ある日の父の日日記 番外編
女の人にありがとうする日から少し経ちました。
「にぇーにぇー、じーにしゃま、ふぅ~」
『なあに?』
〖どうしたの?サーヤ〗
ひょいってジーニ様に抱き上げられました。
「あにょにぇ、おちょこにょ、ひちょに、あいがちょ、しゅりゅひ、ありゅ?」
『男の人にありがとうする日?』
「あい。おんにゃにょ、ひちょ、こにょまえ、あっちゃ」
〖そうよね。みんなからプレゼントもらったものね〗
「あい」
がんばったよ!
『男の人に感謝する日ねぇ?あったかしら?』
〖ないわね〗
「にゃいにょ!?」
女の人はあるのになんで!?
『そう言えば、なんでかしら?』
〖さぁ?でも、ないなら、やっちゃえばいいんじゃない?〗
「しょっかぁ!じーにしゃま、てんしゃい!!」
すごいすごいと手をたたくと
〖ほんと?ありがとう!〗
むぎゅーっっ!しまった~!
「むーむーっ」
久々のむぎゅー攻撃です!てしてし。
『ジーニ様ぁ?何してるのぉ?サーヤ死んじゃうわよぉ』
そう言ってひょいっと助け出してくれたのは結葉様でした。
「ぷはーっ」
空気、おいしい…
『大丈夫ぅ?サーヤ~』
「あい」
危なかったです
〖あ~んごめんなさい!〗
「あい」
大丈夫だよ。
『それでぇ?何を話してたのぉ?』
「あにょにぇ…」
かくかくしかじか。さっきまでのお話をします。
『なるほどぉ それじゃあ、私も手伝うわぁ』
「あいがちょ。あちょは、はく~!みんにゃ~ちびっこどうめい、しゅーご~」
来て来て~
『どうしたの~サーヤ~』
ぴゅいきゅい『『なに?なに?』』
『『また何かするの?』』
『なになに~?』
『たのしいこと』
『する~?』
みゃ~『なんにゃ~?』
みんなハクに乗ってきました。ハクの頭の上から背中まで満席です。
「あにょにぇ~」
かくかくしかじか
『そっかぁ じゃあ、今回はお父さんにお礼できるんだね~』
ぴゅいきゅい『『おとうしゃん、なによろこぶ?』』
『今回もまた』
『ナイショでしょ?』
『そうだよ!』
『ナイショがいいよ!』
『びっくりだもんね!』
みゃ~ん『おっきいごしゅじんと、ねぇねのひは、おわっちゃったにゃね~』
ココロだけちょっとしょんぼりです。ん~
『あらぁ、そんなのまだほんの少し前のことだから、一緒にやっちゃえばいいのよぉ』
みゃ~みゃ~!『ほんとにゃ?ありがとにゃ!』
「むすびはしゃま、しゅごい!てんしゃい!」
『あらぁ嬉しいわぁ』
ほっぺすりすりです。えへへ。
〖う~悔しい!私もほっぺすりすりしたい!〗
『ジーニ様はさっきしたでしょぉ。むぎゅーってぇ』
おろおろ。頭の上が何やらパチパチ…
『ね~でも、今回はどうするの~』
ぴゅいきゅい『『そうだね』』
『今回はおいちゃんに』
『頼れないよ~』
『あっ』
『そっか』
『ないしょだった』
みゅ~『こまったにゃ~』
『そうだったわ』
『私たちぃ、食べ物作ってもゲンにかなうわけないしねぇ』
〖それは食べ物に限らないわよ。この間のも、ゲンが考えたんでしょ?〗
「あい」
おいちゃんはスーパーヒーローだからなんでもできちゃいます。
きゅるる~『みんな集まってどうしたの?』
「あっ!きぬしゃん!」
きゅるるん『『『なになに?』』』
きゅるるん『『『『どうしたの~?』』』』
「あにょにぇ~」
かくかくしかじか
きゅるる『そういうことなら、手伝うわよ』
きゅるるん『『『まえとおなじなら』』』
きゅるるん『『『『おぼえてるよ』』』』
「お~みんにゃ、しゅご~い」ぱちぱちはくしゅです。
『そしたらまた~』
きゅいきゅい『みずのようせいさんたちとぉ』
ぴゅいぴゅい『こんどはあおばちゃんたちもぉ』
『いっしょに』
『材料探しに』
『『『いこう~!』』』
みゃ~ん『ココロも~』
『じゃあ、青葉達にお願いしなきゃねぇ』
『山桜桃ちゃんと、レンゲ女王達にも声掛けましょうか』
〖そうねぇ、ゲンがいないから人数で補わないと〗
「おいちゃん、ひちょりで、にゃんにんぶん?」
〖ほんとにねぇ〗
『ゲンがいない生活がぁ』
『もう考えられないですね』
きゅるる『ほんとね』
「あい」
一家に一台、おいちゃん必要。
『なんだぁ?呼んだか?』ひょいっ
「お、おいちゃんっ」わたわた
今一番来ちゃいけない人が!
〖あら、ゲン。今、ゲンがいないともう、生活が出来ないわねって話してたのよ。ね?〗しれっ
『そ、そうです』カチカチ
フゥ、バレバレ~
サーヤだって!
なんと、フゥまでお顔でお話。
あ、あら?おかしいわね
『ゲンが作るものはみんな美味しいしねぇ~』
きゅるる『ゲンさんがいないと美味しいもの食べられない』
おお、大人たちはシレッとしてる!
さすが、おちょにゃにょ、よゆー。
『な、なんだよ。なんにも出ないぞ?また女子会に何か作れって?』
おいちゃん、前、大変だったもんね。お料理。
すっごく美味しかったわよ!
『いいわね~お願いしていいかしらぁ?』にやにや
結葉様、楽しんでる~
結葉様はいつもじゃない?
たちかに~
『女子会ってハクたちは女子じゃないだろ?』
うっ何とかごまかさなきゃ!えっとえっと
「はくみょ、すいみょ、ちっちゃ、おちょこにょこ、きょうだけ、おんにゃにょこ!にゃにょ!」
サーヤ、何言ってるの?
あ、あれ?
『は?』
おいちゃん目が点
「う、うにゅ?」
サーヤ、いま、何言ったかな?
『ハクもスイも、ちっちゃい男の子、今日だけ女の子なの。って、言ったぞ?』
あ、あれ?そんなこと言ったかな?
言ったわね~
『えぇ?』
きゅい『ぼくも?』
『『ぼくたちも?』』
きゅるる~ん『『『ぼくたちも?』』』
ガーンっ!
あ、あれ?みんなショック受けてる?
『『〖ぶふっ〗』』
きゅるる『さすがサーヤ』
「あ、ありぇ?」
ジーニ様たち、みんな笑ってる?
『分かった分かった。じゃあ、夕飯の仕込みでもするかな』くくくっ
くしゃくしゃ
「うにゅ?」
おいちゃん、サーヤの髪の毛、もしゃもしゃになっちゃうよ
〖ご馳走よろしくね~〗
『デザートも欲しいわねぇ』
『はいはい。分かったよ』
ぽんぽん
「うにゅ?」
何で今度は頭ぽんぽん?
〖あっ、山桜桃はこっちに寄こしてくれる?〗
『女子会だしねぇ』
『分かったよ。じゃあな』
手をヒラヒラして行っちゃいました。ふぅ。あぶなかった…バレてないバレてない
『くすくす。あれは、バレたわねぇ』
〖しっ!サーヤはうまくいったと思ってるんだから〗
『すごいやりきった顔してますね』
〖きっとゲンがアルコンたちを近づかないようにしてくれるだろうから、いいんじゃない?〗
きゅるる『それより、息子たちの顔が面白いことになってるわよ』くすくす
絹さんの言う通り…
『ぼ、ぼくたち、今日女の子なの~?』
きゅい『え~やだよぉ』
『でもでも』
『あれはきっとじょうだんだよ』
『うん。サーヤのくるしまぎれの~』
『とっさのいいわけ~』
きゅるるん『そうかぁ』
きゅるるん『よかったぁ』
きゅるるん『あ、あれ?でもぉ』
きゅるるん『『『結葉様が…』』』
『あっなんか』
きゅい『わるい~』
『『『おかお~』』』
『うふふ』にまぁ
〖結葉、やめてあげなさい〗じとー
『さ、さあ、みんなプレゼント作りを始めましょう。ね?』
フゥが急かすように言います。
「あ~い」
『は~い』
ぴゅいきゅい『『がんばろ~!』』
『『えいえい』』
『『『お~!』』』
みゃ~ん『お~』
きゅるる~ん『『『『『『『お~』』』』』』』
そんなこんなで、みんなを巻き込んで作ったプレゼントは前回と同じく、子グモちゃん達の糸によるカラフルブレスレットです。今回はやり方を覚えた絹さんと、山桜桃ちゃんが大活躍!早い早い!残像が見えます。サーヤも全部ちょこっとずつ編んだよ。ジーニ様達はチャーム作りに夢中です。自分たちのも増やしてました。今回は青葉ちゃんたちとレンゲたちハチさんたちも素材を集めてくれました。琥珀とかあったんだよ。これはジーニ様が大興奮。自分のにしてました。
ココロも、アイナ様とニャーニャにゃんにプレゼントできるって喜んでたよ!あと、びっくりは、いつの間にかサーヤたちの分も作ってくれてたの。みんなおそろいだね!えへへ。それからねぇ……
『ジーニ様~助けて~』
きゅい『いや~ん』
『『これとってぇ』』
『『ひどいよ~』』
きゅるる~ん『『『おかあさんまで~』』』
ハクたち、男の子組が涙の訴え!でも…
〖ごめんね~ぷっ〗
『でも、みんなかわいいわよ。ぷっ』
きゅるるん『みんなおそろいだし、いいじゃない?ぷっ』
『え~ぜったい、取っちゃダメよぉ。せっかく可愛くできたんだからぁ。ね~?』にまにま
「あ、あい。みんにゃ、ごめにぇ~」
ぴゅい『おとなって』
『こわいね』
『うん』
みゃ~『こわいにゃ』
きゅるるん『いろだけは』
きゅるるん『がんばって』
きゅるるん『おとこのこっぽく』
きゅるるん『したんだよ』
「『『『『がんばれ~』』』』」
しくしくしくしく……
ちびっこ同盟のみんなの頭には、女の子にも男の子にも、それはそれは大きなふりふりリボンを付けられて、プレゼントを配ることになりました。
『あ、ありがとな』ひくっ
サーヤ、あとでちゃんと謝るんだぞ。
「あ、あい」
みんな、ごめしゃい。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
今日は父の日番外編でした。お読みいただきありがとうございますm(*_ _)m
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