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169 グレードアップ!

「おんしぇん♪おんしぇん♪」
『おんせん♪おんせん♪』
「もっふもっふ♪もっふもっふ♪」
『もっふもっふ♪もっふもっふ♪』
サーヤとハクが楽しそうに先頭を切って温泉に向かっています。ハクの背中ではサーヤが抱きついてもふもふに埋もれてます。
もふもふに埋もれるサーヤをうらやましく思ったちびっ子たちみんなハクの背中に!
ぴゅい『あたちも♪』
きゅい『ぼくも♪』
ぴゅいきゅい『『もふもふ~』』
サーヤの真似して双子もハクのもふもふに埋もれます!気持ちいいよね♪

『んふふ~♪サーヤが昨日洗ってくれたから、もふもふアップだもんね~』
ハクはパワーアップした自分のもふもふがお気に入りです。
『『ぼくたちも~♪』』
『『『ね~♪』』』
「にぇ~♪」
フルーとフライもふわふわもふもふです♪フルーとフライもまとめてむぎゅう~のすりすりです。

『きょうも~』
『あわあわ~』
『する~?』
妖精トリオがクルクル飛びながら聞いてきます。なんか、お顔がキラキラです。三人とも大活躍だったもんね!

「あわあわちちゃいにぇ~」
あわあわ楽しいよね♪
『聞いてみたら~いいんじゃない~?』
「しょっか~♪」
誰に聞いたらいいかな?あわあわ作れるのは結葉様だから~
「むすびはしゃ〖するわよ?〗ま?」
あれ~?
「あわあわしゅ『するわよ』りゅ…」
あれれ~?
〖もちろん〗
『するわよ』
『〖ね?〗』
「あ、あい」
結葉様に聞く前にジーニ様とフゥにより決定です。
『あらあらぁ。仕方ないわねぇ。うふふ』
なんやかんや結葉様もご機嫌みたいだからいっか~♪

『じゃあ、今日は、お父さんもふわふわになるね~』
『ん?私か?』
ギン様も?ギン様はハクより大きいし、ハクより長い毛でハクより大きいもふもふが、もふもふ?もふもふ…
うへへへへ~
『サーヤ…』ぶるっ
なんですか?ギン様。うへへへへへ~
『いや、なんでもない』
そうですか。 もふもふ...うへへへ~

『ゲン~。昨日作ったのがこれなんだけどぉ。サーヤの記憶を元に作ってみたんだけど、どうかしらぁ?』
結葉様が昨日作ったあわあわをおいちゃんに渡します。
『どれどれ?』
おいちゃんがフタをキュポンッて開けて確認します。匂いをくんくん。手に少し出して触ってます。
『それでね~』
『きのうは~』
『かみと、からだを~』
『『『あらったの~』』』
お手伝いした妖精トリオが張り切ってます。

『へ~何が入ってるんだ?』
おいちゃんがくんくんしながら言うと

『ん~?妖精トリオ~』
結葉様が妖精トリオを呼ぶと
『『『あい!』』』びしっ
三人は結葉様の顔の前にビシッと整列、ビシッと敬礼。そして、

『はい。アワアワの水草を~?』
結葉様が新しいガラス瓶を差し出すと?
『あい!』
『ポキッと』
『おって』
『『『ちゅ~』』』
ポシェットから昨日のあわあわの水草を取り出してポキッとして、液体をしぼりだしました。
『ここで精霊樹の樹液を~』
『『『とぽとぽ~』』』
こんどは結葉様が精霊樹の樹液を注いで、妖精トリオが効果音をつけています。
『はい。レンゲの蜂蜜を~』
レンゲ様が無言で蜂蜜を
『『『ぽっとん』』』
瓶に落として
『『『出来上がり~』』』
妖精トリオがぱちぱちぱちって拍手!
『お~。じゃあ、それにオリーブオイルを』
『『『ぽとっ』』』
そこへ、おいちゃんがオリーブオイルを足しました!
『これでグレードアップだな』
『『『グレードアッ~プ!』』』
『やったわねぇ』
妖精トリオと結葉様がハイタッチ!
「お~しゅご~い」ぱちぱち
昨日よりつやつやもふもふになっちゃうね。うへへへ…

〖ゲン、他は?〗
『他はないんですか?』
ジーニ様とフゥはそれだけじゃないでしょ?っておいちゃんに詰め寄ってます。とりあえず、今日はそれでいいんじゃ…
〖『だめよ!』〗
そ、そうですか…

『あ、あるけど、とりあえずはそれを試してからでいいんじゃないか?刺激が強すぎるかもしれないしな?』
おいちゃん、後ずさってますね。
〖そう?でも、髪の仕上がりがね~もう少しまとまりとツヤがね〗
ジーニ様は毛先をクルクル。
『私も肌がもう少ししっとり』
フゥは腕をさすさす。
ジーニ様もフゥも十分に綺麗なのに、贅沢言ってます。

『あ~そうしたら、髪は乾かす前にオリーブオイルを毛先につけて、それから乾かして、肌はさっきの精霊樹の樹液にオリーブオイル垂らしたのを風呂上がりに塗ったらいいんじゃないか?あれ?髪ももしかしたらその方がいいか?』
オイルだね。保湿効果って言うのがあるんだよね?結葉様の樹液があったら、最強になっちゃうんじゃないかな?

〖んふふふ〗
『楽しみですね~』
〖ゲンが来てくれてほんとに〗
『良かったですね~』
『〖うふふふふ~〗』
『お、おぅ…』
がんばれ、おいちゃん…
『何気に私たち、巻き込まれてるわよねぇ?』
『はい。我らのハチミツがこれほどまで色々使われるとは』
『オドロキデス』
結葉様とレンゲとアカシアもごめんね~

『温泉着いたよ~』
ハクが教えてくれます
「あい!とーちゃく!」
わ~い♪今日も温泉だ~♪

『ねぇ?仕切りどぉするぅ?』
昨日大活躍だった結葉様が、男性用はどうするか聞いてます。
『とりあえず、男の脱衣場だけ作って今日は洗い場は今あるやつじゃだめなのか?』
『数が足りないかも?』
『じゃあ、作るか?』
『昨日やったからまかせて~』
結葉様がくるっと向いて
『じゃあ再び、妖精トリオ~』
『『『あい!』』』びしっ
またもやビシッと整列、ビシッと敬礼!
『では、昨日の要領でよろしくねぇ~』
結葉様の号令で妖精トリオが頑張ります!
『りょうかいです!』
『では!』
『かべ!ゆか!』
『『『まとめて~、えいやー!』』』
お~、なんと!昨日より速い!みんなグレードアップ!
「しゅご~い」ぱちぱちぱち。
『『『エッヘン♪』』』
三人で胸張ってポーズです!可愛い♪

『洗い場はこんなものかしらね~♪』
結葉様は洗い場担当です。あれぇ?
「むすびはしゃま~?こりぇは~?」
ちょっと広い洗い場?
『それは、ギンとハクたち用よ~♪だってぇ、ひとりじゃ洗えないでしょう?うふふふふ』
「ふお~」
さすがです!やっぱりもふもふは大事だもんね!

『え、そのような気遣は…』
あれ?ギン様はお風呂入りたくないのかな?
『お父さん、良かったね~♪いっしょだよ~』
でも、ハクはお父さんと一緒で楽しそうだよ?
『あ、ああ。そうだな…』
そうそう。きっと楽しいよ。もふもふになるからね。もふもふもふもふ…うへへへへ。

「じぃじちょ、かめじぃみょ、いっちょ♪」
み〜んな、いっしょ♪
『ほ?わしらは……』
『そうじゃよ。わしらはのぉ』
「きもちーにょ!よかっちゃにぇ!」にこにこ
みんなで一緒楽しいよ!サーヤの中ではもう気持ちいいが決定です。
『ほっほ、そうだの』
『では、よろしく頼むかのぉ』
遠慮しようとするじぃじと亀じぃもサーヤのニコニコに押し切られました。
「あい!」
もふもふツヤツヤになるからね!

それじゃ、やっと温泉です!

☆。.:*・゜☆。.:*・゜
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