153 優雅な？
サラダから食べます！お野菜大事です！
シャクッシャクッ おいしい～！
「おいちゃん！しゃりゃぢゃみょ、どりぇっちんぐみょ、おいちい！」
お野菜自体がとってもおいしいけど、ドレッシングで更に美味しいです！オリーブオイル頑張って絞った甲斐がありました！
『そうだよな！やっぱり油とコショウは必要だよな！しかも絞りたてのオリーブオイルだ！肌もツヤツヤになっちまうかもなぁ～わははは…は？』
「お、おいちゃん…」
それは言っちゃダメなやつ…
〖ゲン、今、肌もツヤツヤ、とか、言った？〗
ジーニ様のお顔がおいちゃんの真ん前に！お鼻ぶつかっちゃいそうです。どっから湧いたの？
『たしかに言ったわねぇ～♪』
結葉様、面白がってあおらないで！
『はい。しかも、『も』って言いました『も』って』
瞬間移動でもしたかのように、おいちゃんがジーニ様、フゥに取り囲まれちゃいました。結葉様は絶対面白がってます。
『お、おう。オリーブオイルはな、体にいいって言われててな、食べてよし、加工品にしても良しな油なんだよ』
お、おいちゃん、怖いのは分かるけど、あんまりしゃべっちゃ…
〖はっ！そういえば、サーヤ、はちみつとオリーブオイル混ぜると…とか言ってたわよねぇ？〗
びくぅっ！お、思い出しちゃった？
「あ、あい…」
こ、こわいよぉ
『たしか、お肌にも髪にもいいって、言ってました！』
フゥ～思い出さなくていいよ？
『うふふ…ハチさんたちも名前付けてもらってパワーアップしてるはずだしねぇ～♪』
結葉様、だから面白がらないで～！ジーニ様とフゥに視線を向けられて、レンゲとアカシアもブルブルしてます。ごめんねぇ～。ぶるぶるしてると、
『これこれ。ジーニ様方、今は食事中ですぞ。後になされたらいかがかの』
『そうですのぉ。せっかく作って貰えたのです。今はいただきましょう。ゲン殿は逃げないですしのぉ』
蒼じぃ、青磁じぃナイスです！救世主です！
『サーヤ、お前も付き合うんだぞ？』
な、なぜ！？
『お前が何か吹き込んだんだろ？』
し、しらないよ？
『サーヤ、デザートは…』
わ、わかりました！
『よろしい』
うっうっ。おいちゃんひどいです。
『そうねぇ。ごめんなさ～い♪』
じぃじたちの言葉を受けて、結葉様が謝ってくれたけど。結葉様、絶対楽しんでましたよね？語尾に♪ついてるよね？
『うふふ♪なんのことかしらぁ？』
ほら、やっぱり楽しんでるーっ！
『お行儀も悪かったですね。すみません』
でも、じぃじたちのお陰でフゥも落ち着いてくれました。よかった。
〖サラダ、両方いただきましょう。ゲン、サーヤ、ごめんなさいね〗
ジーニ様も。勇気あるじぃじ達のおかげで嵐はおさまったようです。今は…。とりあえず、ありがとうじぃじたち！
『いや、まぁ、後でな。それより食べてくれ』
そうだよね！怖...難しいことは後にして、食べよう！
「えぢゃまめみょ、おいちいにょ！」
おすすめだよ！
『しかも、だだちゃ豆だしな』
「あい！」
高級品だよ！
『これはどうやって食べるんだ？丸ごと食べるには硬いし、フサフサしてるような？』
アルコン様が枝豆を手に取って不思議そうです。
『あっ中身の豆を食べるんだ。こうやってな。な？』ぽぽぽ
「あい！こう！」ぽぽぽっ
おいちゃんは片手で、サーヤは両手で、ぽぽぽっと口の中に。
『ほぉ。面白いな』
感心されちゃいました。
「おいちい～」ぽぽぽぽ
『あぁ。うまいな』
ぽぽぽぽ…
「おいちゃん…ごこ、にゃくにゃっちゃっちゃ」うりゅ
お手本のつもりが、無くなっちゃったよ...
『サーヤ…』
残念な子を見るおめめです。
『サーヤ、残念だが、また明日な。今日はサーヤの好物まだ出るからな。食べられなくなったら嫌だろ？』
「あい。がみゃん。ちゅりゅ」ぐすん。
『偉いぞ。ほら、サラダ食べような』
頭ぽんぽんしてくれます。
「あい。しゃりゃぢゃ」
あれ？おいちゃん、今、枝豆食べたお手手で頭…
『気にするな』
「あい」
まっ、いっかぁ。
あっ。それから今、周りはとっても静かです。なぜなら、味見をした山桜桃お姉ちゃんと、春陽お兄ちゃんと、おいちゃんとサーヤ以外、み～んな、また固まってるからです。そしたらいち早く慣れたおいちゃんが
『サーヤは食べるのに時間かかるからちょうどいいな。サーヤが食べ終わったら、次の準備行こうな』
「あ～い」もっきゅもっきゅ
『はい』
『分かりました』
お姉ちゃんたちは食べながら、お目目は、皆さん分かります。と、言ってるようでした。
『今回は一番長いなぁ～』
「あい」もっきゅもっきゅ
「べりーみょ、おいちい～」
酸っぱ甘い～♪
『おぅ！よく噛んで食べるんだぞ』
「あ～い」もっきゅもっきゅ
『はい』
『ありがとうございます』
優雅なお食事です。もっきゅも…
『〖キャーッ！！〗』
『『なんだこりゃー！！』』
『『なにこれーっ』』
突如みんなの絶叫が…
優雅な…？
みんな、すごい勢いで食べてます。ハクとギン様親子、ケルピーの青磁じぃと、亀じぃこと蒼じぃは、床に低い机を真ん中に円になって食べています。そしてここでひとつの技？魔法が完成していました。
そう、枝豆を食べるためだけに…。
まずは風魔法で枝豆を顔の前に浮かせ、口を開けてスタンバイしたらちょっとした重力魔法で、さやから豆を押し出して、直接口に枝豆がぽぽぽぽっ。
動物さんに味ついたもの大丈夫かと思ったけど、問題ないそうです。
「しゅご～い」
『もはや一芸だな』
パチパチパチおいちゃんと拍手です！
〖なんて、不毛で高度な魔力コントロールなの…〗
ジーニ様はそれを見て呆れてました。
ジーニ様たちは、野菜も美容のためには食べた方がいいと聞いたら、すごい勢いで食べています。今までやっぱり野菜より肉！と思って来たらしいです。
「えぢゃまめみょ、かりゃぢゃに、いいんぢゃよ？」
って言ったら、
〖こっちはお酒が欲しくなるわね～〗
と、言いながら、ぽぽぽぽって食べてます。サーヤはお酒知らないけど、おいちゃんも
『ビール欲しいよな』
と言ってました。大人は不思議です。お酒ってくさいよね？なんで好きなのかな？そんなのより
「さーにゃは、むんちゃにょみちゃい」
と言ったら、
『麦茶か～ミネラルとれて体にもいいしな』
おいちゃんがうんうんって頷いてます。そうでしょ？それに麦茶はおいしいよ！あと
「りょくちゃみょ」
お茶飲みたいです。日本人ですから。
『そういや、子供にしては緑茶好きだったよな～。じゃあ、明日は麦と緑茶、あと小麦メインだな。あとは、余裕があれば野菜と果物だな。頼むなサーヤ』
「あい！」
まかせて！美味しいもののためなら頑張るよ！
『それじゃ、次いくか。サーヤ、待ってろよ。山桜桃、春陽行けるか？』
『『はい』』
「いっちぇらっちゃ～い」
三人で次の準備に行っちゃいました。
次は何が出てくるかな～？
☆。.:＊・゜☆。.:＊・゜
お読みいただきありがとうございますm(*_ _)m
