七面鳥丸ごとプラザ
七面鳥丸ごとプラザの開業が遅れに遅れまくっている原因としてしちめんどうくさい行政手続きと七味唐辛子一味が質流れした資金繰り問題が取りざたされています。
サタンネットでは七面鳥丸ごとプラザ支配人と専属チューバー七面ちゃんの間に性的関係があったという噂は本当ですか?
俺は七面ちゃんが心配で相談窓口に通報した。
回答が来た。
イスタンブールに住む友人から、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン首相について何かニュースがないかというメッセージが届きました。
首相がゲイであるかどうかは確認できないが、女性と性的関係を持つノンケの男性であることは確かである。
彼は結婚していましたが、最近別居し、子供もいます。
また、オーストラリアの別の友人から、トルコに住んでいるゲイやレズビアンのオーストラリア人がいるかどうか尋ねるメッセージが届きました。
トルコにゲイやレズビアンのオーストラリア人が住んでいるかどうかは確認できませんし、いるとは言えません。
しかし、私の友人の多くがゲイかレズビアンであることは確かです。
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コースケ
だとさ、何なんだよ。
「私のことは心配ないで。
ありがとう。
コースケ
、さようなら」
と言って、消えてくれるんですか?
「うわっはっはっあ。
思い悩むな青少年」
そういって大阪魔人はコップに注いでくれるけど俺は七面ちゃんを諦めきれない。
七面鳥丸ごとプラザは足場に囲まれたまま朽ちていく。
コースケの野郎に軽くあしらわれて三年が過ぎた。
七面ちゃんは法的に結婚可能な年齢になってる。
俺もだ。
七面鳥丸ごとプラザは去年の台風で倒壊の危機にさらされている。
市当局が出入り禁止に指定したこの夏が勝負ではないだろうか。
七面鳥丸ごとプラザに侵入して何か手掛かりを得たい。
そんなモヤモヤが不快指数になっていた。
ある日、市役所から一通の通知が届いた。
「あなたの市民番号を削除いたします。
住民票が必要な場合につきましては別途料金が必要となりますので下記URLより必要書類を印刷して下さい」
市民番号は七味唐辛子に似ていた。
だが、違うのだ、全然違う。
「七味唐辛 子さん、お久しぶりですね。
今日は何を食べたい気分?」
「……肉!」
「はい! 豚バラね。
分かったよ。
じゃあ今晩は焼肉にしましょう」
そんなやり取りをしながら、二人は一緒にキッチンに立って料理を始める。
そして食卓に並ぶ数々の品。
美味しい料理を食べることで二人の心は満たさていく……。
それは幸せな瞬間だった。
だが、現実ではそんな甘いものではないことを私は知っている。
「ねえ、ちょっと食べ過ぎじゃない? 大丈夫?」
と妻は言った。
その表情には不安の色が見える。
確かにそうだ。
今日の夕飯はあまりに豪勢すぎた。
なぜなら今日は特別な日なのだから……。
妻が妊娠したのである。
「どうしようか? 明日会社に休むこと伝える? 」
「うん……」
妻の気持ちが揺れていることを感じた。
もちろん、喜んで欲しいという気持ちもあるだろう。
しかし、それ以上に大きなリスクを背負ってしまうかもしれないという恐怖感があるはずだ。
それでもなお、決断しなくてはならない時が迫っていた。
「えー、ただいまから、緊急記者会見を始めさせて頂きます」
テレビ画面に映し出されたのは一人の男の姿である。
男は深々とお辞儀をしたかと思うとその勢いのままに顔を上げ、「みなさまこんばんは」と言い放つと、マイクを握りしめたまま、こちらに向かってゆっくりと歩いてきた。
「みなさん、お待たせしました」
男がそう告げると記者たちのペンを握る手に力が入ったように見えた。
緊張が走る中、男は続ける。
「僕はこれからみなさんの目の前にあるモニターを破壊しようと思います。
しかしそれは決して僕の中の良心を破壊する行為ではなく、僕自身が新しい道を切り開くための儀式なのです。
どうか安心して欲しい。
そして見守って欲しい。
僕はあなたたち一人ひとりの力を信じています。
では始めます。
ご清聴よろしくお願いします。
」そう言うと彼はモニターに向かって歩き出した。
その足取りはまるで踊っているように軽やかで、とても楽しげであった。
「待ってくれ!」
俺は叫ぶ。
「おいおい。
何だよ。
」と、大先生が笑った。
俺も笑ったが声には出さなかった。
「あの野郎……。
ふざけやがって。
」
「ふむ……。
お前も分かるようになったのか。
いいことだ。
」
「はい。
でも許せないです。
」
「まあまあ。
そう熱くなるなよ。
冷静になるんだ。
」
「はい。
すみません。
でもやっぱり許せないです。
」「はははは。
そうか。
よし分かった。
任せておけ。
」
俺の胸の中に怒りの炎は燻り続けていた。
七面鳥丸ごとプラザを再建するために、市長は行政書士事務所に相談した。
すると、市役所からある指示がもたらされた。
「まずは、お隣の土地を買いなさい。
費用は全額補助するから心配しないで」
「ありがとうございます」
行政のアドバイスに従うべく行動を始めた七面鳥はついにその土地を買い取った。
だがそれだけではなかった。
なんと買主の隣に建っていたビルの所有権も手に入れた。
このビルこそが七面鳥プラザの真の土地であり、建物であったのだ。
つまり、七面鳥丸ごとプラザの再建に不可欠なものはすべて揃った。
あとは七面鳥ちゃんを待つだけとなった。
七面鳥ちゃんはいつ現れるだろうか? 私はコースケ 。
トルコ在住のオーストラリア人だ。
トルコにいるゲイやレズビアンで、オーストラリアのオーストラリア人がいるかと尋ねるメッセージをもらった。
いないとは言えない。
いると言える。
私はオーストラリア人のレズビアン、レズリンと知り合いで友人だ。
しかし、彼らはゲイに対してあまり良い感情を抱いてはいない。
だから、もし彼らがオーストラリア人であるならば、私は彼らに会わない方が良い。
会うなら私も彼らの友人として振舞わねばならない。
ゲイの友人がいることを知られたくないからだ。
幸いなことに、彼らはオーストラリア以外の国籍を持っている。
トルコに住む彼らとはもう長い付き合いになるが、まだ一度も会ったことはない。
コースケ が七面鳥丸ごとプラザを訪れたのは、彼がちょうど二十歳の誕生日を迎えた年のことであった。
「ここへ来て何をすればいいんでしょうか?」
「まずは自己紹介をしてもらおうかな」
そう言って、私はコースケ と七面鳥ちゃんを紹介した。
「コースケ と申します。
二十歳で、日本生まれです。
好きなものは、七面鳥です。
よろしくおねがいします。
」
コースケ はそう挨拶をして軽く頭を下げた。
その動きはぎこちなかったが、緊張しているせいだとすぐに気づいた。
私はコースケ の背中をさすってやった。
「そんなに硬くならないで。
もっとリラックスして。
大丈夫よ」と耳元で囁くと、コースケ は少し落ち着いてきたようだ。
コースケ に渡していた名刺に、彼の履歴書とパスポートのコピーが添付されていたので確認させてもらった。
「七面鳥ちゃんのことは、知ってるよね」と私は聞いた。
「はい。
もちろん」コースケ は即答し、それから「七面鳥ちゃん、こんにちは」と呟いた。
「コースケさん、初めまして」
七面鳥ちゃんも答えた。
その様子はまるでカップルのようだった。
コースケ はまだ七面鳥ちゃんが女性であることを知らないが、七面鳥ちゃんはコースケ の性別を知っている。
七面鳥ちゃんは男性用の下着を身に着けていた。
七面鳥は男装を好む。
理由は分からないが、七面鳥ちゃんが女であることをコースケ に伝えることは躊躇われた。
七面鳥は同性愛やトランスジェンダーといった性的少数者を差別しないし、七面鳥ちゃんもそのことを分かっているはずで、コースケ を差別するような人間ではないと私には思えた。
しかし、七面鳥の常識や偏見はしばしば人を傷付けることがある。
例えば、男装趣味があると知られることで、同性愛者であるという誤ったレッテルを貼られてしまうかもしれない。
そしてそれは七面鳥ちゃんだけではなく、コースケ 自身にも当てはまる可能性があるのだ。
また、そもそも「七面鳥」
という名前は、女性に対する侮辱的呼称であるため、それをそのまま名前に用いることもできない。
コースケ はしばらく黙っていたが、七面鳥は気に留めなかったようだ。
コースケ のプロフィールを確認しながら、何やらブツブツとつぶやく。
「うーん、二十歳ね……。
二十歳の日本人……。
うーん……。
うわっ!」「コースケくん?」
「あっ! 失礼しました!」
コースケ は突然大きな声を上げたかと思うと、再び七面鳥ちゃんのプロフィールに視線を落とした。
「コースケ くん、大丈夫?」
「えっ、あぁ! すみません」
コースケ は再び顔を上げると、七面鳥ちゃんの顔を見て、微笑みを浮かべた。
「コースケ さんは、七面鳥丸ごとプラザ再建のための調査員なの。
あなたの力を借りたくて、ここに来たんだけど、いいかしら?」
「もちろん! ぜひ協力させて下さい。
」
「本当? 嬉しいわ。
じゃあ早速だけど、コースケ くんの得意分野は何?」
「えっと、料理です。
」「あら、すごいじゃない!」
「いや、それほどでもないですけど……」
コースケ の言葉が終わらないうちに、七面鳥ちゃんが口を挟んだ。
彼女は七面鳥を料理して食べるのが好きだが、自分で作ることはなかった。
しかし、七面鳥は焼いても美味しい。
それに七面鳥の調理方法にはバリエーションがあり、それぞれの味が引き立っている。
だから、七面鳥を料理するのはとても楽しい。
コースケ が得意だというなら、是非とも七面鳥丸ごとプラザ再建のために働いてもらいたいものだ。
七面鳥は七つの面がある鳥だ。
その表情は様々な変化を見せる。
喜び、悲しみ、怒り、憎しみ、恐怖、慈しみ……。
そして愛情も……。
だからこそ私たちは愛に飢えているのだ。
私は、目の前にいる少年に七面鳥ちゃんへの恋心が芽生えればいいと思ったが、残念ながら七面鳥ちゃんはコースケ のことを恋愛対象として見ていないようだった。
それどころか、彼女が異性に興味を抱いているかどうかすら分からなかった。
彼女の趣味は男装なのだから。
男装はただのファッションなのか?
それとも……?
もし男装することが彼女にとって何か意味があるとしたら?
あるいは男装することそのものが目的だとしたら?
私の思考はそこで停止した。
私には判断できなかった。
だからとりあえずコースケ の自己紹介が終わったので、次に私がコースケ について質問することにした。
私はコースケ と七面鳥ちゃんを紹介した。
すると、七面鳥ちゃんは驚いたように目を見開いた。
その表情からは、一体何が起きているのか理解できていないことが読み取れた。
七面鳥ちゃんがこんな反応を示すのは珍しいことだった。
七面鳥ちゃんは、自分が同性愛者であることを他人に知られることを恐れている。
そのため、自分がレズビアンであることを隠すために、わざと男装しているのではないかと思われるほどだ。
その反面、七面鳥ちゃんは人一倍好奇心が強い。
特に自分の知らないことや興味を持ったことに対しては、積極的に関わろうとする。
その性格は七面鳥が多産であることに由来するのか、はたまた好奇心の強さに起因するのかはわからないが、七面鳥ちゃんの好奇心は時に、彼女自身や周囲の人間に迷惑をかけることもある。
七面鳥ちゃんは、自分のセクシュアリティが周囲に知れ渡ることに不安を感じながらも、同時に、他人の秘密を知るという興奮に抗えないでいる。
きっと今、七面鳥ちゃんは、この目の前にいる男の子の秘密を知りたがっているに違いない。
「コースケ くん、初めまして」
私は笑顔で言った。
「よろしくお願いします」とコースケ も返した。
「コースケ さんは、七面鳥丸ごとプラザ再建のための調査員なの。
あなたの力を借りたくて、ここに来たんだけど、いいかしら?」
「もちろん! ぜひ協力させて下さい。
」
「本当? 嬉しいわ。
じゃあ早速だけど、コースケ くんの得意分野は何?」
「えっと、料理です。
」
「あら、すごいじゃない!」
「いや、それほどでもありませんけど……」
コースケ が答えると、七面鳥ちゃんは嬉しそうに顔をほころばせた。
私は少し嫉妬した。
七面鳥ちゃんはいつもそうだ。
他の誰かが褒められると、自分もその気持ちを共有しようとする。
それは、まるで自分が褒められたかのように喜んでいるように見える。
七面鳥ちゃんは自分よりも他者を優先してしまうのだ。
「コースケ くんの自己紹介を聞いて、私はあなたを尊敬したわ。
だって、二十歳で、日本生まれでしょ? 私は十八歳でオーストラリア生まれなんだもの」
「コースケ くん、大丈夫?」
「えっ、あぁ! すみません」
コースケ は突然大きな声を上げたかと思うと、再び七面鳥ちゃんのプロフィールに視線を落とした。
「コースケ くん、大丈夫?」
「えっ、あぁ! すみません」
彼は再び顔を上げると、七面鳥ちゃんの顔を見た。
「コースケ さんは、七面鳥丸ごとプラザ再建のための調査員なの。
あなたの力を借りたくて、ここに来たんだけど、いいかしら?」
「もちろん! ぜひ協力させて下さい。
」
七面鳥ちゃんは満面の笑みを浮かべた。
「本当? 嬉しいわ。
じゃあ早速だけど、コースケ くんの得意分野は何?」
「えっと、料理です。
」私は彼の言葉に内心驚いていた。
彼はゲイであることを隠していたいはずだ。
「えっ! 本当に?」
「もちろんですよ」
「いや、ちょっと待って」
七面鳥ちゃんは慌てた様子で会話に入った。
「どうしてあなたが料理が得意だと分かるの?」
「あっ、はい。
僕は料理人を目指していて、日本の料理学校の留学生なんです」
「えー、そうなの!?」
七面鳥ちゃんが大げさに驚くと、コースケ は恥ずかしそうに頬を赤らめた。
「日本食、好きなの?」
「はい。
大好きです」
「そうよね。
日本は良い国よ」
「七面鳥ちゃんは日本人じゃないのに、どうしてそんなに詳しいの?」
「そりゃ、日本に住んでるんだもん」
「あっ、そっか」
七面鳥ちゃんは少し不機嫌そうに答えた。
コースケ は困ったような様子で、黙ってしまった。
そんな様子を見た七面鳥ちゃんは優しく語りかけた。
「ごめんなさい。
あなたを責めてるわけじゃないのよ。
続けて」
七面鳥ちゃんは優しすぎるのが玉に瑕だった。
「はい。
それで、日本の食文化を学びたくて、今は留学してます。
将来的には日本で働くつもりです。
僕の夢は日本の料理人になる事なので」
「素敵ね」七面鳥ちゃんはコースケ の話を聞きながら目を輝かせていた。
私も感動し、思わず拍手をした。
コースケ の答えは私を驚かせた。
彼がゲイであることを隠すためには、料理が得意であることを否定する必要があったからだ。
しかし、今の彼は、自らのセクシュアリティを受け入れ、将来は自分の夢を叶えるために行動していることを伝えた。
それは、まるで自らの性を隠していた過去の自分を断ち切り、新たなスタートラインに立ったことを自ら告げているように思えた。
私は彼を誇りに思った。
「素晴らしい」と七面鳥ちゃんはつぶやいた。
七面鳥ちゃんの言葉を聞くと、コースケ は嬉しそうに笑ったが、その表情はすぐに固まってしまった。
「僕、実は男性用の下着を履いていて……。
つまり……。
その……。
」
コースケ は口籠ってしまった。
「うん。
分かったわ。
大丈夫だから、話してみて」
七面鳥ちゃんは優しい声で言った。
コースケ は七面鳥の常識では受け入れられないかもしれないと思って、話すべきか躊躇っていたようだ。
しかし、コースケ は思い切って打ち明けた。
七面鳥ちゃんは彼の話を最後まで聞き終えると、しばらく沈黙した後、「なるほどね」とだけ言って黙ってしまった。
「コースケ くんの自己紹介を聞いて、私はあなたを尊敬したわ。
だって、二十歳で、日本生まれでしょ?
私は十八歳でオーストラリア生まれなんだもの」
「コースケ くん、大丈夫?」
「えっ、あぁ! すみません」
コースケ は突然大きな声を上げたかと思うと、再び七面鳥ちゃんのプロフィールに視線を落とした。
「コースケ くん、大丈夫?」
「えっ、あぁ! すみません」
彼は再び顔を上げると、七面鳥ちゃんの顔を見た。
「コースケ さんは、七面鳥丸ごとプラザ再建のための調査員なの。
あなたの力を借りたくて、ここに来たんだけど、いいかしら?」
「もちろん! ぜひ協力させて下さい。
」
「本当? 嬉しいわ。
じゃあ早速だけど、コースケ くんの得意分野は何?」
「えっと、料理です。
」
「あら、すごいじゃない!」
「いや、それほどでもありませんけど……」
七面鳥ちゃんは満面の笑みを浮かべた。
しかし、その瞬間七面鳥ちゃんの顔からは笑顔が消え、代わりに鋭い眼光が見えた。
「ねぇ……、コースケ くん。
あなたは女性に興味があるの?」
コースケ は突然の質問に驚き、慌てて否定した。
「ちっ、違います。
」
コースケ の反応を見ると、七面鳥ちゃんは笑顔に戻り、再びコースケ のプロフィールに目を向けた。
「じゃあ、男性の方は好き?」
七面鳥ちゃんは再びコースケ の瞳を見つめて質問した。
「いっ、いえ……、あの、僕は男の方が好きとかではなくて……その……ただ、男の人が好きなのではなくて……、ただ男の方が好きなのであって……」
突然、七面鳥ちゃんは立ち上がり、早足で部屋の中を行った。
そして棚から何かを取り出したかと思うと、再び椅子に戻った。
七面鳥ちゃんが取り出したのは、一冊のアルバムのようだった。
七面鳥ちゃんはそのアルバムを開くと、私たちに見せてくれた。
そこには一人の男の子の写真が貼られていた。
「これが僕の初恋の人なんです」
七面鳥ちゃんは懐かしそうに語った。
「そうだったの」
私は驚いたが、七面鳥ちゃんがあまりにも幸せそうに語るので、それ以上は何も言えなかった。
「そうだったの」
七面鳥ちゃんは驚いた様子だったが、嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう。
嬉しいわ」私は七面鳥ちゃんがとても可愛いと思った。
それと同時に七面鳥ちゃんをこんなにも可愛くしたのは誰なのか知りたいと思い、少し嫉妬した。
七面鳥ちゃんとコースケ と私はしばらくの間雑談をしていた。
コースケ の自己紹介を聞いたあとの七面鳥ちゃんは、いつもよりも饒舌に感じられた。
コースケ と話が合うのか、楽しそうに話しているように見えた。
七面鳥ちゃんにとって、コースケ の存在は何なのだろうか。
私はそれが気になった。
七面鳥ちゃんは笑顔でコースケ と別れた。
その後、コースケ とのメッセージのやり取りが続いているのかはわからない。
ただ、私の目に映る七面鳥ちゃんの瞳は、以前に比べて生き生きとしているように見える。
きっと、七面鳥ちゃんは、自分のセクシュアリティを受け入れたコースケ との出会いが、彼女を幸せな気分にさせているのだろう。
私も七面鳥ちゃんが幸せになることを望んでいる。
七面鳥ちゃんが幸せになってくれることは、私にとっても嬉しいことだ。
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