190ぺろぺろキャンディー
ぺろぺろぺろぺろ
う～ん？誰かがサーヤのお顔ぺろぺろしてる？そんなにぺろぺろしたら、おかおが～ペロペロキャンディになっちゃう～
「うにゅう？」
あれ～？
『あっサーヤ起きた～』
ぴゅいきゅい『『サーヤ～』』
『『大丈夫？』』
『きもちわるくない？』
『おっきできる？』
『おみずのめる？』
ぺろぺろぺろぺろ
「うに～？」
ちびっ子同盟のみんながいっせいに話しかけてきました。なんだか心配そうな声です。
ぺろぺろも続いてます。
でも、おふとん、きもちい～です。あともうすこし…すぅ･･･
でも、ぺろぺろが起きてって言ってるみたいです。ぺろぺろ、もしかして
「さーにゃ、ペりょペりょきゃんでー、にゃっちゃっちゃ？」
ぺろぺろぺろぺろ
『ぺろぺろきゃんでー？』
きゅいぴゅい『『なぁに？』』
みんな首を傾げてます。そっか、みんなあめちゃん知らないんだね。今度おいちゃん作ってくれるかな？とか、ぼーっと考えてたら
『顔がペロペロキャンディになる？そんなわけあるか。サーヤしっかりしろ～。よいしょ』
呆れた声を出したおいちゃんに抱き起こされました。おいちゃんのお膝にお座りです。
『サーヤ大丈夫か？ほら、水飲め～』
「あい」
カップを受け取ってこくこくこく。美味しいお水です。ありがとうございます。
ところで、ここお外なのに、なんでふかふかお布団とタオルケットがあるのでしょうか？
『それはな、サーヤのお昼寝専用布団セットだ。あとで驚かそうと思って黙ってたのになぁ』
う？おいちゃん、なんで分かったの？
『顔に出てるぞぉ。昨日みんなの布団と一緒に作っておいたんだよ』
クゥも残念そうに言います。
きゅるるぅ『まさかこんな使い方でバレるとは思わなかったわねぇ』
きゅるる～ん『『『ざんね～ん』』』
きゅるる～ん『『サーヤ、びっくり？』』
きゅるる～ん『『サーヤ、うれしい？』』
「あい！びっくり！うりぇちい！きもちい！もういっかい」
ねんねしよう！
『それはダメだ』
シュンって消えちゃいました。おいちゃんがしまっちゃったみたいです。
「あ～いや～ん」
ぶー。気持ちいいのにぃ～っサーヤのおふとん～っ
『『おいちゃん』』
『『『ぺろぺろきゃんでー、なに？』』』
よっぽど気になってたのか、フライ、フルーと妖精トリオがおいちゃんに登って聞いてます。
『ん～？キャンディな。ペロペロキャンディーはな、砂糖とかで作る甘いお菓子だよ。棒がついててな、ぺろぺろ舐めたりして食べるんだ』
こくこく。そうだよ～
お水も美味しいけど、甘いアメちゃんも食べたいな～おいちゃん、べっこう飴とか、りんご飴とか作ってくれないかな？
レンゲのハチミツキャンディも美味しかったよね～
『あ～それで～』
ぴゅい『ぺろぺろされてたから』
きゅい『じぶんが』
『『ペロペロキャンディに』』
『『『なっちゃった～！』』』
『と、思ったんだろうなぁ』うんうん
ハクたちとおいちゃんが残念そうに言ってます。しかも妙に納得してます。なんですか？ぶー。
『あのな、お前の顔をぺろぺろしてたのは、こいつだ！』
ででん！と顔の前に差し出されたのは
『みゃ～ん♪』
「あ～！にゃーにゃーにょひりゃきちゃん！おっきしちゃにょ～」
ぺろぺろの正体はひらきちゃんだったんだね！
『みゃ～ん』
手足パタパタしてます。かわいい♪
『サーヤ、開きはやめてやれ？』
おいちゃんが言いながら、ひらきちゃんを渡してくれました。ちっちゃいもふもふ！
『だから、開きはやめてやれ？名前になったら可哀想だろ？由来がアジの開きって、サーヤ自分につけられたら嫌だろ？』
うぅ。たしかに嫌かも…
「あい。ごめしゃい。にゃーにゃーしゃん、おにゃみゃえは？」
『みゅー？』こて
『大丈夫ですわ』
『にゃまえはまだにゃいにゃ』
「う？」
『みゅ？』
突然声がしました。二匹で首を傾げます。
『サーヤ、自分まで匹で数えてるぞ？』
「うにゅ？」
『みゅ？』
またまた二匹で頭をこてんっ。
『だからな…』
なんですか？
『あらあらまあまあ！かわいいですわぁ』
『サーヤちゃんと二人お揃い
でかわいさ倍増にゃ！』
〖あぁぁ～かわいいわ♪今日も撮影は順調よ～♪〗
地の精霊王様とニャーニャにゃんとジーニ様がなんだか仲良しです。
きゅるる『やっぱり気が合ってる』
『ホントですね～』
きゅるるん『『『おかあさん』』』
きゅるる～ん『『『『すご～い』』』』パチパチパチパチ
絹さんと山桜桃ちゃんはそんな様子を見て二人で頷きあってます。子グモちゃんたちは拍手です。
『そうねぇ～。だけど、そうじゃなくて、ほら二人ともぉ？』
あれ？珍しく結葉様がちょっと怒ってる？
『ハッ！私としたことがつい可愛さのあまり我を忘れてしまいましたわ』
『にゃーにゃもにゃっ』
結葉様に怒られて正気に戻ったのか、なんか慌ててます。
『サーヤちゃん、ごめんなさいですわ』
『ごめんにゃ』
地の精霊王様とニャーニャにゃんがごめんなさいしてます。
「うにゅ？」
『うみゅ？』
なんだろね？謝られるようなことされたっけ？
こてっと二匹で首を傾げます。
『だから、せめて二人にしとけ』
おいちゃんが言うので二人でもう一度こてっとします。
『ぐふっ』
『にゅふっ』
あれ？また変な声が聞こえたよ？
『二人ともぉ…？』
あれ？結葉様？笑ってるのに怖いよ？地の精霊王様たちビクッてなってるよ？
『サーヤちゃん、本当にごめんなさいですわ』
『ごめんにゃ、つい興奮しちゃったにゃ』
興奮？なんだっけ？
『私が興奮して振り回してしまったのですわ。思い出されませんか？』
『くるくるされたにゃよ』
くるくるくるくる？…思い出しました。うぷ。コマってあんな気持ちなのかな？
『まったくぅ 具合悪くなるまで回すなんてぇ』
結葉様がぷんぷんしてます。
『ごめんなさいですわ』
『ごめんにゃ』
ありゃりゃ、二人ともシュンって落ち込んじゃいました。
『サーヤ、私からも謝るわぁ。娘がごめんなさいねぇ』
……むすめ？むすめってなんだっけ？
『はぁ…サーヤ、地の精霊王様は結葉様の子供ってことだ』
……こども？こども…
「ふぁっ！」
そうだった！精霊王様たちのお母さんは結葉様だった！でもどう見てもぉ
「きょーぢゃいにちか、みえにゃい…」
ほんわか美人さんのお姉さんたちです。
『あらぁ嬉しいわぁ～じゃあ今日から姉妹にしましょうかぁ♪』
結葉様がルンルンしてます。
『お母様…それはちょっと図々しいかと』
『あらぁ 失礼ねぇ～？誰に似たのかしらぁ？』ぷんぷん
「…………」
『『…………』』
み～んな、シーンです。
結葉様以外誰と？そっくりだと思います。ね？
『みゃーん』
ほら。にゃーにゃーしゃんもそうだって。
『ええ～？ひどいわぁ』ぷんっ
『心外ですわ』しくしく
『ご主人、ニャーニャはご主人の味方にゃ！』
『ニャーニャ！』
『ご主人！』
むぎゅうっ
仲良しだな～
☆。.:＊・゜☆。.:＊・゜
お読みいただきありがとうございますm(*_ _)m
