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213 仲良し作戦開始?

みんな結葉様と精霊樹さんに抱きついてわんわん泣いてます。

『も~みんなぁ、お願いだから泣きやんでぇ』
『みんな、大丈夫だから泣き止んでくれ。困ったな』さわさわ
『んもぉ!精霊樹ったら言わなくていい事まで言うんだからぁ』
『す、すまん』さわさわ
普段あまり困らない結葉様が、泣きじゃくるサーヤたちに、今回ばかりは困り果ててます。

「うぐっえぐっ、む、むすびはしゃまも、せいれしいじゅしゃんも、も、へいち?」
痛いとこない?

『ええ。もう大丈夫よぉ。サーヤにお名前つけてもらってからは特にねぇ。もう全快よぉ。ありがとう』
にっこり笑ってくれる結葉様
『そうだ。その証拠に、先日ここまで歩いてこられたし、今はおしゃべりも出来ているだろう?』さわさわ

「しょっかぁ よかっちゃあ」
つられてにっこりです。

『さあ、みんなも、もう泣き止んでぇ』
『そうだぞ。それにサーヤ、そろそろ足元を頼むよ』さわさわ
あしもと?あしもと…

「ふあーっ!しょうぢゃっちゃ!ごめしゃい!ようしぇいしゃんちゃち~!おにぇがいちましゅ!」
たいへんたいへん!!精霊樹さん裸(?)でした。早くしなきゃ!

『『あー!!』』
『『たいへんたいへん!』』
『『みんなぁ!』』
『『やるよぉ!』』
『『あつまれ~!!』』
『『わ~!!』』
『『みんなでえいようたっぷり!』』
『『さいこうのつちを!』』
『『つくるぞ~!』』
『『おー!!』』

お話聞いたからみんなやる気満々です!

『ねぇねぇ、ジーニ様~』
〖ハク?どうしたの?〗
『ぼく達もお手伝い出来る~?』
ぴゅい『わたちたちも』
きゅい『むすびはしゃま』
『『大好き』』
『『『せいれいじゅも!』』』
みゃあ『だいすきにゃ!』
きゅるるん『『『なにかおてつだい』』』
きゅるるん『『『『したいの』』』』
〖みんな、なんていい子たちなの〗うるうる
ジーニ様はみんなの言葉にうるうるしながら、頭を撫でます。

『ハク・・・大人になって』
『モモ、スイ、いい子に育って・・・』
きゅるる『うちの子たちまで・・・』
お父さん、お母さんも感動です

『ジーニ様、結葉様、お母様。私たちもお手伝いできませんか?』
『精霊樹様、水の精霊樹もって言ってました』
『だったら、私たちも関係あります』
『お手伝いさせて下さい』
『『『『『『よろしくおねがいします』』』』』』
青葉ちゃんたちもお願いしてくれます。

『みんな ありがとねぇ』
『ありがとう』さわさわ
結葉様と精霊樹さんは照れながらありがとうって。

『ジーニ様、結葉様、おそらくここにいるもの達すべて同じ思いのはずですじゃ』
『そうですのぉ。ですからのぉ、皆で祈ってはどうですかのぉ』
じぃじたちがみんなの思いをまとめて、ジーニ様に提案すると、ギン様が

『そうか。じじぃと亀じぃの言う通り、祈りであれば・・・。この世界は神が作られた世界、皆が神を信じている』
『さよう。故に神を信じているこの世界では、祈りは神の力となるからの。そして』
『我々にとっては精霊様も同じように崇める存在。祈りを捧げる存在。まあ、今はこうやって信じられないことに仲良くさせたていただいておりますがのぉ。ほっほっほ』
なるほど、信じるも何も目の前に神様がいるもんね。みんなでお祈りしたらすごい力になるかもしれないよね。

『どうですかの?ジーニ様、地上で土に力を送るのはサーヤとアイナ様たちに、水の方は我らと青葉たちにお任せ頂けませんかの』
『皆には同時に祈りを捧げてもらうというのは、いかがですかのぉ。さすれば、大きな力となるのではないかと・・・』
じぃじたちの問いかけにジーニ様は

〖そうね、それがいいかしらね。でも・・・〗
ジーニ様、すごい真面目な硬いお顔で、〖でも〗って・・・

『でも?』
『なんですかのぉ?』
みんなでゴクリと、息を飲んで次の言葉を待つと

〖これだけの人数で祈ったら聖域全体に行き渡りそうね〗くすくす
一変、可笑しそうにくすくすと笑うジーニ様。
「ふお?」
お茶目さん?

『ほっほ。そうですの』
『ほんに、間違いないですのぉ。ほっほ』
ジーニ様のお茶目さんのお陰で、みんなのどこか張りつめた空気が和らいで、そこらじゅうから小さい笑い声が上がりました。そこへ

ずしーんずしーん、ぴょこぴょこ
『ん?あっ!トレちゃんたちにゴラちゃんたち!腐葉土持ってきてくれたのか!ありがとな!』
ナイスなタイミングで出来るトレントとマンドラゴラの、トレちゃんゴラちゃんが登場です。そして、

「ありぇ?あうる?ある?」
スライムさんたちが、ぴょ~んとトレちゃんたちの所へ。ゆさゆさ、ぷるぷると、何か話してるみたいです。すると、

ざばざばざばざば
『は?』
「ふあ?」
トレちゃんたちが持ってきてくれた腐葉土をアルとアウルが『『あ~ん』』って、飲み込み始めました。ある程度、飲み込んで戻ってくると、今度は青葉ちゃんたちに話しかけます。
最初、驚いたようなお顔をした青葉ちゃんたちも、うんうんって頷いてます。

『皆さん、私たち、アウルたちと一緒に水の精霊樹へ行ってきます』
『アウルとアルがね』
『腐葉土を』
『運んでくれるって』
ぴょんぴょん
ぷるるん『『私たちなら運べる』』
「ふわぁ!いいこ~」
なでなで~。ぷにんぷにん

〖分かったわ。行ってらっしゃい〗
「いってらっちゃ~い」

『『『『行ってきます』』』』
『『『『『『いってきま~す』』』』』』

ぷにぷに
「うにゅ?」
アル?アウル?行かないの?
ぷるん『土撒いたら私たちが帰ってくる』
ぷるる『そうすれば、それが合図になるだろう?』
「わかっちゃあ。あいがちょ」
なるほど~頭いいね~。なでなでしちゃうよ。

ぷるるん『『では、行ってくる』』ぷよん
「あ~い!いってらっちゃ~い」
お手手ぶんぶんです。

「じーにしゃまぁ」
ちゃんとご報告です。ホウレンソウ大事!
〖はぁい?〗
「あうるちょ、ある、もどっちぇきたりゃ、あいず、にゃるでちょ?って」
〖そうね。分かったわ。待ちましょう〗
「あい!」

結葉様と、精霊樹さんと、青葉ちゃんの精霊樹のなかよし作戦開始だね!

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お読みいただきありがとうございます(*^^*)

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