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279 久々の

ひぎゃああああ!頭ばりばりばり!

『こら!サーヤ!髪と頭皮が痛むだろ!』

ふぉぉぉお!またお名前~!しかも、またいっぱい~!雪の床(絹さん作、敷物の上)ゴロゴロゴロ!

『サーヤ!お尻とぽんぽんから風邪ひくぞ!』

うぐうぐうぐ!誰か!誰か!お名前のヒントを~!膝まづいて天にお祈り!お恵みを~!

『神様なら三人もここにいるぞ。助けてくれそうもないけどな』
おいちゃんの目線には

〖あ~可愛い~♪サーヤこっち向いて~♪〗
飛び回って撮影するジーニ様。
〖お母様、こんなことをしていたのですね〗
〖さすが魔神ですね。無駄なことに情熱をかけ、とんでも魔法を編み出すのは相変わらずです〗
シア様、エル様···

えぐえぐえぐ。地べたに突っ伏して敷物をギューっ!

『サーヤ!敷物が痛むだろ!それにぽんぽんから風邪ひいても知らんぞ!』

ふぎゅう~うぅぅ。おいちゃんがひどい~!ぽんぽん冷えないようにダンゴムシになります。

『ゲンさん、容赦ないですわね~』
『あれはかわいそうにゃ~』
『『それもこれも···』』
じとーっ
『うふふ。久しぶりに見られたわね~♪サーヤの不思議おどり♪』
『お母様···』
『結葉様···』
はあ~ぁ。

うっうっうっうっ…
ダンゴムシから尺取虫になってやる~うぅ。むにょ~ん、きゅ。みにょ~ん、きゅ。

『なあに?それ~』
ぴゅいきゅい『『おもしろ~い♪』』
『『みょ~ん、きゅ』』
『『『びよ~ん、きゅ』』』
みゃ~『むずかしいにゃ~』
ちびっこ同盟みんなで尺取虫です。子グモさんたちは、絹さんに···
きゅるるん『『『『『『『むーむー』』』』』』』

ひと通り暴れたところで

『はいはい。サーヤ。また手伝うから』
『そうだぞ~。ほら、起きろ~。ゲンさんも!サーヤをあんまりいじめないでやって下さい』
フゥが頭をなでなでしてくれて、クゥが抱き起こしていつもの膝の上に座らせてくれます。

『すまんすまん。ついな』
ついで、あんなに?ひどい…えぐえぐ。

『な、なんか申し訳ないんだな。チビたちは別にいいだよ?』
『うん。サーヤちゃん。ないちゃ、めーっよ?』
『そうだ~。サーヤちゃん、おいらたち、だいじょうぶなんだな』

うぅぅ~
「ぽぽちゃんみょ、ちびちゃんみょ、やちゃちい~」
ぎゅーっしたくて、おててのばしたけど、届きません。
うぅぅ~

『ちびたち、サーヤちゃんのとこ行くだよ』
『『うん』』
そしたらぽぽちゃんたちが来てくれました。ぎゅーっ
ちびちゃんたちとぎゅーっです。

〖きゃ~っ!可愛いわ~♪ほら!ポポももっとくっついて~♪〗
〖お母様···〗
〖もはや、あれは病気ですね〗

神様たちが何か言ってますが、聞こえません。

「ふわあ~あぁぁぁ。ちびちゃんたちみょ、もふもふ~きもちい~♪」
『ほんとだなぁ』
サーヤと一緒にちびちゃんたちも抱っこする形になったクゥも感激してます。
『『え?え?なんだな?』』
もう、はなしません~
『ほんと~手放せない感じ~♪』
『い、いや?離してなんだな~』
フゥがどさくさ紛れにぽぽちゃんを抱きしめてうっとりしてます。そうでしょう。そうでしょう。
『うわぁ~もふもふまふまふ~♪』すりすりすりすり
『離してなんだな~』じたばた
『無理~♪』むぎゅう
フゥが仲間になりました。もふもふは正義だからね~
もふもふ同盟増殖中~

『お前たち、名前はいいのか?』
おいちゃんが、いらない突っ込みを···

『しょうでちた』
『そうだったな』
『もふもふ~』
『いや~助けてなんだな~』
フゥは、ダメですね。

『ちびちゃんたち、みちて?』
『サーヤに見せてやってな』

『『う、うん?』』

何を?ってお顔ですね。大丈夫。痛いことはしません。

『そういや、ぽぽたちは、何歳なんだ?』
クゥが聞きます。そう言えば?
『ん?オイラは八歳なんだな。弟が三歳で妹が二歳なんだな』

え?
「いもうとちゃん、おないどち。おとうとちゃん、おにいちゃん?」
がーん。

『惜しかったな。サーヤ。ねぇねは、しばらくお預けだな』
クゥがくすくす笑いながら言います。
「うぅぅ」
サーヤの方がちょっと背が高かったのにぃ。

『サーヤちゃん、お姉ちゃんになりたいだか?』
ぽぽちゃんが、かわいそう~って見てる気がします。
『サーヤちゃん、にしゃい?』
『サーヤちゃん、妹だったんだな~。よしよし』
弟くんになでなでされちゃいました。

『サーヤは、『ねぇね』って呼ばれたかったんだよな』
クゥが説明してくれます。
「あい」
残念です···

『サーヤちゃん、おんなじ、うれしいだな』にぱっ
「おんにゃじ、しょだね!」
そういえば同い年も初めてです!···たぶん?

『おいら兄ちゃんなんだな。妹ふえただな!めんどーみるだよ!いっしょに遊ぼうなんだな!』
「あい!」
楽しみだね!

『それで?見せてもらうのはもういいのか?』
クゥが面白そうに言います。
「う?まだだにょ」
そうでした。見せてもらわなきゃ。

「んっちょ、ちびちゃんたち、きりぇいな、ちゃいろ」
『そうだな。綺麗な茶色だな』
「もふもふ~♪」
『そうだな。気持ちいいな』
クゥも同盟仲間入りだね!

『な、なんだか?』
『なにが始まっただ?』
『がんばれ!ちびたち!』
ぽぽちゃん?

「ぽぽちゃんちょ、おんなじ、くりょいおめめ。くりょまめ…」じゅるり
『『ひいっ?』』
『オ、オイラの時と同じなんだな』
『サーヤ、やめてやれ~』
おっとっと。食べないよ。じゅるり

「くんくん。つちにょ、いいにおい、しゅりゅにぇ」
『土の匂い?あっほんとだな。ほっとする匂いだ』
「ぽかぽかなかんじだにぇ~」
どうしようかな~?

『くんくん』
『くんくん』
『ちいにいちゃん、におうだか?』
『わかんねぇだよ?』
『『う~ん?』』
ちびちゃんたち、二人でクンクンしてます。

〖あ~可愛い~♪〗
〖お母様···〗
〖シア、無駄ですよ〗


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