『······』』』
固まる水と火と土の精霊さん

『よ、良かったじゃない?』
『そ、そうよね?』
『おじさんて言われるよりは?』
ちろりっ

『『·········』』
何も言えない火と水の精霊さん。土の精霊さんだけは
『···ボクは、おとこのこ、いける。二人は······ふっ』
あっ。鼻で笑った

『『『ぶふっ、もっダメっ···!お腹、痛い!』』』キャハハハハハ
風と雷と氷の精霊さんたちが、お腹を抱えて笑ってました。

『な、なんだよ!お前たちだって、おんなの子とか言われてるじゃないか!』
火の精霊さんがプルプルしながら言い返すと、

『フッ、私たちはいつまでも、おんなの子』
『フッ、その通り』
『『女は若く言われて、悪い気はしない』』ふんっ

雪と闇の精霊さんが、あんた何を言ってんの?みたいな雰囲気で火の精霊さんにやり返してます。

『ぐっ···』
言葉に詰まる火の精霊さん。まあ、こういう言い合い、余程の人じゃないと言い返せ···る人いるかも?二名ほど知ってるような?

〖なんでしょうか?〗
『お呼びでしょうか?』
〖『ふふふふふ』〗
いえ。なんでもございません。あれ?一人はここにはいないはずじゃ?
『ふふふ』
ぶるるっ

えっと、そうそう水の精霊さんは、
『お、おとこのこ、おとこのこ』
と、ブツブツ言いながら、地面に崩折れてます。
土の精霊さんは
『···いいんじゃない?ボクだけならまだ······ボクだけならね。ふふ』
と、トドメをさしてます。あっ火の精霊さんも倒れた

『なんだかな~。サーヤがすまん』
「うにゅ?」
おいちゃん、なにが?

『いいだよ。気にしたら、負けなんだな。きっと』なでなで。
「うにゅ?」
つくしちゃん?なんですか?
『なんでもないんだな』なでなで。

『『ぶふっっ』』
フゥとクゥまでなんですか?
「ぶー」
ほっぺた、ぶーだよ。

〖あ~ん、残念可愛い~♪〗
〖お母様···〗
〖こちらも充分残念ですね〗

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